ドラマ『拾われた男』仲野太賀＆伊藤沙莉インタビュー！ハードな撮影現場の裏側と俳優としての今後とは

仲野太賀＆伊藤沙莉にインタビュー！

ドラマ『拾われた男』は、役者を目指しながらレンタルビデオ店でアルバイトをしている松戸諭（仲野太賀）が、偶然、モデル芸能事務所の社長（薬師丸ひろ子）の落とした航空券を拾ったことをきっかけに、事務所に所属。俳優として少しずつ歩む姿と共に、のちに妻となる比嘉結（伊藤沙莉）との出会いや、兄・武志（草彅剛）との確執など、波瀾万丈な人生の一部も描いた作品です。

主演の仲野太賀さんと、共演の伊藤沙莉さんに本作に出演を決めた理由から、お話を伺いました。
 

俳優・松尾諭の波瀾万丈な人生に驚いた

――俳優の松尾諭さんが執筆された自伝風エッセイのドラマ化『拾われた男』のオファーが来たときのことを教えてください。
 
仲野太賀さん（以下、仲野） 
松尾さんとは、ほぼ面識がなかったので「なぜ、僕なんだろう」と思いましたが、松尾さんが執筆された原作がとにかく面白かったんです。松尾さんの人生がこんなに波瀾万丈だったことに驚きましたし、縁や運に引き寄せられて、主人公が成長していく姿や、お兄ちゃんとの複雑な関係性など、すごく興味深い内容でした。また俳優として、松尾さんの苦い経験や悔しさにも共感するところは多かったです。
 
こんなに愛さずにいられないキャラクターの主人公なら絶対に演じたいと思いましたし、演出は井上剛監督。共演者も魅力的な方ばかりで、これは楽しいドラマになりそうだと思いました。
 
――今も現役で活躍されている俳優さんを演じるプレッシャーはありませんでしたか？
 
仲野
松尾さんを演じることへのプレッシャーは、なかったですね。物語が面白いので、台本通りにやれば絶対に大丈夫だと思いました。 ――伊藤さんは、松尾さんから原作のことは聞いていたそうですね。
 
伊藤沙莉さん（以下、伊藤）
はい。新型コロナウイルス感染症拡大で、緊急事態宣言が発令されたとき、松尾さんとリモート飲みをしたんです。そのときに、松尾さんが「これやねん！」と原作の『拾われた男』を見せてくださって「映像化したら、沙莉に演じてほしい役があんねん」と言われていました。そのあと原作を読み「奥さんの結役かな」と思っていましたが、松尾さんが私に演じさせたい役は全然違っていたみたいです（笑）。でも結果的にその役は、イメージにピッタリの女優さんが演じているので、パズルのピースがバチッとはまった感じがしました。
 
また、松尾さんは人を楽しませるのが大好きな方なのですが、そんな松尾さんの陰の部分をこの作品で知ることができて、より魅力的な先輩だと思いましたし、本当にこのドラマに関わることができて良かったです。

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