新たな収入源の開拓や職場復帰のハードルが高かった時代は終わっている

最後に、離職してから次の仕事までのブランクが長い場合について。過去には会社で働く女性社員が産休をとりにくかった時代もあったが、今では多くの会社で制度が整い、多くの社員は一定期間離職した後に職場復帰を果たしている。

病気で休職した人も同じである。もちろん、希望する仕事に戻れたかどうか、出世や昇給などに支障がないかなどは、会社によって異なるだろう。人口削減と少子高齢化社会の到来とともに共働き夫婦が増え、高齢者の再雇用が進み、企業の副業規定の見直しが進む社会環境の中で、雇用形態も多様化し、お金の稼ぎ方、在宅勤務を含めた働き方の選択肢は広がっている。

キャリアにブランクの期間があったとしても、会社への貢献意欲と一定の経験とスキルさえあれば、国内外を含めて視野を広く持って、デジタル化などを含めた新たな挑戦をしていくことで、いろいろな可能性を見出すことができる時代でもある。

人生100年時代を迎えた中で、やり直しのきく社会に向けて、日本もようやく歩みを進めている。

キャリアにブランクがある人の中には、病気したことが原因で、やむなく仕事からしばらく離れてしまった人もいることだろう。療養した後に、新たに仕事を始められるようになったり、以前とは同じ働き方はできなくても、在宅で仕事をするなど、容易なことばかりではないが、挑戦する余地は、以前よりも格段に広がりつつある。
 

面接で成功する人は過去の執着を捨てられる人、新たな挑戦を語れる人

キャリアのブランクが生まれてしまった原因には、過ちを犯してしまったがゆえに、働けない時期ができてしまって、経歴の中に失われた年数がある人もいることだろう。企業が中途採用する現場では、いろいろなスクリーニングが行われるものであり、自分の希望が常に実現するものでもない。

しかし、キャリアにブランクがある場合でも、その内容を分かりやすく、そして簡潔に相手に伝え、自分が会社に貢献意欲があること、仕事への理解や経験、そしてスキルがあることを話すことで、粘り強く就職先を見つけることが望ましい。

前述した転職回数の多さや勤続年数の短さと比べると、キャリアにブランクがあることは、面接官の警戒心はより高くなるが、社会はやり直し、出直しをしたいという者に対して寛容であるべきであり、そうした試みを支援しようという機運はある。

定年後、再雇用がなかなか決まらず、本当はすぐにでも働きたいのに仕事ができない期間が長期化している人もいるが、その場合は、定年前の仕事とは全く異なる働き方も視野に入れて、新たな挑戦、ライフスタイルを検討してみてもいいだろう。

ホワイトカラー的なオフィスワークしかしたことがない人でも、体を動かしてアウトドアで働くブルーカラー的な仕事に挑戦し、新たなやりがいを感じるセカンドキャリアを謳歌している人も少なくない。

企業の面接に臨むときは、会社への貢献意欲を前面に出して、過去の自分をアピールするだけでなく、新しい生き方への前向きさを表現できれば、思いもしない世界があなたを受け入れてくれるかもしれない。新たな人との出会いに満ちた面接という場所で評価される人の多くは、執着を捨てられる人であり、新たな挑戦を語れる人であると、最後に整理して本稿を終えたい。


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