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クラフトリキュール「奏Kanade」新たな和の世界

ザ・ジャパニーズクラフト・シリーズが充実してきている。和のボタニカル6種が香るクラフトジン「ROKU」。国産米からつくり上げるクラフトウオツカ「HAKU」。そしてクラフトリキュール「奏Kanade」の<抹茶><柚子><白桃>が6月に新発売された。

協力:サントリー
達磨 信

執筆者:達磨 信

ウイスキー&バーガイド

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100年の歴史から生まれたジャパニーズクラフトリキュール

 
クラフトリキュール奏Kanade

クラフトリキュール奏Kanade

ジャパニーズクラフトシリーズが充実してきた。クラフトジン「ROKU」(六)、そしてクラフトウオツカ「HAKU」(白)の紹介につづき、2019年6月に発売されたばかりの第3弾、クラフトリキュール「奏Kanade」(かなで)について語ってみようと思う。
「奏」の味わいは抹茶、柚子、白桃の3タイプ。もちろん厳選された国産素材からつくられた和の香味にあふれている。
「ROKU」「HAKU」と同様、サントリー大阪工場(『クラフトジンROKUを生む大阪工場クラフト蒸溜工房』記事参照)で「奏」は誕生した。
大阪工場は1919年(大正8年/当初名称は築港工場)に「赤玉ポートワイン」(現「赤玉スイートワイン」)の主力工場として、またグレーンスピリッツ製造工場として建設されたものだ。日本初のモルトウイスキー蒸溜所である山崎蒸溜所(1923年創業)よりも歴史は古い。そして今年なんと100周年を迎えた。
100年の歩みのなかでジンをはじめとしたスピリッツ、またリキュールの名品を世に送り出してきた。
大阪工場クラフト工房

大阪工場クラフト工房

初期には、1936年(昭和11年)に「ヘルメスドライジン」「ヘルメスオールドトムジン」「ヘルメスイタリアンベルモット」が誕生。ウイスキー「角瓶」誕生の前年のことである。戦後間もなくの1947年(昭和22年)には「ヘルメスペパーミント」(ペパーミントリキュール)を誕生させている。(詳しくは『サントリー洋酒文化創造の歴史』内にある年表をご覧いただきたい)
サントリーのスピリッツ・リキュール製品は、日本の洋酒文化、カクテル文化発展に多大な貢献をしてきた。
そして現在、大阪工場の工房では多彩な原料酒を生みだしている。100年にわたり培った技術、創造、探求の積み重ねが、21世紀のいまクラフトシリーズを誕生させた。次の100年に向けての果てしない香味開発の第一歩といえるシリーズであろう。最近の記事で紹介したウイスキー樽熟成「山崎蒸溜所貯蔵  焙煎樽熟成梅酒」(関連記事参照)の梅酒も大阪工場でつくられている。
 

和の素材感に満ちた抹茶、柚子、白桃の3タイプ

 
奏<抹茶>

奏<抹茶>

さて3タイプの香味でデビューしたザ・ジャパニーズクラフトリキュール「奏Kanade」の特性をご紹介しよう。すべて和の素材の特性がイキイキと繊細に表出し、リキュールという酒でありながら独特のフレッシュ感がある。カクテルはもちろんこと、食後のデザート感覚でオン・ザ・ロックを楽しむのもいい。
「奏<抹茶>」(700ml・25%・¥2,000税別希望小売価格/以下同)
高級茶葉を使用した京都宇治産の抹茶浸漬酒、宇治産玉露浸漬酒の芳醇で気品のある香味が特長的だ。何よりもリキュールとしての甘さのある旨味だけでなく、ほどよい茶の苦味が感じられる点に好感がもてる。
和のリキュールらしい繊細さを実感、堪能できるはずだ。クラフトウオツカ「HAKU」と合わせたカクテルがいろいろ生まれそうな気がする。
 
奏<柚子>

奏<柚子>


「奏<柚子>」(700ml・20%・¥2,000)
国産柚子の柑橘系の爽やかな香りが心地よい。柚子の果実・果皮の香味特性を生かすために最良の製法を探求。浸漬や蒸溜による3タイプの原料酒をつくり上げ、柚子果汁も加えてブレンドしている。こちらも繊細な味わいで、酸味と苦味が見事に調和した新感覚リキュールといえるだろう。
気軽にソーダ水割でも楽しめる。こちらはクラフトジン「ROKU」との組み合わせが面白そうだ。



 
奏<白桃>

奏<白桃>

「奏<白桃>」(700ml・20%・¥2,000)
白桃の果実味を最大限に引き出したピーチリキュール。芳醇なコクを抱きながらフレッシュ感も漂わせている。国産白桃をまるごと漬け込んだ浸漬酒と白桃果汁をブレンドした、みずみずしく、甘く華やかな香味で魅了する。
オン・ザ・ロックで十分に堪能できるが、オレンジジュースで割る「ファジー・ネーブル」もおすすめ。「ROKU」「HAKU」との相性もいいはずだ。

漆黒のボトルはリキュールにしてはかなり異質といえるだろう。これは繊細な香味の劣化、変質を極力抑えるための配慮である。
スピリッツやリキュールのジャパニーズクラフトシリーズが充実するほどに、次の100年はどんな香味が誕生するのだろうか、と楽しみになる。大阪工場は創造しつづける。未来の飲み手たちはどんな香味に満たされるのだろうか。
 

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