メッシュタイプの中継機

最近は木造3階建てなど多くの部屋でWi-Fiを使いたいという需要が高まっている。ワンルームマンションであれば無線LANの親機を設置するだけで済むが、大きな一戸建て住宅では親機との距離が離れれば離れるほど電波が弱くなってしまう。その結果Wi-Fiを高速に利用できない部屋も出てくる。そこで、よく利用されるのが中継機だ。中継機には単独で利用するWEX-1166DHP2などの機種もある(下記機種参照)。ガイドもずいぶん前から利用している。
 
しかし、1階と2階の間にある床暖房のパネルなどの影響を受け電波状況がよいとは言えない部屋も出てきている。そこで、今回はメッシュタイプのAirStation connect WTR-M2133HP/E2Sを利用してみた。AirStation connect WTR-M2133HP/E2Sは、AirStation connectシリーズの親機1台と専用中継機2台構成のスターターキットだ。網目状にネットワークを構築する「メッシュネットワーク」に対応している。
 
メッシュネットワークは、親機と中継機が連携し網目状にネットワークを組む(下図参照)。さらに、WTR-M2133HP/E2Sでは、独自のアルゴリズムによって通信経路のパターンを複数シミュレートし、最も効率的なメッシュネットワークを構築している。
 
メッシュタイプの中継機イメージ図 Buffaloのサイトより引用

メッシュタイプの中継機イメージ図 Buffaloのサイトより引用


WTR-M2133HP/E2Sのスターターキットは親機1台と専用中継機2台構成だが、子機を増設することもできる。以下がその増設用の子機WEM-1266だ。
 
親機1台と子機あわせて最大10台まで増設できるので個人宅のみならず、規模の大きい施設でも利用できるだろう。ただし、鉄筋のマンションなどコンクリートで完全に隔てられている部屋間の通信は、さすがに無理なことが多いので誤解の無いようにして欲しい。
 

従来性の無線LAN中継機の問題

実はガイド宅では、次の点に無線LAN中継機の問題があった。

ケース1:8KのYouTube動画が途切れる。一瞬止まって動き出す。
ケース2:別の階に置いてあるブルーレイレコーダの動画をリビングで再生するとブロックノイズが出たり、再生が不安定になる。

共にかなりシビアな環境なので通常であれば誰しも「致し方ない。」で済ますかもしれない。
 

メッシュ型中継機の効果

さて、メッシュ型中継機を使ってみた結果を報告しよう。

ケース1の場合、以下のような接続にした。詳細は、画像とそのキャプションを参照して欲しい。
 
中継機を実際に使ってみた

インターネットに親機を接続してある。接続先は、光回線のONU(Optical Network Unit)

 
中継機を実際に使ってみた

別部屋のリビングにある8KのTVのLAN端子にメッシュ型中継機の子機を接続。つまり子機をイーサネットコンバーターとして利用してる。


結果だが、有線接続のように「再生に全く問題がなかった。」と言いたいところだが、さすがにそこまではいかない。しかし、かなり滑らかな動画になっている。時折、わずかに動画が止まる程度で気になるほどではない。著作権の関係で再生時の動画をお届けできないのが残念である。

以前の記事「WLI-UTX-AG300/Cで電化製品を簡単に無線LAN対応にできる」でも無線LANによる8K動画の再生レポートをしたが、そのときよりかなり滑らかに再生することができた。再生に使ったコンテンツは、以前の記事で利用したコンテンツ(上記画像参照)と同じだ。

次は、ケース2の別の階に置いてあるブルーレイレコーダの再生である。
 
中継機を実際に使ってみた

ブルーレイレコーダの上に子機を設置 

 
中継機を実際に使ってみた

子機とブルーレイレコーダは、有線で接続。つまりこちらも子機をイーサネットコンバーターとして利用。

 
中継機を実際に使ってみた

再生中の様子



結果だが、全く問題が無く再生できるようになった。さすがである。これで安心して別階のブルーレイレコーダーに保存した動画をリビングのTVで鑑賞できる。
 

iPhoneでWi-Fiを利用する

このようにメッシュタイプの中継機は、家中に電波を飛ばす力がかなり強力である。iPhoneによるWi-Fi接続にも全く問題はなく、家中でインターネットを利用できている。速度測定サイトであるfast.comでWi-Fiの速度を検証してみた。下記を参照して欲しい。
 
計測結果

無線LANルータと同じ部屋でWi-Fiの速度を計測。

 
計測結果

中継機がないと動画が満足に再生できない部屋での計測結果。Wi-Fiで十分な速度が出ている。

その他の機能

通常のWi-Fi中継機の場合、中継機は送出側と違う機器と認識され親機とは別のSSIDに接続することになる。その点、このメッシュ型中継機の場合、中継機は「親機の延長」と認識され同じSSIDに接続することになり、シームレスなWi-Fi通信が可能になる。この点も見逃せない。

また、親機を利用するにあたり、ガイド宅では有線による接続速度も重要な要素となっている。そこで親機である無線LANルータの処理速度を「インターネット回線の速度テスト  Fast.com」で計測してみた。もちろん有線接続である。結果だが下図のように非常に高速に処理できている。これなら基本性能も高く安心して利用できる。
 
回線は1Gbpsの光回線。ほぼフルスペックで利用できる。

回線は1Gbpsの光回線。ほぼフルスペックで利用できる。



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。