「陰キャ」「陽キャ」ってどんな性格? それぞれの性格のイメージとは

 
陰キャ・陽キャ

「陰キャな性格、どうしたら陽キャになれるの?」…そんな風に考えてしまうことはありませんか?


中高生を始めとする若者の間で使われている「陰キャ」「陽キャ」という言葉。性格を表現する言葉なのですが、この言葉になじみのない世代の方は、80年代に流行した「ネクラ」「ネアカ」のカテゴライズとほぼイコールと考えてよいでしょう。

「陰キャ」とは「陰気なキャラクター」のこと。内気、話すのが苦手、受け身、あまり笑わない、友だちが少ない、印象が薄い。こうした性格を「陰キャ」と呼ぶようです。これに対し、「陽キャ」とは「陽気なキャラクター」のこと。外向的、社交的、ムードメーカー、会話上手、積極的、フットワークが軽い。こうした性格は「陽キャ」と呼ばれています。
 
「私は陰キャだから、陽キャな性格に変わりたい」
「陰キャな人より、陽キャの人と付き合った方がいいよね」
 …というように、一般的に陰キャはよくないイメージとして捉えられ、陽キャは好ましいイメージのものとして捉えられることが多いようです。
 

人の心には、「陰キャ」「陽キャ」のどちらの部分もある

黒板の前に立つ男性

陰キャも自分、陽キャも自分。どちらもあるからバランスの良い自分になる


しかし、人の性格を「陰キャ」「陽キャ」と2つにカテゴライズする必要があるのでしょうか? そもそも人の心の中には、たくさんの性格が内在しています
 
たとえば、外で陽キャな人が、家では陰キャになるのは、とても普通なこと。外でたくさん社交性を表出すると、家では一人で静かな時間を過ごしたくなるものです。逆に、外で陰キャと言われる人が、家で陽キャになるのもよくあること。外での活動や人間関係をつまらなく感じれば、そこで積極的、社交的になれないのは当然です。一方、家族と仲がよければ、家では楽しい気持ちになり、会話も弾みます。

このように一人の人の中にはさまざまな性格があり、場所に応じた性格を表出しながら、人間としての総合的なバランスをとっているのです。

したがって、人の一面だけを見て「彼は陰キャ、彼女は陽キャ」「性格の裏表がある人」と決めつけるのはよくありません。
 
 

自分の性格の重要な一部は、心の深い部分にある

氷山のイラスト

氷山の上に見える部分がふだん意識できる性格、その下にはふだんは見えない性格や側面が潜んでいる


心理学的にもっと深いことをお話しすると、人の心は上の氷山の絵のような構造になっています。つまり人の心は、“見える”「意識」の部分と“見えない”「無意識」の部分とに分かれているのです。そして、“見えない”無意識の領域には、“見える”意識の性格からは想像もつかない、意外な性格や側面が潜んでいます。
 
この“見えない”無意識にある性格や側面は、本来の「その人らしさ」を構成する重要な要素です。これらは思いがけない場面でふいに表出することがあるため、「自分にこんな面があるなんて」と驚き、怖くなることもあるでしょう。しかし、それも含めてすべて「自分自身」なのです。
 

「陽キャ」は伸ばすことができ、伸ばすと生活が楽しくなる

ソファで腕組をする女性

人の心には必ず「陽キャ」の部分がある。それを見つけて伸ばしていこう


とはいえ、社会生活を送る上では、できることなら少しでも楽しく、人とも良い関係をつくりながら生きていきたいと考えるものでしょう。そのためには、誰もが心の中に持っている「陽キャの部分を活用する」必要があります。
 
そもそも、人の心にはたくさんの性格があるのですから、どの人にも必ず「陽キャ」の部分があります。次の2つの質問を手掛かりに、自分の中の「陽キャ」の部分を見つけ、伸ばしていきましょう。
 
 

「陽キャ」を伸ばす2つの質問……「テーマと共感」

パソコンに向かう女性

楽しいことを見つけ、誰かとその楽しい気持ちを分かち合うこと。これが「陽キャ」になるコツ 


■「陽キャ」を伸ばす質問1.「何をしている時にワクワクしますか?」

心がワクワク楽しくなり、思わず笑顔がこぼれるとき。夢中になって心が弾むような気持ちになるとき。こんなとき、人は必ず陽キャになっています。
 
それは何をしている時ですか? どんな場所でそうなりますか? 思わず自分が陽キャになっているテーマと時間、場所を書き出してみてください。
 
■「陽キャ」を伸ばす質問2.「誰かとその気持ちを分かち合っていますか?」
 
上のような時間、場所では、一人でいても十分に楽しめます。一方で、誰かとその気持ちを共感しあってもっともっと楽しみたい、という欲求も同時に生まれています。
 
その気持ちを誰かと分かち合っていますか? 共感できる相手や話したい人が見つからなかったら、SNSやイベントを通じて共感しあえる仲間を見つけてみるのもいいでしょう。
 

人から人に楽しい刺激を与え合うことで、「陽キャ」は伸びる

会話をする男女

楽しく話をする機会を、身近な人との間でも広げていこう。続けていけば、「陽キャ」の部分が伸びていく


このように、楽しいテーマ、共感できる仲間と出会うことができれば、陽キャの部分がぐんぐん伸びていきます。そして、好きなテーマで仲間と楽しく話すことに慣れてきたら、いよいよ身近にいる人との間でも会話を広げていきましょう。かたく考えず、気が向いたときに話しやすそうな人と話してみましょう。世間で話題になっていることや、天気の話などいかがでしょう? 既に「楽しく話をする力」が身についているのですから、きっかけさえあれば、小さな会話をきっかけにじわじわと社交性が伸びていきます。
 
色々な人と会話をしていれば、人づてに思いがけない良い情報や楽しい刺激を得ることができます。同時に、人に何かを働きかける楽しさも体験できます。すると、生活の中に会話と笑顔が増えていきます。こうして、陽キャの部分はますます伸び、生活はもっともっと楽しくなっていきます。

陽キャになりたいからといって、無理をする必要はありません。楽しくないことを無理に楽しもうとしたり、表面的に明るく振る舞おうとする必要もありません。まずは、「自分の中には陰キャも陽キャもある」と認めること。そして、「陽キャになれる時間や場所」をじわじわと増やしていくことが大切なのです。
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