貯蓄

お金持ちはキャッシュレス派?それとも現金派?

僕がYouTubeでライブ配信をしていると、「実際のところ、キャッシュレスってどうなんですか?」というお問い合わせをいただきます。そこで本記事では、キャッシュレスにまつわる僕なりの見解をお伝えします。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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消費税が8%から10%へと増税されました。増税を受け、少しでも節税しようとキャッシュレスに興味を持ち始める方も多いようです。
 
僕がYouTubeでライブ配信していると、「実際のところ、キャッシュレスってどうなんですか?」というお問い合わせをいただきます。そこで本記事では、キャッシュレスにまつわる僕なりの見解をお伝えします。
 
キャッシュレスはやっぱりお得?

キャッシュレスはやっぱりお得?

 

キャッシュレスは現金よりお得!

率直に結論から申し上げると、「キャッシュレスはお得!」です。キャッシュレスを使えばポイントが貯まり、その分お得に買い物ができるといえます。利用するサービスにもよるでしょうが、多いときには数%もポイント還元を受けることができるようです。
 
僕の周りでも、やりくり上手な人はキャッシュレスを使ってポイントを受け取り、節約している方もいます。 
 

気を抜くと、無駄遣いにつながる

とはいえ、キャッシュレスが万人向けか?と聞かれると、そうともいえません。僕自身、キャッシュレスが怖いので使っていません。
 
僕がキャッシュレスを怖がるのには理由があります。先日アップした「クレカは貧乏・不幸・早死を引き寄せる?」という記事で解説しましたが、「クレジットカードを使うと支出が減るどころか増えたぞ!」という研究があります(1)。
 
キャッシュレスによるポイント還元は、せいぜい数%です。ですが、この研究では「クレジットカードを使うことで、支出が23%増えたことが確認されています。
 
同様に、武庫川女子大学の調査(2)によると、「クレジットカードの所有枚数が多い人ほど、借金が多い」ことも確認されています。
 
ポイント還元で得することができても、サイフの紐がゆるんで無駄遣いしてしまっては意味がありません。キャッシュレスの利用には、それだけの危険があるといえます。僕は無駄遣いの衝動を抑えるため、キャッシュレスはなるべく利用しないようにしています。
 

キャッシュレスよりもお得な節税制度

そして何より、iDeCoなどの節税制度はキャッシュレスよりもお得だと考えられます。個人的には、キャッシュレスで危険を冒してまでちまちま稼ぐより、ドカンと節税効果を狙った方が安全なうえ、効果も大きいと考えています。
 
そもそも論として、キャッシュレス業者が「ポイント還元!」などのお得なオファーを打ち出せるのも、無駄遣いを誘って支出が増える効果が期待できるからです。僕は自分の自制心をあまり信じていないので、キャッシュレスの代わりにiDeCoで満足することにしています。
 

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【参考文献】
 
  1. 書籍:デビッド・クルーガー, 2010, 『「お金」のシークレット―人生を変える"感情』と『お金"の法則』, 三笠書房
  2. 論文:安藤 明人, 2002, "大学生とクレジットカードをめぐる問題", 武庫川女子大学紀要 人文・社会科学編, 50, pp. 55-64
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