「同調圧力」のストレスとは? 集団内での“多数派”による強要

会話をする3人の女性

「同調圧力」につきあうのはストレスがたまるもの。上手なつきあい方を覚えておこう

集団には、「同調圧力」がつきもの。「同調圧力」とは、少数派に対して多数派の考えや行動に合わせるように強要すること。「みんなと調子を合わせなさい」「多数の意見に従いなさい」といったプレッシャーで、少数派の意見を排除しようとする行為です。
 
集団行動においては多数派に調子を合わせたほうが楽ですし、合理的であることも多いものです。しかし、納得のいかないことやポリシーから外れたことを強要されると、ストレスがたまってしまいます。
 
たとえば、ほんとうは飲み会に行きたくないのに、「みんなが参加するから」という理由で毎回参加。必要のないことを「みんなもやってるから」という理由で、やらざるを得なくなる……。こうしたことが続くと、その集団にいること自体に嫌気がさしてしまいます。
 

特にストレスになる同調圧力は「ダブルバインド」によるしめつけ

「同調圧力」のなかでも、最大級のストレスとなるのが「ダブルバインド」。「ダブルバインド」とは、相手の言葉と態度とが矛盾し、受け手が二重の拘束を受けることです。
 
たとえば、「飲み会は自由参加」と言われたので欠席を伝えたら、嫌な顔をされた。「気を遣わないでね」と言われたので何もしないでいたら、「気が利かない」と言われた……。「同調圧力」には、この手の「ダブルバインド」的なプレッシャーが非常に多いのです。そのため、少数派は多数派の真意をつかむために、人の顔色や場の空気を読みながら行動をせざるを得なくなります。
 

ストレスなく集団とうまくつきあうコツはあるのか

では「同調圧力」にストレスを感じたときには、どう行動すればよいのでしょう?  正解はありませんが、最低限、集団内で不利にならないようにすることが大切なのではないでしょうか。
 
多数派は、同調圧力によって集団の「不文律」を伝えています。建前では表せない、多数派の本音や実態が同調圧力のなかに隠れているのです。まずは同調圧力を通じて、どんな不文律で集団が動いているのかをじっくり観察してみましょう。
 
同時に、集団内での自分の立場を守るために、多数派に「仲間」として認めてもらうことが必要です。よってしばらくの間は、疑問があっても同調圧力にしたがうことも必要かもしれません。集団になじみ、一定の影響力をもつようになったころを見計らって、息苦しい不文律を変えていく。これが自分の立場を守りながら、集団とうまくつきあっていく秘訣だと思います。
 

「これだけはしたくない」と思うことは、Iメッセージで主張!

一方で、どうしても納得いかないことについては、きちんと主張することも必要です。同調圧力にやみくもに従いつづけていると、軽く見られてしまうからです。
 
とくに、人道的に許せないこと、違法行為、人権侵害にあたることを強要された場合、安易に従わないようにしましょう。とはいえ、いきなり「NO!」を突き付けると関係に亀裂が入ってしまいます。「これは少し疑問に思うのですが……」などとやんわりと質問をしながら、懐疑的な思いを伝える。そのうえで納得がいかなければ、「こういう理由でやりたくないのです」というように、「私」を主語にした主張(Iメッセージ)で伝えるとよいでしょう。
 
「Iメッセージ」については「攻撃的な「YOUメッセージ」・気持ちを伝える「Iメッセージ」」でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
 

複数の居場所をもつことで、同調圧力とうまくつきあっていく

集団に属していれば、「同調圧力」にさらされるストレスはつきものです。だからこそ、一つの集団だけを心のよりどころにせず、仕事や趣味などのさまざまな活動を通じて、「居場所」を分散させていくことがとても大切です。
 
居場所を分散させ、関心を複数のベクトルに向けておけば、一つの集団で同調圧力を受けたとしても、適度に受け入れたり受け流したりすることができるものです。ぜひ、ストレスマネジメントの観点からも居場所を分散させ、同調圧力と上手につきあっていきましょう。


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