2020年に入ってから、新型コロナウイルスが猛威をふるっています。影響は経済にも広がり、2020年2~3月は株価が大暴落しました。これだけ相場が下落したのは、2008年のリーマンショック以来でしょう。
 
株価暴落がくると、「損をした」という気持ちになり、狼狽する方が出てきます。最近は、僕の元へ「iDeCoやNISAなどで積立投資してきた株を、どうすればよいでしょうか?」という問い合わせが寄せられることも増えてきました。
 
そこで今回は、「株価暴落時、iDeCoやNISAなどの積立投資ですべきこと」について解説します。
株価暴落時にiDeCoやNISAはどうするべき?

株価暴落時にiDeCoやNISAはどうするべき?

 

「値下がり」と「危険」を混同しないこと!

本題に移る前に、「値下がり」と「危険」は別物であるという話をします。2020年2月~3月のように株式市場が荒れると、株価が乱高下します。すると当然、1日で資産額が大きく揺れます。
 
僕ら個人投資家は、株価が暴落すると「株は危ない!」「逃げなきゃまずい!」と感じるものです。ですが、「株価が下がる」ことと「株式の危険さ」を混同してはいけません。ここを間違えると、資産運用では高くつきます。
 
株式投資を「スーパーでの買い物」になぞらえて考えると、この理屈がよく分かります。スーパーへ出かけたとき、毎日価格が値上がりしていく豚肉を見て、「この豚肉を買いたい!」と感じますかね? むしろ、支出が膨らんだことで腹立たしく感じるのではないでしょうか。
 
逆に、夕方間際にタイムセールで半額になった豚肉を見て、「この豚肉を買うのは危ない!」と感じますかね? そんなハズはありません。むしろ、「よい機会だから、少し買いだめしておこうかな(支出が減ってラッキー!)」くらいに感じるはずです。
 

株式投資は「暴落した後」が最も安全で魅力的

スーパーで考えると当たり前のことでも、株式投資となると急に臆病になってしまう人が出てくるものです。真実は、「株は値下がりすればするほど安全になる」なのに。
 
iDeCoやNISAで株を買っていた人は、今が踏ん張りどきです。株は暴落した後が最も安全で魅力的なので、今は株を売るタイミングではなく買うタイミングといった方が適切でしょう。
 
資産運用では、「儲かったときにブレーキを踏み、損をしたときにアクセルを踏む」というのが鉄則です。
 
どんな資産も、価格は上がれば上がるほど割高になります。だから、価格が上がった後には、損をするリスクが高まります。だからこそ、上がったときほど警戒しなければなりません。
 
一方、株価は下がれば下がるほど割安になるので、損をするリスクが下がります。だからこそ、下がったときほど貪欲に振る舞うのが正解でしょう。
 
僕の目には、「iDeCoの拠出額を増やす」「NISAで買う株式の量を増やす」といった対応が優れているように見えます。
 

暴落も含めて「年5%」

一般に、株式投資の平均利回りは「年5%」といわれます。これは、バブル崩壊やリーマンショックなど、数々の危機を含めての利回りです(1)。
 
そして、(株価が上がった後ではなく)「大暴落の後に株を買った人が、投資をしている人の中で、最も美味しい思いをしている」ことは、数多くの歴史が証明してきました。そこで僕は、ここぞとばかりに、3月17日に株を買い増ししました。吉と出るか凶とでるか、結果は20年後くらいに分かるでしょう。
 
景気後退が警戒されている今。株式投資の旨味は日に日に増しています。市場が荒れている今こそ、冷静な判断が迫られています。こういうときだからこそ、判断ミスが命取りになります。間違った判断をしないよう、感情的にならないよう気をつけましょう。
 
 
【参考文献
 
  1. 論文:山口勝業, 2016, "株式リスクプレミアムの時系列変動の推計 --日米市場での62年間の実証分析", 証券経済研究, 93, pp. 103-111

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