コンビニグルメ

めざせバスチー超え!ローソンの新作「生ガトーショコラ」にみる商品戦略とは

ローソンが、“バスチーに次ぐヒットスイーツに”と推す「生ガトーショコラ」が、9月27日より発売に。ワンハンドで気軽に食べられる商品設計に込められた、今後の販売戦略についても紹介します。

笹木 理恵

執筆者:笹木 理恵

おうちグルメガイド

次なるヒットを狙うローソンの「生ガトーショコラ」 

生ガトーショコラ

ローソンの自信作「生ガトーショコラ」。価格もバスチーと同じくらいです

数々のヒットスイーツを世に送り出してきたローソンが、バスチーに次ぐ看板スイーツにと期待をかける新商品が発売されました。それが、9月27日より販売がスタートした「生ガトーショコラ」(税込220円)です。
 
シンプルな構成で、万人に好まれるガトーショコラ。カフェなどでは、ガトーショコラに生クリームを添えて提供されることが多いことから、ガトーショコラと生クリームをワンハンドで一緒に味わえるようにと開発されました。

 

親しみやすい、マイルドな味わい

生ガトーショコラ

ほろほろとくずれるような食感が印象的

ガトーショコラは、カカオ分62%のクーベルチュールチョコレートに北海道産生クリームを加え、湯煎焼き(オーブンなどの天板にお湯を張って蒸し焼きにする方法)にすることで、キャッチコピーにうたわれている通り「ほろほろ、しっとり」の食感に。

個人的には「しっとり」よりも、「ほろほろ」が強く感じられ、口の中でモロモロとほどけていくような印象です。チョコレートの風味は、酸味や苦みが突出しておらず、これぞ万人受けしそうなマイルドな味わい。

 

おやつ感覚で、気軽に味わえる

生ガトーショコラ

パリパリのチョコが食感のアクセントに

間にのせたクリームにも北海道産生クリームをブレンドしており、ミルク感のある味わいが濃厚なチョコの風味とマッチします。

テリーヌのように重くなく、生地の分量も多くはないので、しっかりデザートを味わうというよりは、仕事の合間や車中、夜のリラックスタイムなどに気軽に食べられるサイズ感となっています。

 

“ローソンらしさ”を大事にしながら、親しみやすい商品を作る

生ガトーショコラ

コンビニスイーツに“気軽さ”や“食べやすさ”を求めるニーズは根強いようです

コロナ禍において、客のニーズが「身近で信頼できる商品」を選ぶ傾向が強まっていることから、ローソンでは今後、“なじみのあるメニュー・素材”をベースにしながら、“ローソンらしさ”を加えた商品を展開していく予定だそう。

ここでいう“ローソンらしさ”とは、コンビニならではの利便性や手軽さや、食べ方や食感の組み合わせなどのエンタメ性、原料や製法のこだわり、などが挙げられます。

 

“選びやすさ”を重視したパッケージに刷新

生ガトーショコラ

新パッケージは温かみのあるデザイン。商品の画像入りで、中身がわかりやすくなっています

今回の「生ガトーショコラ」に続き、「ホットケーキシュー」(9月28日発売)や「カスタードパイ」(10月5日発売予定)などの新商品も登場する予定で、このタイミングでパッケージのデザインも刷新。

統一感のあるデザインを採用するとともに、商品の断面などの画像を印刷して、外袋からも中身がわかるようにして、客への伝わりやすさや安心感も意識しています。

チョコレート系のコンビニスイーツでは、GODIVAやケンズカフェといった監修商品を除くと、過去に爆発的なヒットを記録した商品は少なく、今回の「生ガトーショコラ」がどこまで売り上げを伸ばすのか、個人的に注目しています。
 

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