共働きなのに、家事と育児、なぜか女性の肩にのしかかる

ある調査によれば、共働き夫婦の家事シェア割合は女性に著しく偏っています。夫の家事シェアが0割が6.6%、1割が24.0%、2割が18.5%となっていたそうです。1番多いのが「1:9」ということで、これまさに「ワンオペ育児、ワンオペ家事」の状況にあります。
マクロミル「ホノテ」 

ワンオペ育児、という言葉は流行語大賞の候補になったほど、誰もが知る言葉になりましたが、まさに言い得て妙です。何せ、女性は仕事も男性同様にしているのに、一直線に帰宅しては子どものお迎え、宿題の相手、食事作りにご飯を食べさせ、風呂入れから寝付かせ、さらに皿洗いと明日の登園準備と、何でもひとりでこなすのですからまさに「ワンオペ」です。

男性がワンオペ育児していることはあまりありません。ときどき妻の会社の飲み会があったり、妻が風邪で倒れたときの「バトンタッチ」があるくらいだと思います。

この不公平、なんとか変えられないものでしょうか。マネーハック的には「発想の転換」が必要だと思います。 そこで「2つの策」をご紹介しましょう。
 

第1の策は「年収対比」で本当の家事育児分担割合を計算すること

まず考えてみたいのは「本来、どのくらいの家事育児シェアが適当か」ということです。そこで考えてみたいのは「夫婦の年収対比」を考えてみてください。

時短勤務をしながら仕事はがんばり必死に400万円を稼いでいる妻に対し、ダラダラ残業、帰宅時間は気まぐれのような夫が年収500万円であったとします。

これは夫婦合計で稼いでいる900万円を夫が55.6%、妻が44.4%分分担しているわけです。だとすれば、家事や育児の分担はその逆で「夫が44.4%、妻が55.6%」が適当ということになるはずです。

しかし「うちは夫の家事育児参加は2割くらいかな」ということであれば、もっとやってもらってもいい、ということが分かります。

実際には年収対比に見合う家事や育児を担当している男性はほとんどいないでしょうから、女性は堂々と「もっと家事や育児をやってくれ」と主張していいことになります。
 

準備をする余裕があったら現状の分担割合を「見える化」すること

次にやっておきたいのは「家事育児分担割合」を見える化しておくことです。ただ「もっと増やせ」と言ってもなかなか夫は改善してくれないでしょうから、具体的にどれをどのくらいやって欲しいか考えておくのです。

コピー用紙の真ん中に線を一本引き、左右に夫と妻の担当している家事や育児のタスクを記入していきます。朝から夕方まで、それぞれが実行した家事や育児を書いてみてください。とにかく夫がいかにやっていないかを可視化することが目的ですから、思いつく限り自分のエリアを埋めていきましょう。

やってみると、思った以上に妻のほうが分担していることが分かるはずです。それこそワンオペ状況が見える化したということです。これを交渉の材料とします。スマホのカメラで撮影してコピーも取っておきましょう(ケンカになって破られると悔しいので)。

余裕があるなら、どれを具体的にバトンタッチできるか考えてみます。「ゴミ出しを、ゴミを部屋中からまとめるところからしてもらう」とか「夜中に浴室乾燥機を使った洗濯物干しをしてもらう」のように具体的でできることからあげていくのがコツです。

「週1でワンオペを代わってもらう」のような形もでいいいでしょう。「とにかくもっとやってよ」ではなく、より具体的にすることで、分担の見直しの余地が生まれます。
 

第2の策は「キレる」こと! 妻がひとり頑張っても、夫は家事育児してくれない

さて、第2の策は「キレる」ことです。なぜなら、「いつか夫は気がついてくれる」というのはうまくいかないからです。自分が楽な立場にある人が自ら家事育児負担の見直し提案をしてくれることはまずありません。そもそも仕事が忙しいので、自分も精一杯やっていると思っていたりします。

ガマンの限界に来たとき、いきなり家事や育児を放棄してみたり、キレて怒り散らしたほうがむしろ夫はトラブルが家庭に生じていることに気がついてくれます(そうしなくても話し合いが成立するならもちろん、円満に話し合ってみてください)。

ある日帰宅したらいきなり、皿洗いも洗濯もしていないし、部屋は子どもが散らかしたままになっていて、子どもも床で寝ている部屋であったなら、どんな鈍感な夫でも、問題が起きていることに気がつくでしょう。

ほんの少しだけ余裕があるならぶち切れるのは金曜の夜がいいかもしれません。自分も明日の朝が大変にならないし、関係改善の時間に週末を使えるからです。でも、そんなこと気にせず、ガマンの限界が来たらキレていいと思います。

そして、キレて怒鳴りつつ、家計分担シートなどを見せながら相手の負担を増やす交渉をしてみてください。

このとき、決して「何かプレゼントをあげるから許してくれ」とか「旅行に連れて行くから勘弁してくれ」のような懐柔策には応じてはいけません。一瞬、気が楽になりますが、結局またワンオペ生活に耐えられなくなるからです。

がんばって、がんばって、ギリギリでやりくりしている共働きのお母さんは、キレて怒る権利があると思います。全部を無理に抱え込んで体調を崩すほうが自分のためにも家族のためにもなりません。

特に子どもが未就学児のときこそ、夫にも家事育児をしてもらいましょう。「共働き」なのですから「共家事」「共育児」であるべきなのです。先日、『共働き夫婦 お金の教科書』という本を出版しました。正社員の共働きはきっと老後に笑えるはずですが、家事の分担や貯蓄の計画の立て方など工夫が必要です。ぜひ参考にしてみてください。


●参考文献 『共働き夫婦 お金の教科書-2人で働き続ければ生涯6億円が得られる』


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