閉経後の不調……女性ホルモンの減少が原因で起こる心身の変化

閉経後の女性イメージ

閉経後はさまざまな心身の変化が起こるもの。「新しい女性性」を獲得できたと考えて、自分の人生を楽しんでいきましょう!


閉経すると月経に伴う様々な不調から解放されます。しかし、加齢の影響、またそれまで女性ホルモン エストロゲンによって得られていた恩恵が失われることで、身体には様々な変化が起こります。

閉経後の女性からよく聞く悩みとして、肌の弾力性が失われてしわやシミが目立つようになったことや、太りやすくなったことなどが挙げられます。そして見た目だけでなく、関節の痛みや骨粗しょう症、乳がんや子宮体がん、卵巣がん、生活習慣病などのリスクも高まることが報告されています。また、加齢は睡眠にも影響を及ぼすため、眠りが浅くなったり、睡眠時間が短くなったりし、寝ても疲れが取れにくいと感じることも増えるようです。

さまざまな体の変化や不調のために心も不安定になり、閉経後に抑うつ的になってしまう方は少なくありません。
 

身体に合わせて心も変化を! 閉経前も後も「そのときしか味わえない人生」 

閉経後の心身の変化に悩む方もいるようですが、「女性は閉経によって生まれ変わる」と捉えることもできます。これは「新しい女性性の獲得」とも言えるかもしれません。

月経がある期間、女性は主に子どもを産み育てるための月経サイクルとともに生活します。しかし、閉経後は「産む性」としての機能にとらわれなくなるため、真に自分らしさを追求できる体へと生まれ変われる、と考えることもできます。

もちろん、冒頭に挙げたような肌の衰えや太りやすさ、さまざまな病気のリスクなど、閉経後の体が抱える悩みに直面することは事実です。そして、老化による体力の衰えや疲れやすさも感じやすくなるかもしれません。しかし、こうしたトラブルを経験することで「自分の健康と時間が有限である」と実感することができます。すると、自分の体と人生を慈しみ、大切に使っていきたいという思いが生まれていきます。これらも閉経後だから感じられる思いなのです。

私たちがそれぞれに体験している時間は、そのときの自分にしか得られないものです。したがって、自分より若い女性と比べて自信を失ったり、自分自身の若い頃と比べて「あの頃はもっときれいだったのに、健康だったのに」と落ち込んだりすることには、まったく意味がありません。
 
それよりも限りある自分の健康、限りある自分の人生を大切にし、「今この年齢だからこそ、自分らしくいきいきとした日々を過ごせている!」という実感を得られるように、行動していきましょう。
 

閉経後の人生を充実させる思考と行動のコツ

では、閉経後の人生を自分らしくいきいきと送るためには、何をするのがよいのでしょうか? まず頑張りすぎると、リバウンドで急に気持ちが落ち込みやすくなります。無理なく少しずつ、よりよいものにしていくという感覚が大切です。
  
現在まさに閉経期を迎えている女性は、20~30代を平成時代で送っています。この世代の女性は、昭和世代の女性と状況や価値観が異なり、若い頃から行きたいところに行き、やりたいことをやることのできた人が多い世代です。そのため加齢とともに見るもの、聞くものに新鮮味を覚えにくくなり、「観光? どうせどこに行っても同じ」「話題の商品? どれもたいして変わらない」というように冷めた目で捉えがちになってしまうことがあります。

そうした心境にあるからこそ、現代を生きる閉経期の女性は心身としっかり対話し、「自分がほんとうに求めているもの」を得られるように行動するのがよいでしょう。「目新しいもの」「話題のもの」は、今さら追いかけなくてもいいのです。それよりも、自分がほんとうに求めるものを追求することです。
 

「退屈」「つまらない」と諦める前に! 自分らしい楽しみ方を見つける方法

更年期が始まったころから感じてきた通り、閉経後の体はさらに無理がきかなくなっていきます。だからこそ、逆に自分の心身と対話をしやすくなっていきます。

自分の心身の声を聞くポイントは、「なんとなく自分の体が求めている」「自分の心がなんとなく拒否している」という感覚を大切にすること。そして、できるだけ心身の要求にしたがって動き、不快に感じていることからは距離を置くようにしてみてください。すると、自分がほんとうに求めるものを選択しやすくなっていきます。

たとえば、「何らかの手段でリフレッシュしたい。でも、どこかに出かけたところで疲れている自分しか想像できない」という思いを覚えたら、「私の心身が求めているものってなんだろう?」と、自分の体に問いかけながら日々生活してみます。すると、たとえば「私は自分の体が健やかに動くようにしたかったんだ!」と気づき、「じゃあ、ジムの体験レッスンに行ってみよう。そして、それが自分が求めているものなのかどうか、自分の心身に聞いてみよう!」というように心身の求めに従って行動してみます。このように行動すると、ほんとうに自分が求めるものが分かってきます。
 
こうして心身がほんとうに求めるものにたどりつくと、心から満たされます。すると、自分の中からエネルギーがあふれ出し、いきいきとしていきます。すると心身は次第に軽くなり、今までは疲れて手が付けられなかった家事や雑事もやりやすくなります。そして、「私はもう若くない」という思いにとらわれにくくなくなり、自分がほんとうに求めるものをさらに探求しやすくなります。
 

閉経後に気持ちが浮かず悩まれている方へ

閉経後に「何だか気持ちが浮かない」「毎日に張り合いがない」「心配事が多くて老後が不安」……という気持ちを覚える方は、ぜひ今回ご紹介したような方法をできることから試してみてください。

心身がほんとうに求めるものにたどりつくと、心の底からエネルギーが湧き出します。これは若い頃の自分とは全く異なる、閉経後だからこそ実感できる「熟成した大人」のエネルギーです。閉経を迎えて「自分の健康と時間が有限である」と痛感するからこそ、心身がほんとうに得たいものにめぐりあいたいという意欲、限りある人生を存分に生かし、楽しんでいきたいという意欲が湧き出します。
 
現在元気をなくしている方は、この「今現在の自分の心身がほんとうに求めているもの」にめぐりあえていない可能性があります。ぜひ、自分の心身とじっくり対話をしながら、それを見つけてみてください。
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