実はこんなに多い!ヒートショックによる急死

寒さが厳しくなる冬の時期、「ヒートショック」という言葉を見聞きすることが多くなります。ヒートショックとは、急激な温度差によって血圧が大きく変化することにより、脳梗塞、心筋梗塞や不整脈などを発症する健康障害です。ヒートショックを起こすと、意識を失ったり転倒したりして、大きな怪我や湯船での溺死事故が発生します。

では実際、どのくらいの方がヒートショックを経験しているのでしょうか。消費者庁が平成27年に行ったアンケート調査によると、約1割の人が入浴中にのぼせたり、意識を失ったりした経験があると回答しています。*1

さらに、厚生労働省の統計調査によると、平成25年の交通事故死者は約4400人に対し、ヒートショックが原因とみられる入浴中の急死は約1万4000人。約3倍以上の方がヒートショックにより亡くなっているのです。
ヒートショック

交通事故死亡者数の約3倍もの方が、入浴中にヒートショックが原因とみられる事故で亡くなっています。

*1:消費者庁「冬場に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」より(http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160120kouhyou_2.pdf)
 

ヒートショックを避けるためには?

ヒートショック

朝、暖房をつけた暖かい寝室から、寒い廊下やトイレに移動したときもヒートショックの注意が必要です。

一般的に、ヒートショックは暖かい場所から寒い場所に移動したときに生じます。冬によく見聞きするのは、ヒートショックに対する注意を促すためなのでしょう。

家の中で温度差を感じるシーンは、思っている以上に多いものです。例えば、暖房の効いたリビングからトイレや脱衣所に移動したとき、脱衣所で裸になって浴室に入るとき、入浴で体が温まった状態から脱衣所などに移動したときなどに、温度差を感じてブルっと震えたり、鳥肌が立ったりすることがあるでしょう。

ヒートショックのリスクを回避するためには、居室と廊下、脱衣所、トイレなどの温度差を解消し、このようなシーンを無くすことがポイントになるのです。
 

全館空調システムで、家の中の温度差を少なく

現状、日本の住宅では暖房設備にエアコンを使用するケースが一般的です。そのため、エアコンのある部屋は暖かいのですが、廊下やトイレ、脱衣室などエアコンのない場所とは大きな温度差が生じ、それがヒートショックを引き起こす要因のひとつになっていると考えられます。

そこで、これから注文住宅を建てる方におすすめしたいのが、一台の空調設備で家の中をすみずみまで冷暖房し、快適な温度を保つ全館空調システムです。リビングや寝室はもちろん、廊下や洗面所なども、あらかじめ設定した温度をキープするため、家の中の温度差は軽減され、ヒートショックの予防に役立ちます。
 
ヒートショック

リビングやキッチンはもちろん、洗面室や廊下まで温度を一定に保つ三井ホームの健康空調システム「スマートブリーズ」。場所ごとの温度差が少ないため、ヒートショックを抑制する効果もあります。


また、最新の全館空調システムは、暖房・冷房機能のほかに、空気清浄機能や加湿・除湿・脱臭・換気機能を備えたタイプが増えています。室内の温度差を解消するだけでなく、冬の寒さ・夏の暑さ、さらに花粉の時期や梅雨のジメジメなど、季節を問わず一年中快適な室内環境を保てる点も魅力といえるでしょう。
 

家の断熱性・気密性もポイントに

全館空調システムを採用しても、家の断熱性や気密性が低いと外の気温が室内に伝わり、影響を受けることから、部屋の温度のキープは難しくなります。

注文住宅は、間取りや設備機器だけでなく、メーカーごとに対応可能な範囲内で構造体や断熱方法も選択することが可能です。ヒートショックを回避するためには、全館空調システムの採用とあわせて、断熱性・気密性が高い構造躯体を選ぶこともポイントになります。
 
ヒートショック

家の構造材の中でも、鉄骨やコンクリートは断熱性が低く気密性も劣り、外気温を室内に伝えやすい素材です。三井ホームでは断熱性が高く調湿機能を備えた木を構造材に使用。構法は密閉度の高い「プレミアム・モノコック構法」を採用し、高気密・高断熱の家を実現しています。

 

ヒートショックから家族を守る家で、より健康的で快適な暮らしを

ここまでご紹介したように、ヒートショックを予防するには、高い断熱性・気密性を持つ構造体を選び、全館空調システムを採用することがポイントになります。

部屋ごとの温度差が少ない家は、一年中、そして朝昼晩、家族全員が快適に過ごせます。さらに、真冬でも暖かい家は、冬に生じやすい皮膚や呼吸器系疾患の抑制効果があることも調査結果より分かっています。つまり、ヒートショックから家族を守る家は、健康な暮らしを支える家ともいえるのです。
ヒートショック

寒い家は皮膚や肺の温度を低下させ、皮膚や呼吸器系の免疫力を低下させることから、皮膚アレルギーや呼吸器系疾患を引き起こす一因になります。新築戸建に転居した全国2万人を調査したところ、断熱グレードに比例して健康状態の改善率がアップしました。


一年を通して、家のどこにいても快適な室温で生活することは、健康面はもちろん、冬は寒くて動くのが億劫、夏は寝苦しさで熟睡できないといった身体的ストレスを減らす効果もあります。住宅建築を考えている方は、家の断熱性・気密性の確保と、全館空調システムをあわせて検討し、より健康的で快適な暮らしを手に入れてください。

<関連サイト>
温度のリスクをコントロール
Smart Breeze 健康空調システム
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