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投資初心者が確実に「不労所得」を稼ぐための基本3つ【専門家が動画・音声で解説】

不労所得の良いところは、なんといっても手間をかけずに収入を得られるところです。ですが、残念ながら不労所得にまつわる間違った知識が横行しています。そこで今回は、投資初心者が不労所得を得るために知っておきたい基本をおさらいします。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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以前に、『リスクゼロで確実に不労所得を作る4ステップ』という記事を書きました。
 
不労所得の良いところは、なんといっても手間をかけずに収入を得られるところです。ですが、残念ながら不労所得にまつわる間違った知識が横行しています。そこで今回は、投資初心者が不労所得を得るために知っておきたい3つの基本をおさらいします。

 

1. FX・仮想通貨・純金積立は避けるべき

最近はFXや仮想通貨が注目されていますが、どちらも不労所得にはつながりません。これらはいわゆる投機で、「強者が弱者から金を奪う」ことで成り立つビジネスです。
 
同じ理由から、純金積立も投機です。金の価格が上昇し続ける合理的な理由はありません。為替やビットコイン、純金は、どれも需要と供給で動くものなので、所得につながる合理的な裏付けはありません。
 

2. 着実にお金を増やせるのは「債券」や「株式」

一方、不労所得を増やす合理的な方法としては、「債券投資」や「株式投資」が挙げられます。債券投資は、いわゆる「金貸し」です。企業や国にお金を貸し出すことで、お金を増やすことができます。
 
日本で販売されている個人向け国債に投資をすると、最低でも年率0.05%でお金を増やせることが保証されています(1)。ほぼノーリスクでお金を増やせるので、銀行にお金を眠らせておくよりはよいでしょう。
 
一方、株式投資は、元本保証のない「金貸し」です。元本が保証されない代わりに、国債よりも高い利回りが期待できます。
 
株式投資の利回りについては、日本株や米国株を対象とした研究で「年率4~5%でお金が増えたぞ!」というデータ(2)があります。日本国債の利回りが0.05%/年なので、株式投資の期待利回りは、債券の80~100倍ほどといえるでしょう。
 

3. 不労所得の地雷は「不動産投資」

なお、不労所得にまつわる話の地雷として、「不動産投資」があります。REITなどの不動産投資信託をのぞいて、個別の不動産を購入するのはあまりオススメしません。なぜなら、初心者が1つの不動産にお金を投じるのは集中投資で危険だからです。
 
プロ並みの実力者であれば話は別ですが、初心者が集中投資をすると大損するリスクがあるので危険です。それに、集中投資をしている人と比べて、「分散投資をしている人ほど、運に左右されずに稼いでいるぞ!」というデータ(3)もあります。
 

まとめ:株式または債券に分散投資する

ここまでの話をまとめると、「FXや仮想通貨、純金積立では不労所得は得られない!」「不労所得を得るなら債券投資か株式投資がベター!」「初心者は集中投資に手をだすと危険、分散せよ!」という3点に集約されます。

この3点を満たすオススメの投資法が知りたい方は、『確実に不労所得を増やす「投資信託」の選び方』にて詳しく解説しています。本記事と併せて、ご活用ください。
 
 
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【参考文献】
 
  1. WEBサイト:財務省, 個人向け国債窓口トップページ, 2019年10月15日時点
  2. 論文:山口勝業, 2016, "株式リスクプレミアムの時系列変動の推計 --日米市場での62年間の実証分析", 証券経済研究, 93, pp. 103-111
  3. 論文:川西諭, 田村輝之, 功刀祐之, 2012, "長期分散投資vs短期集中投資 日経マネー誌アンケートから見えるネット投資家行動の実態", 行動経済学, 5, pp. 152-156
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