「同じように育ててきたつもりだけど、兄弟でどうしてこう違うのだろう」という思いを持つ方は多いと思います。もちろん違いはあって当然ですが、そこに成績の違いや進学先が絡んでくると、保護者や子ども本人の悩みにつながることが多いでしょう。そんなときに、ぜひ知っておいてほしいことをお伝えします。
判断のものさしは複数、兄弟比べずそれぞれの特性に合った向き合い方が理想です。

判断のものさしは複数、兄弟比べずそれぞれの特性に合った向き合い方が理想です。

  

1.学校や塾の成績は頭の良さに比例しない

成績が良い子は「頭の良い子」というのは誤りとはいえませんが、成績が悪い子を「頭の悪い子」と決めつけるのは少し早計かもしれません。学校や塾の成績は、頭を使う無数のことの中のほんのわずかな一面を数値化したものに過ぎないからです。成績が良い兄弟と比べると、成績が劣る子の頭の良さは今ひとつと考えがちですが、そんなことはないのです。

成績が悪くても、周囲が考えつかないような発想ができる子や、歴史や小説、パズルやプログラミングなど、ある特定分野に関しての洞察が突出している子も大勢います。むしろ、そのような子の方が、社会に出てから本領を発揮することが多いようです。

成績の悪さは、「現時点においては与えられたテストの問題を解く力は高くはない」という、ただそれだけのことです。塾の現場では、受験が近づいて急に集中して勉強をし、それに合わせて成績が急上昇する生徒も大勢います。
 

2.「進学格差」は幻想、学校の価値は偏差値よりも相性

兄弟の「進学格差」を心配する保護者もいるかと思います。成績優秀な兄は偏差値70の学校に進学したが、弟はこのままだと偏差値50の学校に入るのも精一杯というケースです。逆に、兄が受験して不合格だった学校を、弟が受けようとしていて、しかも合格の可能性が高そうというケースもあるでしょう。

これらの場合、進学先の学校の価値を偏差値で決めるから、兄弟の進学先の「格差」に悩むことになるのです。「進学格差」は幻想です。学校の価値は偏差値だけでは決められません。それよりも、本人との相性の方が重要です。偏差値の高い学校に進学したけれど、校風に馴染めずに不登校を経て退学。その後、偏差値がそこまで高くない学校に編入したら、俄然、生き生きと学校生活を送るようになったという子どもも珍しくありません。

学校は各校それぞれ力を入れていることが異なります。本人の特性にどれだけ合いそうな環境かという点を基準に進学先を検討すると、子どもが前向きに歩んでいけると思います。
 

判断のものさしは複数、兄弟比べずそれぞれの特性に合った向き合い方を

子どもの評価基準を絞ると、親も子どもも窮屈になります。学校や塾では成績という基準のものさしが絶対視されがちな世界です。だからこそ、親は子どもの特性を肯定的に受け止め、それを伸ばすためのサポートをすることをおすすめします。

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