グルメトピックス

一度食べるとほかでは満足できない? パリ老舗の逸品「モンブラン」

フランスガイドの野口裕子さんが「スイーツ好きなら一度は食べるべき」というほとイチオシしているのは、パリの老舗パティスリーの「モンブラン」です。野口さんが「ほかのモンブランは食べられないかも?」というほどの味は、どんなものなのでしょうか?

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

アンジェリーナ

スイーツ好きの間では人気があるアンジェリーナの「モンブラン」
 

モンブランの代名詞といっても過言ではない、パリに本店を構えるアンジェリーナの「モンブラン」。スイーツ好きなら知っている人が多いと思います。

とにかくここの「モンブラン」はほかと違い、マロンクリーム、シャンティ―、メレンゲの絶妙なバランスが素晴らしく、食べると口の中で幸せが広がります。間違いなくモンブランの最高峰。一生に一度は絶対食べるべきスイーツです。
   

パリの老舗パティスリーが生んだスペシャリテ

アンジェリーナ

美しい内装が目をひくパリ本店の店内
 

「モンブランといえばアンジェリーナ」、「アンジェリーナといえばモンブラン」と言われているように、パリの老舗パティスリー、アンジェリーナの看板商品である「モンブラン」。イタリアのスイーツをメレンゲにクリームをトッピングした現在の形にしたのは、アンジェリーナであると言われています。
 
「モンブラン」のレシピは20世紀初めにパティシエのアンジェリーナさんが完成させたとか。お店の名前は彼女が由来です。搾り出したマロンクリームの形は、当時流行していた女性の髪型がモチーフになっているそうです。
 
本店はガラス張りのクラシックな内装が特徴で、手前に持ち帰り用のパティスリー、奥がサロンドテになっています。こちらではショコラ・アフリカン(ホットチョコレート)もおいしく、お店の人にもすすめられます。でも、「モンブラン」を食べるなら、ショコラではなく紅茶を頼むのがイチオシですよ。
 

メレンゲ・シャンティ―・マロンクリームの絶妙なバランス

アンジェリーナ

人気も納得できる三者の絶妙な調和!
 

元祖というだけあり、味のバランスはさすが。きめ細かい甘いメレンゲの上にトッピングされたフレッシュで甘さを極力抑えたクリーミーなシャンティー(生クリーム)、そしてさらに全体を包む濃厚で香り高いマロンクリームが絶妙に調和しています。一口食べただけで幸福感が口いっぱいに広がります。
 
パリに留学したてのころ、初めて食べたこのモンブランのおいしさにハマってしまい、週単位で通って朝ごはん代わりに食べていた時期がありました。今思えば贅沢な朝ごはんでしたね。
 

日本でも各地で入手可能

今までいろいろなモンブランを食べましたが、まだこのアンジェリーナの「モンブラン」を超えるものには出会っていません。幸運なことに、日本でも百貨店や催事などで手に入ります。とにかく一度食べてみてほしい「モンブラン」ですが、この味を知ったら、ほかのモンブランは食べられなくなるかも……。
 
DATA
アンジェリーナ┃モンブラン

※東武池袋店のほか催事イベントなどで販売。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます