モルトウイスキーをブレンドした山崎梅酒リッチアンバー

 
山崎焙煎樽熟成梅酒WHISKY BLENDリッチアンバー

山崎焙煎樽熟成梅酒WHISKY BLENDリッチアンバー

ちょうど1年前『山崎蒸溜所焙煎樽梅酒/母の日に贈りたい令和の酒』の記事で、「焙煎樽仕込梅酒」(660ml・14%・¥1,201税別希望小売価格/以下同)と、「焙煎樽熟成梅酒」(750ml・17%・¥3,000)を紹介した。梅酒の人気は高く、とくにこの山崎焙煎樽梅酒シリーズは好評を得つづけている。
そして先日、4月7日に「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽熟成梅酒WHISKY BLENDリッチアンバー」(以下リッチアンバー/750ml・20%・¥5,000)が登場した。
この「リッチアンバー」は免税店限定で昨年秋に発売されて大人気となっており、ついに一般市場に向けての発売となった。製品名にWHISKY BLEND とあるように、山崎蒸溜所のモルトウイスキーをブレンドした梅酒である。
製法を簡単にいえば、既存の「山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽熟成梅酒」にモルトウイスキーが配合されたもの、ということになるのだが、きちんと説明するとなるとややこしい。
「焙煎樽熟成梅酒」は梅酒樽に熟成させたグレーンウイスキーがブレンドされたものであり、この「リッチアンバー」はさらにモルトウイスキーが配合された極めて贅沢な、まさにリッチな梅酒ということになる。
とはいえ構えて飲むような、ウイスキー的な重厚感とは異なる。たしかにさまざまな香味要素が織り成す複雑味を特長としているが、しなやかな梅酒の甘酸にウイスキーがしっとりと調和しており、華やかな香り立ちが特長的だ。味わいはリッチで豊潤。しかしながらウイスキーファンにしてみれば飲み口のいい、軽快なタッチに仕上げられているといえよう。ひと口含めば、味わいとともに品質の高さを実感することだろう。
 

ウイスキーファンも、母の日プレゼントにも、山崎梅酒

 
山崎の梅酒樽貯蔵

山崎の梅酒樽貯蔵

製法の詳細を前回紹介した『母の日に贈りたい令和の酒』の記事を引用しながら説明しよう。
①まず「焙煎樽仕込梅酒」ありきである。これは厳選した国産梅を100%使用した梅酒をつくり、それを山崎蒸溜所のウイスキー熟成に使われた古樽で後熟させて誕生させたもの。
古樽はホッグスヘッドと呼ばれる約230ℓの容量のホワイトオークの樽。内側を焙煎(遠赤外線でトースト)して活性化させている。この焙煎樽に梅酒を詰めて山崎蒸溜所の貯蔵庫で約10ヵ月間熟成させて誕生する。ホワイトオークならではのバニラ様の甘みや、樽材に沁み込んだウイスキーのニュアンスが梅酒に溶け込んでいく。
②一方、梅酒後熟に使用した樽でグレーンウイスキー熟成をおこなう。梅酒樽後熟ウイスキーということになる。梅の香味ニュアンスを抱いたウイスキーを生むのである。
つまり①のウイスキーのニュアンスをほのかに抱いた梅酒に、②の梅の香味ニュアンスを抱いたグレーンウイスキーをブレンドして生まれたものが、「焙煎樽熟成梅酒」となる。
③この「焙煎樽熟成梅酒」に山崎蒸溜所のモルトウイスキーがさらにブレンドされたものが「リッチアンバー」である。
 
製法だけを見れば、梅酒ファンにとっては極めて斬新な味わいともいえるだろうが、梅酒本来のしっかりとした和のテイストとモルトウイスキーの芳しさにきっと魅了されるはずだ。ウイスキーファンには梅酒にウイスキーの香味が潜み、リキュールとしても軽快なタッチといえ、気分転換にストレートやロックで味わうにはもってこいといえる。通常の梅酒に比べ、深く長い贅沢な余韻に浸ることができる。何よりも上質さにあふれている。
母の日にも、父の日にも、贈り物としておすすめする。

 
 

 


山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽熟成梅酒 WHISKY BLEND リッチアンバー
750ml・20%・¥5,000(税別希望小売価格)
香り 焙煎樽とモルトウイスキーに由来する芳ばしく、華やかな香り
味わい 梅酒とウイスキーのブレンドによる、コク深く、重厚な味わい
余韻 柔らかく深く長い余韻
 

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