亀山早苗の恋愛コラム

共感?違和感?夫の浮気を「あえて」ほじくらない妻たち

夫の浮気を知って取り乱す妻、というのは実は幸せな夫婦なのかもしれない。最近は、知ったところで「自分だけ楽しいことをしたという意味では腹が立つけど、嫉妬という感情はない」という妻のほうが目立つ。だから妻たちは、家庭や子どもに影響がなければ「どうぞ適当に」と思っているのだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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夫の浮気をあえてほじくらない妻たち

浮気は放っておく

夫の浮気を知って取り乱す妻、というのは実は幸せな夫婦なのかもしれない。最近は、知ったところで「自分だけ楽しいことをしたという意味では腹が立つけど、嫉妬という感情はない」という妻のほうが目立つ。だから妻たちは、家庭や子どもに影響がなければ「どうぞ適当に」と思っているのだ。

 

 

怪しいけど追求しない

飲みに行くときはあらかじめ伝え、遅くなることはなかった夫なのに急に帰宅が遅くなったり、言い訳が増えたり。明らかに怪しい言動がある。だが「深追いしてもしかたがない」と言うのは、ノリコさん(42歳)だ。結婚して13年、12歳と10歳の双子、3人の子がいる。

「連絡もなく午前様になった夫が、『部長に引きずり回されてさ』と必死に言い訳しているのを見て、『もういいよ、そんな苦しい言い訳しなくて』と思わず言ってしまいました。明らかに怪しいけど、それを追求しても、しかたがない。家でいいパパでいてくれれば、それ以上のことは知らなくていいと本気で思っています」

本当に他に女性がいたらどうするのだろうか。

「いざとなったら、子連れで実家に戻ります。近くに実家がある分、強いですよね(笑)。一応、夫の帰宅時間や言い訳はメモってますけど、今のところ週末は子どもと楽しそうに遊んでいるし、小遣い増やせとも言わないから、ぬるく見守っているんです(笑)」

いざとなったら、闘う気概はじゅうぶんにあると彼女は言う。相手の女性のことは知りたくないし、知る気もない。家で不機嫌にならず、モラハラもせず、きちんと給料を運んでくれればそれでいいのだとか。

「こんなことを言ったらいけないのかもしれないけど、誰と結婚しても可も不可もあると思うんですよ。少なくとも、夫は私や子どもに上からものを言うことはない。それだけでこの結婚はよしとしよう、という消極的な満足はあります。周りの話を聞くと、けっこうみんな夫から不快な目にあわされているので。もちろん浮気が本当なら不快ではありますが、あからさまな証拠が見つからない限り、半分楽しみながら泳がせておこうと思っています」

余裕なのか何なのか。「消極的満足」という言葉もひっかかる。

「現実には子どものことで手一杯。夫は大人なんだから、いずれ大人の判断をしてよね、というのが本音ですね」

 

 

悩むだけバカバカしい

もっと淡々としている女性もいる。結婚して16年たつアサミさん(45歳)だ。中学生と小学生のふたりの子をもつ彼女は、「夫は他人」と言いきる。

「夫が何を考えているのか、何をしているのか、24時間見張っているわけじゃないし、まったくわからないですよ、他人だもん(笑)。親としての責任を果たしてくれれば、あとは友だち同士という関係でいいんじゃないかなと思っています。それが16年、結婚生活を送ってきた今の私の考えですね。今後、変わるかもしれませんけど」

夫の仕事は、もともと時間が不規則。家にいても呼び出されることもある。結婚したときからずっとそうだったから、浮気されていてもわからないと彼女は言う。

「よく夫の態度がおかしくて浮気に気づいたという話を聞きますけど、私はそこまで夫のことを注視していません。夫は夫の人生があるし、私には私の人生がある。たまたま家族になったからといって、私だけを見てとも思ってないし」

冷たいように聞こえるが、男性からすると案外、こういう妻は気が楽なのではないだろうか。放っておいてほしいタイプの男女であれば、この関係、うまくいきやすい。

「私もフルタイムで働いていますから、どうしても残業があるときなどは夫に連絡をとります。夫が早く帰れれば任せるし、それが無理なときは地域の保育ママとか近所の仲良しおばあちゃんに子どもたちの様子を見てきてと頼むとか、いろいろ方法はある。最近は、中学生の息子が料理に興味をもっていて夕飯を作ってくれることもあるので、だいぶ助かっています」

他人同士、大人同士、わかりあえないと思っていれば協力しあえるし、お互いに「ありがとう」と感謝できるのかもしれないと彼女は言う。

「淡々と友だち関係の夫婦ですけど、たとえば夫が倒れたりしたとき、自分がどんな心境になるのかなと思うことはありますね。必死で看病したいと思うのか、見放したいと思うのか。子どもたちが成長したあとの関係が楽しみでもあり、怖くもあるというのが本当のところかな」

アサミさんが今後、どういう心境の変化を迎えるのか、いずれまた聞いてみたい。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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