運動と健康

運動不足解消に!身構えずに運動習慣を定着させる方法

【アスレティックトレーナーが解説】運動不足が気になっていても、忙しくて運動時間が取れない方は多いようです。運動=大変でキツいものだと思わず、日常生活の中で無理なく運動習慣を組み込んでいくことが大切です。負担なく運動不足を解消し、運動習慣を定着させるコツをご紹介します。

西村 典子

執筆者:西村 典子

アスレティックトレーナー / 運動と健康ガイド

8割以上が懸念? スポーツ庁調査に見る「運動不足」の悩み

運動不足を感じている人は多い

運動不足は気になるけれど……。まずは難しく考えすぎず、簡単にできることから第一歩を踏み出すことが大切です


スポーツ庁が公表した平成30年度『スポーツの実施状況等に関する世論調査』によると、運動不足を感じる人の割合は「大いに感じる」「ある程度感じる」と回答した人を合わせると、80.5%であり、平成29年度の79.5%をさらに上回る結果となっています。また性別でみると男性では77.1%、女性では83.6%と女性の方がより運動不足を強く感じている人が多いという結果になっています。(参考:https://www.mext.go.jp/sports/content/1413747_001_1.pdf
 

運動不足解消の第一歩は「活動量をあげる」こと

運動不足とわかっていても、「まとまった時間が取れないと運動不足解消はできない」「まずはジムに入会して……」とスタートのハードルを上げてしまうと、なかなか一歩が踏み出せなくなります。

何から始めていいのかわからないという人は、まずはシンプルに、「活動量をあげる」ことを目指してみてください。エスカレーターを使わずに階段を使う、少し距離のある最寄り駅から歩いて帰る、こまめに掃除して体を動かすなど、日常生活の中で体を動かす行動を増やすようにします。

「運動」=「キツいもの」ではなく、テレビの合間にストレッチをするといったことでもOKです。まずはできることから少しずつ続けていくことが大切です。
 

運動習慣の定着は、既存の習慣とセットにするのが近道

普段の習慣と運動をセットにする方法もオススメです。たとえば「食事前に、必ずかかとの上下運動を追加する」といったことでも良いでしょう。

壁に手をついて体を支え、その場でかかとを上下に10回程度動かします。ふくらはぎの筋肉を動かすと、足元から心臓へと血流が循環しやすくなりますし、かかとに適度な刺激が加わると骨にも良い影響をもたらすという研究報告などもあります。同じように、「歯磨きをしながら」「お風呂上がりに」など、毎日必ずしている習慣とセットで行う方法は、運動習慣をゼロからプラスするよりも定着させやすいです。
 

運動不足はチリツモ効果で解消! まずはできるところから

運動するためにまとまった時間を取ることよりも、こまめに体を動かしたり、短い時間での運動を合間にはさんだりすることの方が、長続きし、運動のチリツモ効果が期待できます。まずは日常生活での活動量を増やすことから実践していきましょう。
 
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