ケース4.「付属校に入ったら安心」という勘違い

All About
大学付属校の人気はここ何年か変わらず継続中です。多くの大学付属校では受験に向けての勉強が必要ない分、幅広く深い学習ができる環境であることを特色として打ち出しています。実際に、部活などの活動はもちろん、勉強や運動、音楽など、興味を持った分野にじっくりと取り組むことができる環境であることは確かです。子どもによってはのびのびと好きな活動に打ち込むことができ、個性を伸ばせる最高の場所だといえるでしょう。

好奇心が強く、能動的に学ぶ意欲がある子はいいのですが、「大学受験をしなくていい」という消極的な理由で付属校を選んだ子にありがちなのが、中学に入学したとたんに勉強をしなくなってしまうパターン。

一般的に付属中学・高校を経て、大学入学の際に希望学部を選ぶことになりますが、多くが成績次第。成績下位では希望学部に入れず、結局、大学でも満足な学びができないという結果に。ちなみに、「付属校ならどこでもいい」と入学したものの(例えば)理系学部が少なく大学に学びたい分野がないパターンも残念です。
 

ケース5.「塾講師おすすめ」で受験したのに……

塾との面談で志望校相談をする際、塾からすすめられたことがきっかけで受験をするケースも多いかもしれません。学校情報に精通している塾講師の貴重な意見を参考にすることは有益ではありますが、最終的に受験するかどうかを決める際は、親がしっかりと吟味しましょう。塾講師に頼りすぎない姿勢が重要です。

優秀な子ほど、塾が絶賛するいわゆる「御三家」をすすめられて合格。男女別学校に通い始めて、同性しかいない環境に不満を漏らす子もいるとか。逆に、あまりいい評判を聞かない学校に入学してみたら、意外にいい学校だったという場合もあります。

最近では、ネット上にさまざまな口コミが存在しているので、隅々まで読んでしまう人もなかにはいるでしょう。悪評ほど拡散されやすい傾向にありますし、事実かどうか不明な噂も多数。くれぐれも口コミには振り回されないようにしましょう。



たくさんの学校の中から志望校を決める際は、しっかりと自分の目で見極めること。すべての学校に足を運ぶのが難しければ、オンライン説明会や学校のwebサイトを必ずチェックしましょう。

「IT教育」「国際化」「思考力」といった耳障りのいいアピールポイントが並んでいることが多く、どこも同じように思えますが、複数の学校を比較するうちに特徴が見えてきます。オンライン説明会、バーチャル学園祭でも学校のカラーが分かります。見せ方をどのように工夫しているかも含め、学校選びの材料になります。

とはいえ、どれだけ綿密なリサーチを重ねても、入学してみないと分からないのが学校というもの。この学校に通ってよかったというのが、本当の意味で分かるようになるのは、卒業してから、社会人になってからだといえるでしょう。先のことは分からないからこそ、今できることを確実に。別学か共学か、進学校か付属校か、教育方針や校風、自宅からの距離などの中から、譲れない条件は何か、諦められる部分・諦められない部分はそれぞれ何なのか、家庭内で方針を決め、整理するところからはじめましょう。


【関連記事】
カンニング、嘘、反抗期…「中学受験期」の親から塾への問い合わせが多い5つのケース
中学受験で「最後に伸びる子」と「成績が上がらない子」の違い
中学受験を諦める・やめるときの「見極め基準3つ」
私立中学受験のメリットと厳しい現実! 受験に迷う親たちへ
中学校の内申点、性別による有利不利や先生による「えこひいき」の実態
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。