フィンランドは、現地人との英語コミュニケーションがもっとも楽な国の1つ!

フィンランド人

都会では、およそどんな店でも街角でも英語は通じる。その上、フィンランド人の英語は聞き取りやすいので安心

海外旅行先を選ぶときに気になるポイントのひとつが、現地で英語がどの程度通じるかどうか、あるいは、どの程度聞きやすい英語を話してもらえるかどうか、ですよね。たとえ自分自身が流暢に喋れるわけでなくとも、知っている英単語やフレーズを駆使してのコミュニケーションが取れないと不安だし、かといって、相手のほうがあまりに流暢でも聞き取りが大変。

断言しましょう、あらゆる英語力レベルの旅行者にとって、フィンランドは、もっとも心地よく現地人とコミュニケーションが取れる国のひとつであることは、間違いありません!というのも、まずフィンランド人の平均的な英会話力は、非ネイティブでありながら極めて高いと言えます。いまや若者であれば、ほとんど地域を問わず、誰でもスムーズに英会話が可能です。

また、首都圏や都市、観光地であれば、世代を問わず大多数の人が、問題なく英語を話せます。英語でのコミュニケーションが難しくなるのは、いわゆる観光地以外の片田舎で、日頃外国人と接する機会がほとんどない高齢者とやり取りをするとき、くらいなのではないでしょうか。

学校の教育だけじゃない!フィンランド人の英語力が高い秘密

小学校

小学校の壁を見てもわかるように、フィンランドの学校では英語教育はもちろん、グローバル・コミュニケーションの教育がかなり進んでいる

そもそもなぜフィンランド人がそんなに英語がよくできるのかと言えば、ひとつは世界的に見ても高水準を誇る、教育のたまものと言えるでしょう。正式科目として英語の教育が始まるのは小学3年生からですが、文法や読解だけでなく、スピーキングやリスニングに重きを置いた、先生たちの工夫に満ちた体験的な授業のなかで、多少のミスを恐れず積極的に外国人と話をする楽しみを覚えていくようです。また、特に昨今は世界中からの移民も多く、否応なしにグローバル・コミュニケーションを体験できる環境が、ごく身近に整っているのも大きな理由と言えます。

ですが、当のフィンランド人たちが、何より国民の英語料向上に一役買っていると豪語するのは、実はメディアの影響です。人口わずか550万人の小さな市場の国ですから、テレビ番組も、書籍も、ゲームも、母国語のフィンランド語で制作されるものの数は、かなり限られてしまいます。

例えば、テレビで流されるドラマや映画、ドキュメント番組の半分近くが、英語圏などで制作された番組に字幕を当てたものなのです。日本の場合、吹き替えのほうが好まれてしまいますが、フィンランドでは実際の英会話を耳にしながら字幕を追うのが主流なので、それが自然と国民の英語力の向上に貢献している、というわけです。

書籍やゲームも同じで、フィンランド語を知っているだけでは味わえないおもしろい作品が世界にはたくさんあることを知っているからこそ、好奇心を持って、英語や多言語で読解しようと頑張ります。このため、幼いころからテレビや映画をよく見ている人ほど、あるいは読書やゲームを趣味に持つ人ほど、英語が流暢だとも言われます。

フィンランド人は、困った人を助けずにはいられない!?

フィンランド人と森

厳しい自然環境のなかで生き抜いてきた民族だけに、助け合いのこころが強いのかも!?

いっぽう、公用語として話されているフィンランド語の発音が、比較的日本語に近いこともあって、自然と彼らの話す英語も、日本人の耳には非常に聞き取りやすいといえます。アクセントに、若干フィンランド語特有の強弱が混じりがちですが、それでも聞き取れないということはほとんどないはずです。

そして、なによりフィンランド人との英語コミュニケーションを心地よく感じる理由は、彼らの英語力そのものというより、外国人とのコミュニケーション意欲の度合いによるところが大きいと言えるかもしれません。フィンランド人は、日頃はややシャイでとっつきづらい一面もあるけれど、困っている人をみると手助けせずにはいられない、すてきな真心を持った人がとても多いです。これは実際、フィンランドを訪れた観光客のほとんどが口々に話してくれること。

たとえば道端で外国人が地図を片手に迷っているのを見れば、ぱっと駆け寄ってきて、「どこに行きたいの?」と声をかけてきてくれるのです。こうしたコミュニケーション意欲の高さこそが、言語の壁を超えた交流を促し、旅行者にハートフルな印象をもたらしてくれるのではないでしょうか。

ウェブサイトやアナウンス、案内表示に英語はどこまで浸透している?

表記

公用語が2つあるフィンランドでは、フィンランド語、スウェーデン語、そして英語という3カ国語表記であることが多い

昨今は、首都圏や観光地にある施設や観光局、レストランのウェブサイトほとんどが、英語ページを提供しています。ウェブ予約が必要な店舗のサイトにも、だいたい英語ページが用意されているので安心。万が一現地語サイトしかない場合も、メールで問い合わせたら、英語で返事をくれる可能性が高いです。

電車やバスのアナウンスについては、長距離列車のなかやバスの一部では、フィンランド語、スウェーデン語(フィンランドの第2公用語)のあとに英語でのアナウンスや表示が流れます。ですが、市内交通などの場合はその限りではないので、とにかく不安なことは、恐れず周りのフィンランド人に聞いたり助けを求めるのが一番です。きっと親身に手助けしてくれると思います。

レストランメニューは、観光地であれば少なくとも英語メニューが、場所によっては日本語メニューが用意されているお店もあります。日本のように、メニューにサンプル写真がついていることは少ないので、この場合も、わからないことは口頭できっちり聞くのが無難です。

それでも、やっぱり現地語で通じあえる喜びも感じたい!

キートス

マーケットなどで買い物が成立した後は、店員さんに一言笑顔で「キートス!」と伝えてみよう

以上に述べてきたように、フィンランド旅行では、最低限の英会話力さえあれば誰でも気持ちよく現地人とのコミュニケーションが楽しめます。とはいえ、やっぱり一言二言は現地語(フィンランド語)を覚えておいて、相手を喜ばせてあげたいですよね。覚えておくべき単語ナンバーワンは、やっぱり「ありがとう」にあたる、「キートス(Kiitos)」という言葉。お店を出るとき、親切にしてもらったとき、この言葉を伝えるだけで、きっとフィンランド人は満足気に笑顔を返してくれることでしょう。

また、もう少し踏み込んだ現地語にもチャレンジしてみたい、という人は、過去記事「フィンランド語 街で見かける&使える言葉一覧」をぜひ活用してくださいね!


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