31歳からの恋愛相談室/深爪さんの回答

彼氏がお茶・コーヒーの用意を私に任せきりにしてきます

【31歳からの恋愛相談室/アドバイザー:深爪】半同棲中の彼氏が、自分でコーヒーを用意しないことにモヤついている相談者さん。ピッチャーにお茶を作る作業もほぼ、相談者さんに任せきりだそう。そこで今回は、自分の身の回りのことをやらないタイプのパートナーにイライラしている場合の対処法についてお話しします。

執筆者:All About 編集部

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31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は深爪さん

「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、深爪さんです

「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、深爪さんです

オトナ女子の恋活・婚活にまつわる悩みにお答えする、その名も「31歳からの恋愛相談室」。今回の回答者は「深爪さん」が担当します。

■深爪さんプロフィール
今回の回答者:深爪さん

今回の回答者:深爪さん

エロから社会ネタまで独自の視点から発信!フォロワー数18万人超の大人気主婦アカウント
コラムニスト/主婦。2012年11月にツイッターにアカウントを開設。独特な視点から繰り出すツイートが共感を呼び、またたく間にフォロワーが増え、その数18万人超(2020年2月現在)。主婦業のかたわら、執筆活動をしている。『深爪式 声に出して読めない53の話』『深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話』『立て板に泥水』他著書多数。芸能、ドラマ、人生、恋愛、エロと、執筆ジャンルは多様。

twitter:@fukazume_taro
オンラインサロン:https://lounge.dmm.com/detail/1448/
note:https://note.mu/fukazume_taro
 

お悩み:彼氏がお茶・コーヒーの用意を自分でやろうとしません

お悩み:彼氏がお茶・コーヒーの用意を自分でやろうとしません

お悩み:彼氏がお茶・コーヒーの用意を自分でやろうとしません

■れいなさん(31歳、美容関係)
半同棲中の彼氏がいるのですが、自分の身の回りのことができないタイプの人で、困っています。

とくに、いつも「コーヒーいれて」と言ってくるのにイライラします。私が何か別のことをしていても、おかまいなしに言ってくるんです。
 
ピッチャーにいれて常備しているお茶も、めったに作ってくれません。「◯◯くんも作ってよ」と言ったこともあるのですが、その場で「わかった」と言うだけで、実際はやってくれなくて……。
 
なくなりかけで放置して様子を見たら、自分はペットボトルのお茶を買ってきて飲んでいて、がっくりしました。
 
どうしたらもう少し、自分で身の回りのことをやってくれるようになるでしょうか。
 

アドバイス1:彼は「そういうもの」だと考えている可能性が高い

アドバイス1:彼は「そういうもの」だと考えている可能性が高い

アドバイス1:彼は「そういうもの」だと考えている可能性が高い

ご相談文越しに彼のお母さまが透けて見えました。おそらく彼の母親は何から何までやってあげるタイプなのだと思います。彼の家では母親がどんなに忙しくても「コーヒー!」と唱えれば即座に出てくるシステムだったのかもしれません。
 
よって、彼が女性は“そういうもの”と考えている可能性は大いにあります。「男の世話は女がするのが当たり前」というヤツです。
 
これは、女性蔑視やジェンダーに対する固定観念があるというより、その手の環境に育ってしまったゆえ、「常識」になってしまったパターンでしょう。
 
知人の旦那さんもそのタイプで、彼は「それは女の仕事」と家事育児の類を一切せず、「使ったコップを台所に持っていくくらいはしてよ」と頼んでも「それは俺の係じゃない」と言い切ったと聞いて、あまりの頑なさに笑ってしまいました。
 
中には「女性は喜んで男の世話をしている」と思い込んでいるタイプいます。
 
実際、甲斐甲斐しく恋人の世話をすることに喜びを感じる女性もいるでしょうが、れいなさんはそうではないという強い姿勢を見せないと彼には伝わらないかもしれません。一度、膝を突き合わせて方針会議をする必要があります。
 

アドバイス2:彼は「できない」のか「やりたくない」のか? まずはそこをチェック

まず、「一緒に暮らしているのだから、家事を分担したい」と伝えてみてください。そのうえで、彼が「できない」のか「やりたくない」のかを明確にする必要があります。「コーヒーの作り方がわからない」のか「コーヒーを作りたくない」のかを確認するということです。
 
能力的にできない、もしくはどうすればいいのかわからない場合は、一緒に作ったり、マニュアルを作成してキッチンに貼ったりしましょう。新人教育と考えてください。先輩が新入社員に手取り足取り教えるプレイだと思えば、夜の興奮もひとしおなので一石二鳥。このパターンの場合は、案外スムーズに解決するのではないかと思います。
 
問題は「やりたくない」場合です。女がコーヒーをいれるのは当たり前じゃないし、こちとら好き好んでやってるわけじゃねえわと説明したうえでもなお「やりたくない」と言ってのける場合は、今後の付き合い方も含めて話し合う必要があります。
 
もし結婚も視野にいれているなら、永久に不満を抱えたまま結婚生活を送るハメになりかねません。家事の分担など、約束事を決めてそれが守れないようなら同棲を解消する、くらいの強い態度で出ましょう。「身の回りのことができなくても、やっぱり彼といたい」と覚悟があるのなら何も助言することはないですが、そうでないなら強気でぜひ。
 

アドバイス3:簡単な作業を当番制で任せる&できたらほめる!が効果的

アドバイス3:簡単な作業を当番制で任せる&できたらほめる!が効果的

アドバイス3:簡単な作業を当番制で任せる&できたらほめる!が効果的

いきなり掃除洗濯といった高度な作業を任せると状況が悪化する可能性があるので、まずは、ご相談文にあったピッチャーのお茶作りのような簡単な仕事をしてもらいましょう。「めったに作ってくれません」とのことなので、数回は経験があるのでしょうし、うってつけです。
 
重要なのは「気づいたらする」のような曖昧な決まりにするのではなく、きっちり当番制にすることです。ルーティンにすることで責任感を持たせることができます。月水金は彼、火木土は自分のように、れいなさんも同じ作業をすることで不公平感がなくなります。また、当番でない日はやらなくていいので彼も気が楽でしょう。
 
きっちり当番をこなせたときは思いっきりほめてみてください。「彼くんのいれてくれたお茶おいしい!」と大げさに喜びましょう。とにかくほめて育てるのです。
 
大のオトナがお茶を作ったくらいでほめちぎるのはいささかバカげてるように思えますが、長期的に仕事をしてもらうためには「自分が誰かの役に立っている」と意識させるのは重要です。そもそも、愛する女性から絶賛されればシンプルに嬉しいし、モチベーションにもなるでしょう。
 
お茶作りができるようなったら、少しずつ役割を増やしていけばいいと思います。繰り返しますが、当番制でお願いします。本当は相手の状況を見ながら臨機応変に仕事ができればいいのですが、これはなかなか難しいので決められたルール内でこなすことを最優先にしましょう。
 
ときには、自分でやったほうが早いとイライラすることもあるかと思います。しかし、そこは我慢です。老子も「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」と提言していましたが、長期的に見れば手を貸さないのが一番の手助けになります。
 
また、自分ができないことはきっぱり断る勇気を持ちましょう。「今手が離せないのでコーヒーはいれられない。私も飲みたくないので、飲みたければ自分で作ってね」と言葉で伝える。

忙しいときに「コーヒーいれて」と頼まれれば「貴様の目は節穴か」とブチ切れたくもなるでしょうが、不機嫌な態度で相手をコントロールしようとするとロクなことになりません。気持ちは言葉で伝えるようにしましょう。
 

アドバイス4:一人で背負い込みすぎないよう、自分の意識を変えることも大切

また、彼に考え方を変えてもらうのと同じくらい、大切なことがあります。それは、自分の考え方も変えることです。
 
私は以前、人生がツラ過ぎるあまり、夫に「私はこんなにたくさんの荷物抱えて死にそうなのに、なぜお前は何も持たずにポテチ食いながらのほほんとゲームをしてるのか」とイライラをぶつけたことがあります。すると夫は涼しい顔で「いや、持たなくてもいい荷物を勝手に抱えてるだけじゃん。置けば楽になるよ」と答えました。これは目からウロコでした。
 
たしかに、私にはぜんぶ自分でなんとかしようとするクセがあります。もしかしたら、やらなくていいことまで「自分でなんとかしなければならない」と思い込んでいたのかもしれません。
 
もし、れいなさんにも思い当たる節があるなら「それは本当に自分がすべきことなのか」「そもそも、やらなくてもいいことではないのか」と今一度考えてみてください。
 
それでもなお、「自分がすべきこと」だと思うなら、「自分がしたくてやっている」と考えるのが大切です。「やらされている」のではなく、「自ら喜んでしている」と思うのです。
 
「やらされている」と感じるからイライラするのです。何事も「やらされている」ではなく「自分がしたいからする」という気持ちで臨めば、楽しんでできるのではないでしょうか。
 
私もあるときから、家事は「自分が快適に暮らすための作業」と思うようにしたら非常に気持ちが楽になりました。いまではストレス解消に掃除をするほどです。
 
そして、なにより大事なのは、彼の「仕事」に対して感謝の気持ちを忘れないことです。いずれ、彼も身の回りのことができるようになり、気をきかせてれいなさんにコーヒーをいれてくれる日がくるかもしれません。そのときに「当たり前」と思うことなく「ありがとう」と言葉にして感謝を伝えることは、本当に本当に大切です。
 
お互いが感謝の気持ちを忘れず、言葉にして伝えられる関係を築くことが、永遠に変わることのない愛ある暮らしへの第一歩だと私は思うのです。
 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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