子育て

自己肯定感が低い人の特徴とは 子どもへのNG言動&大人が高める方法

低いと生きづらい「自己肯定感」とは何でしょうか? 自己肯定感が低い人の特徴、自分自身で自己肯定感を高める方法や、幼少期の子どもの自己肯定感を低下させてしまうNG言動などをまとめました。自己肯定感が低いかも? とお思いの方、子育て中の方は必読です。

執筆者:All About 編集部

自己肯定感が低い人の特徴とは?

自己肯定感が低い人の特徴とは

自己肯定感とは、ありのままの自分に価値を認められる感覚のこと。自分を尊重し、「自分は生きていていいんだ」「自分は大切な存在なんだ」と思えることを意味する

近年よく聞く言葉「自己肯定感」。自分自身を振り返るうちに、「自己肯定感が足りていないことが人間関係やメンタルヘルスに支障が出る原因では?」と考える人が増えているようです。

そもそも自己肯定感とはどういう意味なのか、自己肯定感が低い人が、高めるためにはどうすればよいのか、幼少期に自己肯定感を低下させてしまうNG言動などをまとめました。自己肯定感が低いことにお悩みの方、子どもの自己肯定感を高める子育てがしたい方、必読です。
 
<目次>
 

自己肯定感の意味とは。自己肯定感が低い人の特徴

自己肯定感とは、自分を価値あるものと思える感覚を指す心理用語のこと。自分を尊重する感覚を意味します。心理学や特別支援教育の事典をひもとくと、自己肯定感とは、

自分の可能性を信じ,自分は できるんだという自信をもち,肯定的に自己を認識すること/こころの問題事典・平凡社

ありのままの自分を受け止め, 自己の否定的な側面もふくめて,自分が自分であって も大丈夫という感覚である/特別支援教育大事典・旬報社

引用:子どもの自尊感情・自己肯定感等についての定義及び尺度に関する文献検討 : 肢体不自由児を対象とした予備的調査も含めて

という説明がなされています。

自己肯定感が高い人は、自分自身に対する自信とはまた別に「自分は生きていていいんだ」「自分は大切な存在なんだ」という感覚を持っています。文部科学省の調査では、自己肯定感が高い子どもは挑戦心や達成感をもっており、また自分の長所を強く意識できているという結果が出ました。このことからも分かるように、自己肯定感は意欲や折れない心、素直な気持ちなどの全ての土台となる、いわば心の根っこ。自己肯定感が育ってこそ、さまざまな能力も伸びていきます。

対して、自己肯定感が低い人は、「自分はダメな人間だ」と、自分自身を好きになれないことが原因で、なにかとネガティブな思考に走ってしまいがち。周りからは恵まれた環境に見えても本人としては満足できず、むしろネガティブな感情を持っているなど、なにかと生きづらさを抱えています。

■自己肯定感が低い人の特徴
  • 自己否定。「私はダメな人間だ」と考えてしまう
  • 「結果を残せる自分にしか価値はない。ありのままの自分は無価値で、周囲に受け入れてもらえるはずがない」と苦しくなる
  • 「自分が我慢すれば丸く収まる」と苦しくなる選択をしてしまう
  • 失敗を恐れ新しいことにチャレンジする気持ちが起きない
  • 周囲からの評価を極端に気にし、顔色を常にうかがっている
  • 嫌われたくないため、感じていることや意見が言えず、相手の言いなりになってしまう
  • まるで自分の感情や欲求がないもののように振る舞ってしまう
  • 他者に依存的で、愛情を何度も確認する
  • 相手からひどい態度をとられても「自分が悪い」と思いこみ、離れる選択ができない
特に人間関係など、自己肯定感が低いことによって、二次的三次的なトラブルを招くリスクが高まるのが、最大の懸念点だといえます。自己肯定感が、心の中でどれだけしっかり張りめぐらせているかで人生の幸福感が決まるといっても過言ではありません。

■参考記事
自分は子育てが苦手だと感じる原因と7つの改善法
子供の自己肯定感が低い今、親はここに気をつけよう!
自己肯定感の高い子…特徴と育て方のポイント
好きな人の前でつい「いい子」を演じてしまう自分がイヤです

■参考サイト
自己肯定感を高め、自らの手で未来を切り拓く子供を育む教育の実現に向けた、学校、家庭、地域の教育力の向上/文部科学省
自己肯定感とは/国立青少年教育振興機構
 

自己肯定感と幼少期における親の接し方の関係

自己肯定感が育つか否かには、幼少期における親の接し方が大きく関係している

自己肯定感が育つか否かには、幼少期における親の接し方が大きく関係している

自己肯定感が育つか否かには、幼少期における周囲の人、とりわけ親の接し方が大きく関係しているといわれます。幼い頃に周りから愛情を注がれ、受け容れられる経験を積み重ねた子どもは、青年期に自分を客観視できるようになった時にも、短所を含めた自分らしさや個性を冷静に受け止めて自己肯定感を保っていられるということです。

国立青少年教育振興機構が行った調査によると、日本の子どもの自己肯定感は、諸外国に比べて著しく低く、年齢が上がるにつれて自己肯定感が下がっています。これは、日本の親が競争主義と完璧主義の子育てをするうち、どんどん「自分はダメだ」という感覚を植え付けてしまうためだと考えられます。子どものためを思っての叱咤激励や、子どもがうまくできないことに対してつい厳しい言い方をしてしまうことが後々、子どもの人生に大きな爪痕を残すのです。

自己肯定感が低いのは、高いハードルを越えられなかった人だけではありません。周囲からすると能力や結果に決して問題があるようには見えない「優等生タイプ」にも自己肯定感が低い人は多くいます。「いい子にして偉いね」「百点をとれてすごいね」と良い行動や結果をほめられたために、自分の価値を「条件つき」でとらえてしまうのです。

競争が絶えず行われている現代において子育てをするには、親が「自己肯定感とはなにか」「どうすれば子どもの自己肯定感を高められるのか」についての理解を深め、子どもたちに働きかけてあげる必要があるのです。

■参考記事
子供の自己肯定感が低い今、親はここに気をつけよう!
優等生タイプほど劣等感が強いのはなぜ?
子供の自己肯定感がアップする「To be ほめ」とは?

■参考サイト
子供たちの自己肯定感を育む/参議院
高校生の生活と意識に関する調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-/国立青少年教育振興機構
 

子どもの自己肯定感を低下させるNG言動5選

親の言動が原因で、子どものが低下してしまう……

親の言動が原因で、子どものが低下してしまう…

子どもの自己肯定感を低くしてしまうNG言動をご紹介します。子育て中の方は自分の言動に当てはまるものがないか要チェック。自分の自己肯定感が低いことにお悩みの方は、幼少期を思い出して照らし合わせてみましょう。

■自己肯定感を低くするNG言動1:子どもの感情を受けとめない
子どもが自分の感情を話してくれたとき、「泣いたってしかたないでしょ!」「それくらいで喜んでいたらダメよ」などと、感情を否定する言葉をかけていませんか? 子育てを頑張っている親ほど、子どもの感情が大きく動くような事態において、すぐに解決策を示して導こうとしてしまいがち。まずは、子どもの気持ちを受け止めてあげることが重要です。「悲しいよね」「それはとっても嬉しいな!」と気持ちそのものは否定せずに、共感を心がけましょう。

■自己肯定感を低くするNG言動2:子どもに過度な期待をかける
子どもへの期待はもちろん悪いことではありませんが、あまりに大きな期待をかけられると、子どもにとってはやはり負担。期待に応えられない自分を、「自分は親をガッカリさせるダメな人間だ」と、だんだん肯定できなくなってしまいます。今の子どものありのままの姿を認め、そこに至るまでの努力をほめてあげることが大切です。

■自己肯定感を低くするNG言動3:子どもを兄弟姉妹や友達と比べる
「お姉ちゃんは、あなたよりもテストでいい点をとってるのに」「お友達の○○君は、もうスイミングでクロールができるんだって」子どもの競争意識をかき立てるつもりの言葉でも、子どもは相手と自分を比べ、劣等感を抱き、自己肯定感が低下することに。兄弟姉妹や友達と比べるのではなく、過去の本人と比べて成長したところをほめましょう。

■自己肯定感を低くするNG言動4:子どもに「早く」と常に言っている
子育て中は、時間に追われるシーンが多いもの。子どもに遅刻させたらいけない、時間に間に合わせなければならないと、つい「急いで準備して!」と急かしてしまいがち。しかし、これは子どもから考える余裕を奪ってしまうだけでなく、子どものペースを否定していることになります。「8時のバスに乗るから、7時30分までに朝食を食べようね」と自分で考えるような言葉がけや、具体的な時間や行動で促しましょう。時間を気にしながら行動できるようにもなります。

■自己肯定感を低くするNG言動5:子どもが失敗した時に怒る
子どもが失敗したとき、「だからダメだって言ったじゃない」と失敗したことに対し怒ったり、責めるような言葉を向けたりしてはいませんか? 成功させてあげたい、うまくいって欲しいと思うがゆえについ口にしていまっているかもしれません。しかし、失敗を責める言葉をかけていては、自己肯定感が育つ訳がありません。「また頑張ればいいよ」「チャレンジできたあなたは立派だね」と、子どものガッカリしている気持ちを癒やしてあげれば、次もまた意欲をもって挑戦することができるでしょう。

■参考記事
子供の自己肯定感を低くする親のNG言動5つと高める方法
 

子どもの自己肯定感を低くするほめ方・高めるほめ方

子どもの自己肯定感を育てたいなら、とにかくほめればなんとかなる……というのは実は大きな誤解。ほめ方によっては「ほめているのに、子どもの自己肯定感がどんどん低下してしまう」ということもありえるのです。
子どもの自己肯定感を高めるほめ方には、コツがあります

子どもの自己肯定感を高めるほめ方には、コツがあります

NGなのは、子どもができたこと、達成したことをほめること。
「漢字テスト、100点だったね。えらい!」
「逆上がりができるようになったね。すご~い!」
「持久走、クラスで1番だったね。流石!」

結果を出せるようになったのはもちろん喜ばしいことなのですが、これらは子どもを肯定しているようでいて、実は子どもの出した結果を評価しています。結果を出せばほめてもらえるという状況は、子どもに「結果を出さないと認めてもらえない」「頑張っている自分しか好きになってもらえない」という誤解を与えてしまいかねないのです。

「何か課題をクリアしなければ愛してもらえない」と自分の存在価値を条件つきで捉えるようになると、ありのままの自分にOKを出せなくなり、自己肯定感が低下してしまいます。せっかくほめることを心がけても、これでは逆効果です。

子どもをほめる時には、達成までの道のりや、そこから見えるその子の性質をほめてあげることで、自己肯定感を育めます。
「漢字テストで100点をとれたのは、勉強への集中力が素晴らしいからだね!」
「逆上がりができたね! 練習し続けた粘り強さ、感心しちゃうなあ」
「持久走、クラスで1番をとれたのは毎日走っていたからだね。コツコツ努力できるのは、あなたのすごいところだよ」

このように、子どもの長所、その子らしさを強調してほめることです。「結果を出せたのはあなたらしさあってこそだよ」というメッセージは、自己肯定感を確かなものにします。

■参考記事
子供の自己肯定感がアップする「To be ほめ」とは?
 

子どもの自己肯定感を高める育て方のポイント

子どもの自己肯定感を高める育て方とは?

子どもの自己肯定感を高める育て方とは?

子どもの人生にとても重要な要素になる、自己肯定感。我が子を自己肯定感の高い人に育てるためには、親は受容的・共感的・肯定的な態度を心がけたうえで、次の5つのポイントをおさえて接しましょう。

■子どもの自己肯定感を高めるポイント1:子どもの感情を一旦は受け止める
子どもの感情が大きく動いている時、注意や指導をする前に、一旦は気持ちを受け止めてあげましょう。いい子でいる時だけでなく、ありのままの姿をまずは受容し、共感してあげれば、自分自身の価値を「条件付き」ではなく肯定できるようになります。

■子どもの自己肯定感を高めるポイント2:当たり前の頑張りに気づく
使ったものを片づける、宿題をちゃんとやる、食後にお皿をさげる……大人からすると当たり前の行動でも、実は子どもからすると頑張っている結果なのかもしれません。そんな子どもの小さな努力に気づいたら、肯定的な言葉をかけてあげましょう。

■子どもの自己肯定感を高めるポイント3:甘えていい時期には充分甘えさせる
子どもは、依存と自立を行ったり来たりしながら成長していくもの。もちろん過度な甘やかしは悪影響を及ぼしますが、幼い頃は子どもが甘えてきても突き放すばかりではいけません。子どもにとって大きな存在である親に肯定され、受け入れられないことには、自分を肯定することはとても困難です。子どもの気持ちを受け止めて、「自分は受け入れられている」という安心感を与えてあげることが重要です。

■子どもの自己肯定感を高めるポイント4:スキンシップを意識して行う
手を繋いだり、抱っこをしたり、頭やほっぺを撫でたりといったスキンシップによって「オキシトシン」という愛情ホルモンが分泌され、お互いを更に愛おしいと思うようになります。スキンシップで、ありのままのあなたが大切だよという肯定的な気持ちを示してあげましょう。

■子どもの自己肯定感を高めるポイント5:「ありがとう」と子どもに感謝の言葉を言う
何かを手伝ってくれた時、弟や妹に優しくしてくれた時、行動に子どもなりの頑張りが見えた時は特に、忘れず「ありがとう」と言葉にしましょう。自分の頑張りをスルーされず、肯定的な言葉がけをしてもらえることで、子どもも自然と自分は肯定される存在だと感じられるようになります。

■参考記事
人生の幸福感を決める!自己肯定感の育み方
子供の未来が変わる!自己肯定感を育もう
 

自己肯定感が低い人が、恋愛や子育てでつまずくワケ

人間関係、恋愛、子育て……自己肯定感が低いために、悲劇が起きてしまいます

人間関係、恋愛、子育て……自己肯定感が低いために、悲劇が起きてしまいます

自己肯定感が低い人は、そのことが原因で大人になっても恋愛や子育てなど様々な場面でつまずいてしまいます。

■自己肯定感が低い人は人間関係でつらい思いをしてしまう
自己肯定感が低く、自分をうまく認められない人は、まず人から認められようとします。しかし、人からどう見られるかというのは自分でコントロールしきれるものではありません。

人から嫌われたくない→必要以上に気を遣いすぎたり、いい人を演じたりしてしまう→自分らしさをどんどん失う→ますます自分を認められなくなってしまう。という、人前の「いい子の自分」と「本当の自分」の乖離から、さらに自分を認められなくなる負のループを抜け出せなくなってしまいます。

■自己肯定感が低い人の恋愛失敗パターン
自己肯定感が低い人が陥りがちな負のループが、恋愛の場面で起きてしまうとさらなる悲劇を招きます。多くの人にとって、自分を認めてほしい相手というのは、身近にいて親密な仲にあるパートナー。相手にとって理想的なパートナーを無理に演じてしまい、ありのままの自分を肯定することがより難しくなってしまいさらに自己肯定感が低下するのです。

また、自分で自分を肯定できない人にとって、自分を認めてくれるパートナーの存在は大きなもの。失うことを恐れるあまり、束縛に走る人もいます。すると、過度な束縛や期待にパートナーは難色を示したり、別れを切り出したりし、結果的に本人の自己肯定感も失われてしまうというパターンも見られます。

■自己肯定感が低い人の子育てへの苦手意識
自己肯定感が低い人は、自分が親になった時も子育てを苦手に感じてしまうこともあります。「子どもが思うように育たない」「自分は子育てが苦手」と感じてしまう現象は、さまざまな要因や背景が複雑に絡み合ってできていますが、自己肯定感が低いことも一因かもしれません。ありのままの自分を肯定できずにいるために、「これでも良い」「100点の子育てを目指しても無理」とは思えず、自分で自分を追い込んでしまうのです。

■参考記事
人を愛する準備はできていますか?
自分は子育てが苦手だと感じる原因と7つの改善法
自己肯定できると、恋はもっとうまくいく!
 

大人が自己肯定感を自分自身で高める6つの方法

自己肯定感を高めるとは、ありのままの自分を肯定していくということ

自己肯定感を高めるとは、ありのままの自分を肯定していくということ

自己肯定感を育むには、幼少期からの働きかけが大きな役割を果たします。それでは、大人になってから自分の自己肯定感が低いと感じている人は、どのようにして改善していけばよいのでしょうか。


■自己肯定感を高める方法1:親にうまく愛されなかったありのままの自分を肯定する
自己肯定感が低いのは親から「条件つき」の愛で育てられたためだと自覚している人は、親との関係性にも悩んでしまいます。心ない言葉が蘇っては、親への憎しみを覚えてしまっても無理はありません。

自己肯定感を育んでいくためには、親からうまく愛されなかった自分のありのままの姿を大切に感じられるようにしていくことがなにより重要です。憎しみを抱え続けるというのは、自分にとっても大きなストレスです。

親との関係性について考えて、自分の中で整理していくというのは本当に難しいこと。複雑な思いがよぎることでしょう。その上で、親を許すというのは大変な困難です。親への憎しみを手放せれば、それで十分だと考えましょう。

■自己肯定感を高める方法2:自分を大切にしてくれない人との交流を断る勇気を持つ
自分をないがしろにするようなことを言ったり、軽んじる行動をとったりするような人に対して、自己肯定感が高い人は警戒心を持ったり、うまく距離を置いたりと対策をとれます。これは、自分は大切にされていい存在だという感覚が根底にあるためです。

しかし、自己肯定感が低い人は「こんな私ならひどいことを言われても当然」「ダメな私が悪いから」と考え、自分を尊重しない人から離れるという選択ができません。拒否されるのが怖くて、相手にとって都合のいい人物を演じてしまうこともあります。もちろんこれは精神衛生上よくないこと。

他者に対しての敬意が感じられない振る舞いをする人とは、距離をとってもよいのです。人間関係において相手に大切にされないというのは、誰もが拒絶していい理不尽です。「自分は大切にされていい存在だ」という感覚を育てられるように、まずは自分を否定する人がいない環境づくりを整えましょう。

■自己肯定感を高める方法3:自分の良いところをみつけて書き出す
書き出していくうちに自分の長所を新たに発見できれば、「無理や我慢をしない、ありのままの自分にもこんなに魅力があるんだ」と気づけるはず。ありのままの自分に肯定的な印象を抱くところから、自己肯定感を高めていきましょう。

■自己肯定感を高める方法4:できないことより、できたことに目を向けてみる
同じ行動や状況でも、人によって捉え方はさまざまです。「今日は本を10ページしか読めなかった」というより「10ページも読めた」と考えてみましょう。できなかったことより、できたことに目を向ければ、自分に対してより寛容でいられるようになります。短所だと思い込んでいた自分の特徴も、見方を変えれば長所として受け入れることができるかもしれません。

■自己肯定感を高める方法5:小さな達成感を積み上げ、自分をほめる
自分自身に高いハードルを設定して、成し遂げられないことに焦燥感や自己嫌悪を抱くのではなく、ささやかな「できた」ことに着目して、達成できた自分の努力をほめてあげましょう。いつもより10分早く起きられたこと、旅行の計画を億劫がらずに立てられたことなど、小さな頑張りができた自分にその都度OKを出して、肯定する気持ちを積み重ねていきます。

■自己肯定感を高める方法6:自己肯定感を高めたいと思っている今の自分を認める
もし上記のようにして自己肯定感を高めることが難しくても、ありのままの自分を受け入れてあげましょう。自分の良いところが見つからなくても、ネガティブな言葉を受け取ってしまっても、物事をポジティブに捉えられなくても、達成感を得られなくても、それも全て自分です。

自己肯定感を高めることは簡単にはできなくても、自己肯定感の低い状態に気づき、高めようと思った自分がいるのは事実です。このことを認めてほめてあげましょう。

自己肯定感についての理解は深まりましたか? 最も重要なことは、子どもも自分自身も、とにかくありのままで価値があるのだと認めること。ありのままの存在に自分自身でOKを出せるようになるために、心がけてみてくださいね。

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