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小学生の子どもを持つママの、子育てお悩みランキング

ママは悩むのが仕事? と思うほど、次から次へとやってくる心配ごとの数々。ここでは私が日々の育児相談などで見聞きするものの中から、小学生の子のママに多い、子育てのお悩みランキングを5つ取り上げていきます。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

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小学生のママが抱える! 子育てお悩みランキング

小学生のママが抱える子育てお悩みランキング

今どきの小学生ママに多いお悩みとは?

ママは悩むのが仕事?と思うほど、次から次へとやってくる心配ごとの数々。

我が子が生まれたときから、ずっと悩んでいる気がしますが、でも子供の成長とともに悩みのタイプは変わってくるものです。

ここでは私が日々の育児相談などで見聞きするものの中から、小学生の子のママに多いお悩みを5つご紹介していきます。
 

5位:子供の友人関係、学校や先生との関わり

「クラスにガキ大将タイプの子がいて、やることも言うことも乱暴。クラス内をかきまわしていて、うちの子も色々と指示されるらしい」
「ノートを見たら、いたずら書きをされているのを発見。気が動転してオロオロしてしまったが、まずどうすべき?」
「先生に伝えた方がいいのか判断が難しい」
「先生はどこまで知っているのか疑問」
 
学校の中での出来事は、子供が様子を話さないと気づきにくいこともあります。気づけたとしても、どこまで親が介入すべきなのかと判断を迷うケースも多く見られます。小学生になり、親と離れて過ごす時間が長くなることで出てきがちな悩みといえます。
 

4位:言うことを聞かない、育てにくい

「とにかく反抗的で、親の限界まで攻め込んでくるので、本当に疲れる」
「どこかおかしいのではないかと思ってしまうくらい、言うことを聞かない」
「素直に言うことを聞くことがなくて、可愛げがない。育てにくい」
 
小学校に上がると、勉強やクラブ、習い事と毎日が忙しくなることもあり、時計を見て動くことが求められてきます。それにもかかわらず、親が言っても言うことを聞かない、さらには反抗してくる……。指示の通りにくさを大きなストレスと感じているケースが多く見られます。
 

3位:忙しくて時間がない、それによる育児への影響

「部署が変わり、毎日残業に。常に時間に追われて慌ただしく、精神的に辛い」
「学童に行きたくないと言われるたびに、申し訳ない気持ちになる」
「最近子供が反抗的なのは、自分が仕事で遅く、接する時間が減ったせいかもしれない」
 
働くママが初めて7割を超え、私が受けるご相談でも、ここ数年で仕事との両立に関する悩みが増えてきました。一方で、企業や社会の体制はこの現状に追いついておらず、どうしても母親側に負担が偏りがちです。分刻みで動く毎日への疲れ、子供を留守番させることへの不安、これ以上どうすれば時短できるのかという時間管理へのジレンマで悩むケースが増えています。
 

2位:ゲームやSNSへの依存性

「暇さえあれば、タブレットでネットや動画の連続再生。宿題をはじめる前に必ずひと悶着」
「ゲーム中毒。勉強をしないし、夜寝る時間も遅い。取り上げようとすると、逆切れされる」
「SNSで見知らぬ男性と知り合いになっていることが判明、大げんかに。まだ小学生なのに」
 
学校以外の時間の過ごし方として主流となりつつあるのが、タブレットやスマホなどを使った遊びやコミュニケーション。ゲームに関しては男の子、SNSのトラブルは女の子に多いようです。いずれも節度を超えた使用が悩みや問題になっています。
 

1位:イライラが止まらない

「常にイライラしているので、余計なひと言を言ってしまう。後で猛省するのに、またやってしまう」
「ささいなことでも怒鳴ってしまう自分、端から見たら怖いと思う。なぜこんなにイライラするのか」
「怒ること自体は悪いことではないが、問題は怒り方。子供たちへの影響を考えるとどうにかしたい」

もっとも頻繁に見られるお悩みは、ママの感情“イライラ”に関するものです。ここに挙げた例は、ママ自身が自分のイライラに嫌気がさしているものですが、実際には、前に挙げた「言うことを聞かない」「いつも時間に追われている」「ゲームをやめない」「勉強をしない」の結果として、イライラが勃発してしまうという状況も加わるため、ママの悩みのダントツの1位といえます。
 

現代ならではの育児の難しさ

ここでは小学生のお子さんを持つママが抱えがちなお悩みを5つ取り上げてきましたが、似ているものはあったでしょうか。もちろん、お悩みはご家庭それぞれですので、全く同じというものはないと思いますが、共通する部分はあったかもしれません。

ここで取り上げたものの特徴として、現代ならではのお悩みが互いに絡み合っているという点が挙げられるでしょう。働きながら子育てをすることでの圧迫感、子供たちの遊びがアウトドア系からインドア系になり、スクリーン相手に時間を過ごすことが増えたことでの問題点。それによる過剰なイライラ感、しつけの脱線……。

「昔は○○だった」と何十年も前の育児を引き合いに出し、ああすべきこうすべきと言う人もいますが、大家族で暮らし、ゲームもスマホもない時代の子育てと単純に比較はできません。今の育児は、夫婦で働かなくてはいけないし、魅惑的なゲームが次々発売される、そんな中で、「どうすべきか」を考えなくてはいけない分、余計に難しい部分があります。

働くママが7割を超えたのが2017年、日本で初めてiPhoneが発売されたのが2008年と、まさにここ10数年で生活環境が大きく変わっています。今の時代のママは、言うなれば、現代育児の先駆者のような存在。毎日新しい風にあおられ、踏ん張っているのですから大変なのです。育児は理想論を言うのは簡単ですが、実際にやろうとすると思うようにはいかないものですし、どんなに心身が丈夫なママだってできることとできないことがあります。支援する側も、悩み改善に取り組むママも、今置かれた環境の中でなんとかできそうなことはなにかという視点を持つことが大切なのだと思います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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