長期熟成ウイスキーのポテンシャルと希少性

 
バランタイン21年

バランタイン21年

ウイスキーの製品にはブランド名とともに10年とか15年といったエイジングを謳ったものがある。その年数は最低酒齢、つまり最低熟成年数を示している。
たとえば12年とあれば、12年以上樽熟成したウイスキーですよ、ということになる。つまり平均酒齢はそれ以上ということだ。
ウイスキーファンであるならば、それぐらい知っているよ、ではあるんだけれど、つくりの年月を想えば、わたしたちは凄いものを飲んでいるのだ。
まずは上質な穀物原料と清冽な水をもとに仕込み、発酵に細心の注意を払い、長期熟成に耐えられる高いポテンシャルを抱いたニューメイクを蒸溜しなくてはならない。それを上質なオーク樽に詰め、貯蔵熟成させる。
そして長い年月、貯蔵庫での熟成を見守り、熟成のピークを待つ。この間、何度もサンプルを取ってブレンダーがテイスティングし、熟成の進捗(しんちょく)の度合いをチェックする。
15年、20年と衰えことなく、枯れることなく熟成していく原酒の量は限られる。稀少である。しつこいようだが、長熟にはニューメイクにも樽にもパワーが求められ、そして徹底した貯蔵管理を持続させなくてはならない。サントリーウイスキーでいえば、17年以上の貯蔵熟成原酒は貯蔵量全体の2%くらいではなかろうか。つまり、ある年にニューメイクを10,000樽に詰めたとする。17年後にはわずか200樽という量なのだ。
ブレンドにおいて原酒の厳選という言葉がよく使われるが、まったくもって選ばれしもの。
かつて『体感して欲しい香味・バランタイン21年』において、「バランタイン21年」(700ml・40%・¥20,000税別希望小売価格)と「響21年」(700ml・43%・¥25,000税別希望小売価格)を紹介しながら長熟ブレンデッドの魅力について述べた。21年とか30年というブレンデッドは、ウイスキー職人たちの魂と匠の技の結晶といえるが、それ以上に、つくりの常識を超えた驚異ともいえるものなのだ。
 

晴れの日にはアメージングな「響21年」

 
響21年

響21年

この21年ものでいえば、数十種類もの個性あふれるモルトウイスキー、そして数タイプのグレーンウイスキー、この両者とも21年以上の樽熟成を経ているのだ。これらをブレンドして芳醇(麗しい香り高さ)で豊潤(甘美な潤い)な香味宇宙を生んでいる。アメージングというしかない。
「バランタイン21年」はスペイサイド、ハイランド、アイラ、ローランドというスコットランドの4地域のモルト、グレーンをブレンドして生まれる。
「響21年」は山崎、白州蒸溜所の多彩な樽種での香味個性を抱いたモルトに知多蒸溜所でつくり分けられた個性の異なる数タイプのグレーンがブレンドされている。
どちらも深い円熟味を湛えているが、アメージングな、スーパープレミアムなブレンデッドだから安易に「さあ、飲み比べてみて」とはいえない。
でも日本人ならば、「響21年」は一度味わってみて欲しい、と願う。世界的に名高いブレンダーたちが高く評価する、円熟した気品にあふれるスーパープレミアムなジャパニーズブレンデッドだ。世界が認めた香味である。
キーモルトは山崎シェリー樽原酒。口当たりはとても滑らか。甘いドライフルーツの香り、スパイシーな味わいを特長としており、何よりも重層感、重厚感に気品が香る見事なまでの円熟味で魅了する。余韻は長く心地よいもので、味わいの奥行きというものを堪能できる。
もしできるならば、晴れの日のために買い求めておくのもいいだろう。もうしばらくすればお正月を迎える。「響21年」で日本の新年を祝ってもいいかもしれない。とても贅沢だけどね。でも、それだけ晴れの日のお祝いウイスキーとして価値が高い。
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