高金利の普通預金に注目を!もう定期預金にこだわる必要はない?

お金を貯めるセオリーは、先取り貯蓄で確実にお金を残すことです。しかし、先取りで貯蓄できるのは、勤務先に社内預金、財形貯蓄制度がある場合だけです。勤務先に貯蓄制度がない、自営業者などそもそも先取りできない、という場合は、自分の手で、貯蓄口座にお金を振り替える必要があります。

 
高金利の普通預金に注目

高金利の普通預金に注目

 

その際、少しでも金利の高い定期預金に預けたいわけですが、現在の定期預金金利は、1年で0.01%。100万円を預けても、利息はわずかに100円(税引き前)。これでは、積極的にお金を貯めようとせず、普通預金口座に預けっぱなしになってしまっても、仕方がないでしょう。

しかし、普通預金口座から別の口座に移すのは、金利の期待よりも、確実に残すことが目的です。子どもの教育資金、住宅購入の頭金など、取り崩してはいけないお金は、別口座にキープしておくことが大切です。もちろん、定期預金でも、ネット銀行や地方銀行のネット支店などでは、高い金利の定期預金を取り扱っていますので、そうした有利な定期預金にこまめに預けることができれば、一番いいわけです。

ただ、そうした高い金利の定期預金は、満期後は、店頭表示の金利が適用され、いつも使っている銀行の定期預金と大差なくなってしまうのです。預け替えの手間を考えれば、面倒だと思う人も少なくないでしょう。

今、定期預金に預けるぐらいなら、普通預金で十分という状況が生まれているのをご存知ですか?

金利120倍の普通預金に、あえて預ける

「普通預金は生活口座、貯蓄は定期預金」。これ自体、間違っているわけではありません。ただ、何がなんでも定期預金がいいかといえば、そうではありません。

今、普通預金金利は、0.001%。これがネット銀行などでは、20倍の0.02%とするところがあります。

楽天銀行、オリックス銀行・・・・・0.02%(20倍)

ジャパンネット銀行・・・・・・・・・0.01%(10倍)

大和ネクスト銀行・・・・・・・・・・・0.005%(5倍)

勤務先の給与振込口座を、上記のいずれかに指定できるなら、生活口座そのものを変更してもいいかもしれません。ただ、さまざまな引き落としに使っていると、変更手続きの手間をかけるほどのメリットがあるかといえば、面倒くささが先立ってしまうでしょう。

そこで、注目したいのは、定期預金代わりに使える、普通預金です。

その銀行とは、楽天銀行とイオン銀行の2つ。

楽天銀行の普通預金金利は、0.02%。これでも一般の銀行の20倍です。さらに、楽天証券の口座を持ち、連携サービスである「マネーブリッジ」に申し込めば、普通預金金利が0.1%と、実に100倍の金利になるのです。現在、楽天銀行の定期預金金利(1年)は、0.03%ですから、定期預金よりも普通預金のほうが、金利が高いということです。あえて定期預金にせず、普通預金のままで十分なのです。

もうひとつのイオン銀行の普通預金金利は0.001%。一般の銀行と同じです。しかし、キャッシュカードとクレジットカードがセットになった「イオンカードセレクト」の保有者は、普通預金金利が最大で0.12%と、一般の銀行の120になるのです。イオン銀行の定期預金金利(1年)は0.05%ですから、やはり、定期預金ではなく、あえて普通預金でいいのです。

目的を見失わない口座の管理は必須

ただし、注意が必要なのは、あくまでも「貯蓄口座」として使うと割り切れるか、ということ。

楽天銀行は証券口座と連携しているので、いざ投資をしたい、となれば、簡単に売買代金の決済ができます。これは使い勝手がいい半面、貯蓄と投資の資金を計画的に管理しないと、貯蓄しているつもりが、投資資金に回ってしまい、本来使うべき目的のお金まで投資に回してしまった、ということになりかねません。

また、イオン銀行の場合、クレジットカードの利用額などによっても、ステージが変わり、優遇内容が変わります。生活口座と分けたはずが、貯蓄口座からお金が出ていってしまっては意味がありません。

ガイドがおススメする使い方は、近い将来(1~3年以内)に使うお金を貯める口座として利用することです。旅行費用、冠婚葬祭、大型家電・家具の買い換え、車の買い換えなど、いわゆる「臨時出費・特別支出」といわれるものです。こうした出費は生活口座と分けておかないと、家計の大きな変動要因になるため、貯蓄から取り崩しがちです。それを防ぐためには、別の口座を作ることがベストです。定期預金にしてしまうと、取り崩す罪悪感を持ってしまいますが、所詮、普通預金です。楽天銀行も、イオン銀行もATMの提携は多いので、いざというときの資金としても活用できるでしょう。

銀行金利は、どんぐりの背比べ。100倍、120倍と言っても、大差ないといえば大差ありません。親世代のように、10年で100万円が200万円に増えるわけでもありません。

今の時代は、生活口座、特別支出用の口座、教育費や住宅購入の頭金づくりの口座、という具合に、「目的に合わせたお金の管理のため」に銀行を利用する、と考えたほうがいいでしょう。そのやり方は、1つではありません。銀行ごとのサービス内容、ATM手数料や振込み手数料の違いなどを理解し、自分のお金をどう管理するか考え、上手に銀行口座を組み合わせていくべきなのです。

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