31歳からの恋愛相談室/藤本シゲユキさんの回答

無愛想で生意気な性格を直さないと、結婚は無理ですか?

【31歳からの恋愛相談室/アドバイザー:藤本シゲユキ】生意気、無愛想と言われがちな相談者さん。性格を矯正するのは難しいと感じている一方、このままでは恋愛や結婚はできないのでは……と悩んでいるそう。そこで今回は、言い方で損をしている人がうまく他者とコミュニケーションをとるためのポイントについてお話しします。

執筆者:All About 編集部

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31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は藤本シゲユキさん

「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、藤本シゲユキさんです

「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、藤本シゲユキさんです

オトナ女子の恋活・婚活にまつわる悩みにお答えする、その名も「31歳からの恋愛相談室」。今回の回答者は「藤本シゲユキさん」が担当します。


■藤本シゲユキさんプロフィール
今回の回答者:藤本シゲユキさん

今回の回答者:藤本シゲユキさん

“モテる男の心理” をふまえた、超・本質的な恋愛&人生指南が大好評!

ホストクラブオーナーを経て、女性向けの恋愛カウンセラーになるという異色の経歴の持ち主。2014年からアドバイザー業に専念。男性心理を知りつくした立場から、人生と恋愛の成功率を上げるための的確なアドバイスを行う。累計相談件数5000件以上、HPは月間100万PV超。

HP:だまされない女のつくり方
twitter:@hamshigesan
 

お悩み:無愛想で生意気な私。性格を矯正しないと結婚できませんか?

お悩み:無愛想で生意気な私。性格を矯正しないと結婚できませんか?

お悩み:無愛想で生意気な私。性格を矯正しないと結婚できませんか?

■さおりさん(28歳、クリエイター関連)のお悩み
私は昔から、正論で人を傷つけてしまったり、「お前は生意気だ」と言われたりすることが多かったです。おそらくそのせいで、チクチク嫌味を言われたり、攻撃を受けたりしてきました。
 
生意気だと言われる原因は、主に、以下のような点だと思います。
  • 気を許した人以外にニコニコできない
  • 心にもないお世辞を言ったり、相手を立てたりすることが苦手
  • 自分の感情は言葉にしてハッキリ言う
  • セクハラなど、自分にとって不快なことをされたらすぐにキレる
  • 愛想が悪い
  • 感情<理屈 
社会人なりたての頃に自分の性質に気付き、少しでも愛想のいい人間になろうと努力しました。でも結局、疲れて精神が削られるだけでした。
 
こんな私ですが、愛する人を見つけて結婚はしたいです。ただ私は第一印象が悪く、そもそも性格が良いとは言えないので、いい男性と仲良くなったり、好かれたりできないのでは……と不安です。
 
やはり私は性格を矯正しないと、結婚は難しいのでしょうか。
 

アドバイス1:主張・拒絶できることは自分らしさとして誇っていい

アドバイス1:主張・拒絶できることは自分らしさとして誇っていい

アドバイス1:主張・拒絶できることは自分らしさとして誇っていい

言い方なんだと思います。さおりさんが普段どんな言い方をされているのかはわかりかねますが、それでもやはり、言い方なんだと思います。
 
さおりさんが生意気だと言われる原因として挙げていた内容ですが、
  • 気を許した人以外にニコニコできない
  • 心にもないお世辞を言ったり、相手を立てたりすることが苦手
  • 自分の感情は言葉にしてハッキリ言う
  • セクハラなど、自分にとって不快なことをされたらすぐにキレる
「相手を立てることが苦手」という部分以外は気にしなくていいです。
 
なぜなら、誰に対しても愛想よくヘラヘラして、気に入られたい人に思ってないことを言いながら太鼓持ちをしている人に比べたら、はるかに信用できるからです。
 
そして、世の中には「思っていることは言わないし、嫌なことをされているのに我慢している」人が多いので、「思っていることはハッキリ言う」「嫌なことをされたら拒絶する」という自分らしさは、むしろ誇っていいのではないでしょうか。
 

アドバイス2:正論を言う際には、相手への配慮が必要

ではなぜ「言い方」だとお伝えしたのかというと、実はさおりさんのように自分を貫いている人に多いのが、あまりにもド直球すぎるということがよくあるんです。
 
つまり、「自分はこうだから」と強すぎる人ほど、言い方のさじ加減がわからなくなっていることが多いんですね。
 
正論って、正しい論理と書くじゃないですか。だからこそ、正論を言う側の人間って気持ちがいいんです。だって、正しいと思うことをバシッと発言しているわけですからね。しかし、そんな正論で傷ついてしまう人がいるのはなぜか? それは、言う側が相手の気持ちを考えていないことが大きな理由なんです。
 
たとえば、浮気したことが原因で彼氏に振られてしまい、泣いている女性がいるとしましょう。
 
ここで正論を言うなら、「あんたが浮気するから悪いんでしょ。なんで被害者面してんの? 自業自得じゃない?」みたいになるわけです。
 
たしかにそのとおりではあるのですが、ここで相手の気持ちを考えて言い方を変えるなら、次のような発言になります。
 
「つらかったね。私は思ってることはっきり言ってしまうから、気をつけて言うつもりだけど言ってもかまわない?
 
そこにどんな理由があったのかはわからないけど、たとえ彼が悪いんだとしても浮気していい理由にはならないし、彼もすごく傷ついたと思うよ。
 
だから、自分だけがつらいと思うのは、違うんじゃないかな。泣いているときに追い打ちをかけるようなをこと言ってごめんね」
 
ちなみに、「つらかったね」という発言は思っていないことを言っているのではありません。あくまで「相手はつらいんだな」という状態を口に出しただけの、「共感」になります。
 
そして最後の「ごめんね」は、相手に対する配慮であり、デリカシーの部分になります。
 
なので、正論を言いたいときは「まず相手の気持ちを考える」「正論を言う前に前置きをする」「デリカシーのある発言を心がける」という3点に注意するといいのではないでしょうか。
 
これは感情じゃなくて理屈を言いたいときも同じことです。
 

アドバイス3:相手を立てる=お世辞を言う、ではない

アドバイス3:相手を立てる=お世辞を言う、ではない

アドバイス3:相手を立てる=お世辞を言う、ではない

この3点に注意するということは、「相手を立てる」ということにもつながってきます。
 
たとえば、何か納得いかないことがあって、上司に何か意見を言いたいとき。「ちょっとこれおかしいんじゃないですか? 納得できないんですけど! ちゃんと説明してくださいよ!」という言い方だと、上司も理由を言いたくなくなってしまいます。
 
この場合も正論の伝え方同様に、前述した3点に気をつけながら言うとこのようになります。
 
「今お時間大丈夫ですか? 実は折り入ってお話したいことがありまして、聞いていただけないでしょうか?
 
(相手の了承を得てから)○○さんも大変なときに聞いていただき、ありがとうございます。
 
正直私、今回の件が納得いかないんです。その理由は~(納得いかない理由を順序立てて説明する)なんですけど、どのようにお考えかお聞きしたいなと思って伺いました」
 
違いがおわかりいただけたでしょうか。
 
「相手を立てる」上で必要になるのって、「相手の立場を理解したうえで、言葉を選ぶ」ことなんですよ。さおりさんはもしかすると、「相手を立てる」=「お世辞を言ったり持ち上げたりする」ことだと考えているかもしれませんが、そうではないんです。
 
それから相手を立てられない人に多いのが、つい自分が優位に立とうとしてしまうタイプです。
 
さおりさんがそうであるかはわかりかねますが、相手を立てられない人の多くは、「相手の立場を考えきれてない」か「自分が上になりたい」かのどちらかであることが多いです。この両方を兼ね備えている人も、中にはいますね。ご自身にそういった傾向がないか、振り返ってみてください。
 
相手を立てるとは、ある意味「礼儀」でもあると僕は思うんです。礼儀とは、人間関係や社会生活の秩序を維持するための、守るべき行動様式を意味します。
 
もちろん、生意気でいることによって気に入ってもらえる場面もなくはないですが、現実はドラマとは違うので、そういった機会は圧倒的に少ないと思っておいたほうがいいです。
 

アドバイス4:言い方を考えて発言することは、自分のためでもある

とにかく、言い方ってものすごく大事なんです。
 
言い方で損している人って、「思っていることがある→そのまま伝えてしまう」というパターンが多いです。
 
「思っていることがある→相手の事情を考える→どうすれば相手に正しく伝わるか言い方を考える→発言する」という2つのプロセスを入れるだけで、相手の受け取り方は大きく変わります。
 
重ねてお伝えしますが、言い方を考えて発言するのは、相手に媚びているわけでも、相手に合わせているわけでもありません。それは「礼儀」であり、人間関係を良好に保つための行動、つまり「自分のための行動」でもあるんです。
 
ちなみに、愛想の悪さを気にされていますが、礼儀の観点から外れていなければ無理に愛想よくする必要はありません。

ただ、さおりさんが言い方を変えることによって、周りの人の笑顔が増えていき、それにつられてご自身も笑顔になることが増える可能性は大いにありますね。
 
自分の言葉で笑顔になった人がいると純粋に「良かったな」と思えますし、そのとき自然とこちらも笑みを浮かべているものです。その積み重ねが愛想の良さにつながることもよくあります。だからこそ、言い方を変えることを心がけてみてください。
 
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