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洗濯の基本!初心者向け・洗濯の仕方&洗剤の選び方

正しい洗濯の方法について、洗濯表示の見方や洗剤の選び方などの基本的なところからご紹介します。お気に入りの洋服を長く着るために、また洗濯物を清潔で気持ちよく洗い上げるために、正しい洗濯の方法を知っておきたいものです。一人暮らしで初めて自分で洗濯をする方など、ぜひ参考にしてみてください。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

洗濯の基本:洗濯表示の見方や洗剤の選び方を解説!

正しい洗濯の仕方を学んで、お気に入りの洋服を、気持ちよく洗い上げましょう

正しい洗濯の仕方を学んで、お気に入りの洋服を、気持ちよく洗い上げましょう

正しい洗濯の方法について、洗濯表示の見方や洗剤の選び方などの基本的なところからご紹介します。お気に入りの洋服を長く着るために、また洗濯物を清潔で気持ちよく洗い上げるために、正しい洗濯の方法を知っておきたいものです。一人暮らしで初めて自分で洗濯をする方など、ぜひ参考にしてみてください。

【INDEX】
STEP1:家で洗濯できるかチェックする
STEP2:洗剤を選ぶ
STEP3:洗濯機を使う/手洗いする
STEP4:干す/乾燥機を使う
クリーニングに出すときの注意点
 

洗濯の基本STEP1:家で洗濯できるかチェックする

■洗濯表示をチェックしよう
新しい洗濯表示

2016年12月より使われるようになった新しい洗濯表示の一例

洗濯を始める前に必ずチェックしてほしいのが「洗濯表示」です。洋服などの繊維製品には洗濯表示がついています。洋服の裏などについているタグに小さなマークを見ると、その洋服をどう洗濯すればいいのかがわかるようになっています。

ただ、この洗濯表示、2016年12月から新しいものに変更になりました。この表示方法が変わってから、2018年9月現在で2年経過していないため、お手持ちの洋服のなかでも、以前の洗濯表示と新しい洗濯表示が混在している可能性が高いでしょう。洗濯表示が2種類あって、それぞれ読み取り方が異なるということを覚えておきましょう。

また、マークの読み取り方について、以前は「この方法で洗濯をするのがよい」という意味でしたが、今後は「その記号の条件もしくはそれより弱い条件で洗う」という、より適切な洗濯方法を提示する形に変更になっています。
■家で洗えるかを見分けるためには?
間違えやすい洗濯表示

間違えやすい洗濯表示の一例


過去と現在の洗濯表示で紛らわしいのが洗濯機マークと手洗いマークです。以前の手洗いマークはタライの形(上画像の右上)でしたが、現在はタライの形が洗濯機洗いも含む洗濯方法を表示しています(上画像の左上)。ちなみに、手洗いはタライに手を突っ込んだような形(上画像の左下)ものです。

また、以前はタライに×印がついたもの(上画像の右下)は「水洗いできない」でしたが、現在は「家庭での洗濯禁止」という意味になります。ただ、水洗いできないのであれば、結局は家庭での洗濯は難しいので、タライに×印がついていたら、家では洗えないと考えておくのが無難でしょう。
 

洗濯の基本STEP2:洗剤を選ぶ

洗剤や漂白剤、柔軟剤を正しく使いましょう

洗剤や漂白剤、柔軟剤を正しく使いましょう

■「洗剤」と「柔軟剤」の使い方
一般的に洗濯をするときに使うのは「洗剤」と「柔軟剤」です。

洗剤は、基本的には衣類についた汚れを落とすものです。なかには、衣類をより白くする「蛍光増白剤」や、除菌消臭の効果がある「漂白剤」といった成分が入っているものもあります。

柔軟剤は、衣類を柔らかく洗い上げたり、静電気を防いだりするものです。最近は衣類に香りをつけたり、汗などのニオイを防ぐ効果があるものもあります。それぞれ別に購入することもできますが、柔軟剤入りの洗剤というものもあり、複数のものを揃えたくない人には便利です。

もっと詳しく!:一人暮らしの洗濯洗剤の基礎知識と選び方

軽い汚れであれば、洗剤だけで汚れを落とすことができますが、食べこぼしなどの頑固な汚れには「漂白剤」を使うのがおすすめです。その名称から、衣類を白くするものというイメージがあるかもしれませんが、洗濯物をよりキレイに洗い上げ、除菌消臭効果もあり、色柄物に使える漂白剤もあります。

■「漂白剤」の使い方
漂白剤には「塩素系漂白剤」「酸素系漂白剤」があります。塩素系は、いわゆるイメージ通りの真っ白にする漂白剤です。白いもの以外に使うと色落ちの原因になるので、注意しましょう。除菌や消臭に強い効果があります。

酸素系は、色柄物にも使える漂白剤です。洗剤と一緒に入れて使うことができます。部屋干しをすることが多い人は、酸素系漂白剤を洗剤と一緒に使うと除菌消臭効果が高まり、嫌なニオイを防ぐことができます。
 

洗濯の基本STEP3:洗濯機を使う/手洗いする

ただ洗濯機に放り込むだけでなく、基本を押さえることで、よりキレイに洗い上がります

ただ洗濯機に放り込むだけでなく、基本を押さえることで、よりキレイに洗い上がります

■「洗い」→「すすぎ」→「脱水」の3ステップ
衣類を水で洗うときには、洗濯機でも手洗いでも、「洗い」→「すすぎ」→「脱水」という3つのステップで進めます。

■洗う前にやっておきたい下準備
・どうやって洗うか、どの洗剤を使うか決める
洗濯表示

洗濯機洗いがいいのか、手洗いがいいのか、またどうやって洗うのかを洗濯表示でチェック

STEP1で洗濯表示の読み取り方をご紹介しましたが、どうやって洗うのかも洗濯表示で判断します。洗濯機を使えるのか(新マークは画像左上、旧マークは画像右上)、手洗いがいいのか(新マークは画像左下、旧マークは画像右下)を確認します。さらに、ウールやシルクなどを使った洋服を洗う場合には、おしゃれ着専用の中性洗剤を使います。

・シミや汚れがないかチェック
襟や袖口の皮脂汚れ、食べこぼしなどのシミは、普通に洗濯をするだけでは落ちないことがあります。洋服全体をチェックして、シミや汚れがある場合は、その部分に酸素系漂白剤を塗ってから、すぐに洗い始めます。

・色落ちしないかチェック
濃い色の洋服や柄物は、色落ちをすることがあります(特に、初めて洗濯をするとき)。洗剤の原液を目立たないところに少しつけ、数分後に白い布で軽く叩きます。色がついてくる場合は、他のものと一緒に洗うと、色移りしてしまうことがあるので、単独で洗います。

・洗濯ネットに入れる
レースやリボン、シフォン、刺繍など繊細な細工や素材のついた洋服、引っかかりやすいボタンやフックのついたものは洗濯ネットに入れます。型崩れしやすいブラジャーも専用の洗濯ネットを使います。

■洗濯機洗いの注意点
洗濯機にあるコースを上手に利用しましょう

洗濯機にあるコースを上手に利用しましょう

洗濯機にはいくつかのコースが用意されています。日常の洗濯では「通常コース(標準)」を使う人が多いかもしれませんが、汚れが軽い場合や急ぎたい場合には「スピードコース(お急ぎ)」がおすすめ。また、おしゃれ着など衣類の傷みを避けたい場合は「手洗いコース(ソフト)」。毛布やタオルケットなどの大きなものを洗う場合には「毛布コース(大物)」を使います。最適なコースを選ぶことで、時間が短縮できたり、衣類を傷めずに洗うことができます。

また、洗剤や柔軟剤、漂白剤は、正しい投入口に入れましょう。洗剤や漂白剤は「洗い」の段階で、柔軟剤は「すすぎ」の段階で自動的に使われます。洗剤と柔軟剤を一緒に使ってしまうと、それぞれの効果が失われてしまうので、注意してください。

■手洗い(押し洗い)の方法
セーターなどは自分で洗えないと思いがちですが、手洗いなら、洗えるものも多くあります

セーターなどは自分で洗えないと思いがちですが、手洗いなら、洗えるものも多くあります

手洗いにもいくつか方法がありますが、まず、セーターやニットなどを洗うときの「押し洗い」の方法を覚えておきましょう。

汚れた部分が外側になるように洗濯物を畳みます。洗面器などにぬるま湯(洗濯表示を参考に温度を調節します)と指定量の中性洗剤を混ぜ、洗濯物を入れます。両手でゆっくりと沈めては浮かせるという動作を20回ほど繰り返します(ここまでが「洗い」)。洗い桶の水を替えて、同じ動作を2回繰り返します(これが「すすぎ」)。柔軟剤を入れる場合は、2回目の「すすぎ」のときに加えます(その後、洗い流す必要はありません)。最後に洗濯機で30秒ほど脱水し、形を整えて干します。
 

洗濯の基本STEP4:干す/乾燥機を使う

■シワや生乾き、型崩れを防ぐ基本の干し方
・洗濯表示をチェックしよう
洗濯表示

その衣類をどうやって干すのがいいのかも、洗濯表示を見るとわかります

その洋服をどうやって干したらいいのかも、洗濯表示を見るとわかります。「吊り干し」がいいのか「平干し」がいいのかをまず確認し、それに加えて「陰干し」「ぬれ干し(脱水をしないで干すこと)」をするのがいいといった指示が記載されています。

・ふりさばいてから干す
綿や麻といったシワになりやすい素材の洋服を干すときには、肩などの縫い目がしっかりとした部分をつかんで、ふりさばいてから干します。シワが伸びると同時に、空気を含んで乾きやすくなります。さらに、気になる部分は手で挟んで、叩いてシワを伸ばします。

・裏返して干す
洋服の縫い目やポケットは、一般的に裏側にあります。この部分は分厚くなっていて、乾きにくいため、裏返して干すことで、乾きやすくなります。また、色の濃い洋服などは、日光による色あせを防ぐこともできます。

・洗濯物同士を密着させない
洗濯物同士を密着させて干すと、風が通らず、なかなか乾きません。できるだけ空間をとり、洗濯物の間を風が抜けるように干します。また、ズボンやスカートなどはウェスト部分が円になるようにピンチで留めた「筒干し」がおすすめ。パーカーなどフード付きの洋服も、フードの部分とそこがくっついた背中が乾きにくいです。ハンガーに通すのではなく、裾を上にしてピンチで留めると乾きやすいです。

■部屋干しの嫌なニオイを防ぐ干し方
部屋干しは嫌なニオイが心配。風通しよく干せるように工夫しましょう

部屋干しは嫌なニオイが心配。風通しよく干せるように工夫しましょう

日中部屋にいないことが多い、防犯対策などの理由で部屋干しをする人が増えていますが、気になるのがニオイです。部屋干しの嫌なニオイの原因は雑菌の繁殖です。それを防ぐためには、素早く乾かすのがポイントになります。できるだけ空間を空けて干し、室内の空気を動かすようにします。扇風機やサーキュレーターを使い、洗濯物の間を風が流れるように、洗濯物干しの置き方を工夫しましょう。

また、洗い終わった洗濯物を洗濯機の中に入れっぱなしにしないことも大事。湿気の多い洗濯機の中は、雑菌が繁殖しやすい環境です。洗濯が終わったら、放ったらかしにせず、すぐに干すようにします。

もっと詳しく!:梅雨どきの部屋干し、湿気とニオイを防ぐテクニック
もっと詳しく!:部屋干しのニオイを防げ。梅雨時の洗濯トラブル解決法

■乾燥機を使うときの注意点
乾燥機が使えるかどうかも洗濯表示を確認してください

乾燥機が使えるかどうかも洗濯表示を確認してください

乾燥機がついた洗濯機が増えています。洗濯から乾燥まで一度に済んでしまうのは便利ですが、衣類が縮んでしまったり、型崩れしたり、シワシワになってしまうという失敗もあります。乾燥機が使えるかどうか、新しい洗濯表示では上画像のように記載されています。以前の洗濯表示にはそのマークがありませんでしたが、「タンブラー乾燥はおさけください」と書かれている場合は、乾燥機の使用は避けてください。
 

クリーニングに出すときの注意点

■洗濯表示をチェックしよう
クリーニングの方法も洗濯表示でわかります。「ドライクリーニング禁止」と「タンブル乾燥禁止」の表示は似ているので、注意

クリーニングの方法も洗濯表示でわかります。「ドライクリーニング禁止」と「タンブル乾燥禁止」の表示は似ているので、注意

家で洗うことができないものについてはクリーニング店にお願いすることになります。ただし、クリーニング店でも洗えないものがあり、それは洗濯表示から読み取ることができます。新しい洗濯表示では○の中にP・F・Wといった文字が記載されていますが、これは使用する溶剤の種類です。詳しく覚えていなくてもクリーニング店でにお願いすれば、正しい方法で洗濯してもらえます。

■シミやほつれ、ポケットの中身、付属品を確認しよう
クリーニング店に依頼する前に、洋服全体を確認します。シミやほつれがある場合、しみ抜きや修理を依頼できることも。ポケットの中に物を入れっぱなしにしないようにしてください。また、フードやファー、ベルトなど取り外せる付属品がある場合、別料金となるお店もあります。よく確認してみましょう。

■ビニール袋は取り外して収納しよう
クリーニング後のビニール袋は外して保管しましょう

クリーニング後のビニール袋は外して保管しましょう

クリーニング店から戻ってきた洋服にはビニール袋がかけられていることがあります。これは一時的な埃よけで、収納するときには外してください。ビニール袋をかけたままだと、残った薬剤や湿気がシミやカビの原因となることがあります。
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