カッシーナとは、イタリアの家具トップブランド

カッシーナ・イクスシー青山本店

日本で正規に「カッシーナ」を取り扱う、カッシーナ・イクスシー青山本店

カッシーナ社は、世界的に認められたイタリアの家具トップブランド企業です。そんなカッシーナ社の歴史や特徴、2大コレクションについて、詳しく解説します。また、代表作といえるソファや椅子もご紹介します。

【INDEX】
カッシーナの歴史
カッシーナの2大コレクション
カッシーナの家具の特徴・魅力3点
カッシーナの代表作5選

カッシーナの歴史

その歴史は古く、チェザーレ・カッシーナ、ウンベルト・カッシーナ兄弟が、1927年にロンバルディア州・ミラノで創業しました。17世紀から続く木工職人の家系だったカッシーナ家は、教会の木製家具製造等を中心としていましたが、1940年代にいち早く外部の建築家やデザイナーとの協業をはじめます。

最初のパートナーは、ミラノ工科大学で建築を学んだデザイナー、フランコ・アルビニ。いくつかのアームチェアを共同制作しました。その後「イタリア建築デザイン界の父」と称されるジオ・ポンティと豪華客船アンドレア・ドリア号の家具やインテリアデザインを手がけ、手工業から工業生産へ変革を遂げます。

特筆すべきは、1957年の「スーパーレジェーラ」という、指1本で持ち上げられる、世界で最も軽い椅子の発表です。ジオ・ポンティと共同で完成させたもので、これがカッシーナが世界の注目を集めるきっかけとなりました。このコラボレーションの成功から、カッシーナは才能あるデザイナーや建築家とのコラボレーションをより推し進めていくことになります。

1964年には「イ・マエストリ(巨匠たち)コレクション」を開始。イタリア工業デザイン協会選定の権威あるコンパッソ・ドーロ賞、第1回に「683チェア」が受賞の栄誉に輝きました。その後もコンパッソ・ドーロ賞作品賞受賞、カッシーナ社が企業として受賞の栄誉など、家具のトップブランド企業として現在も進化しています。

2015年からは、ミラノを拠点に活躍する建築家/デザイナーのパトリシア・ウルキオラをアートディレクターに迎えました。過去の名作をアーカイブ資料からより純度高いカラースキームに更新し、新作とコーディネートするなど、独自の世界観で構成されたインテリア性も高く評価されています。

カッシーナの2大コレクション

アートを含むコーディネートも楽しい、カッシーナのショールーム2階

アートを含むコーディネートも楽しい、カッシーナのショールーム

カッシーナでは、主に2つのコレクションが展開されています。

■I Maestri(イ・マエストリ)
1つは、20世紀初頭の巨匠建築家たちの作品を復刻したシリーズ「I Maestri(イ・マエストリ)*巨匠たちの意」。歴史的な名作の裏にあるストーリーも大切に扱い、生前ル・コルビュジエはカッシーナとだけ復刻生産のライセンス契約を交わしています。

■Contemporary(コンテンポラリー)
そしてもう1つは、現代を代表する建築家やデザイナーとのコラボレーションによる「Contemporary(コンテンポラリー)」。時代を代表する比較的若い建築家やデザイナーとコラボレーションすることで、一流デザイナーの現代的な発想をカッシーナの職人の技と技術力によって高い精度で具現化し、現代の住環境に沿った未来に残る名作を生み出しています。

カッシーナの家具の特徴・魅力3点

2018年のミラノサローネ期間中の本国ショールームの様子

2018年のミラノサローネ期間中の本国ショールームの様子

■デザイナーのイメージを最高品質の素材と伝統技術で具現化
カッシーナの家具は、最高品質の木材・皮革・スティール・布など、厳選された素材で作られています。かつ、木工や革技術に裏付けされた伝統的技術で、デザイナーのイメージを忠実に具現化されています。ここが最大の魅力といえるでしょう。ゆえに、先端的なデザインでありながら使うごとに体に馴染み、生活空間に溶け込んでいき、インテリアの質を高めてくれるのです。

■メンテナンス対応もあり、長く愛用できる
日本で正規に「カッシーナ」を取り扱っているのは、1980年設立のカッシーナ・イクスシー社。カッシーナ・イクスシー社では、家具の販売のみならず、個人宅のインテリアコーディネート、商業施設のコーディネートなども手掛けています。また世界中で唯一、カッシーナのライセンス生産を認められている自社工場を国内に持っており、販売後の家具の補修メンテナンスも対応しています。購入後も頼れるというのは、一流の証ともいえます。

■正規品の証がしっかりしている
昨今では粗悪なリプロダクト品も出回っており、消費者にはなかなか識別が難しい場合も。カッシーナでは、コレクションのすべてのアイテムに、抹消できないような形で、正規品であることの証明(署名、シリアルナンバー)がついています。具体的には、以下の通りです。
  • 著作権継承者から正式な使用許可を得ていることを証する作者の署名
  • 作者のエンブレムを冠した「イ・マエストリ」のロゴマーク
  • 品質を保証するID カードの製造番号と同じシリアルナンバー

このような対策のおかげで、私たちはデザイナーのオリジナルに忠実な正規品を、安心して手に入れることができます。

※参考URL:カッシーナ・イクスシー社公式HP

カッシーナの代表作5選

■カッシーナの代表作1:LC4(エルシー4)
カッシーナ・LC4・コルビュジェの寝椅子

LC4

LC4( エルシー4)は、人間の体の線に合わせて緻密にデザインされた背のカーブが特徴的な1人掛けソファ。しっかり体を休めることができるため、休養の為の機械とも呼ばれる人気商品です。1929年のサロン・ドートンヌで発表されました。近代建築の父と呼ばれる、ル・コルビュジエと、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンによるデザインです。弓形のパイプをずらすことによって寝る角度を自由に変えられます。

独創的かつ革新的でありながら優美なボディラインを持つこの作品は、80年以上経った現在でも世界一有名な寝椅子といわれており、20世紀を代表する家具の1つです。

※ニューヨーク近代美術館所蔵作

■カッシーナの代表作2:キャブチェアー
カッシーナ・キャブチェアー・革張りの椅子

キャブチェアー

1977年の発表以来、イタリアンモダンデザインを代表する椅子として、数多のメディアで絶賛されているキャブチェア。イタリアの最も影響力のある建築家・デザイナーの一人、マリオベリーニ氏によるものです。

金属のフレームに、高級感溢れる厚革のジャケットを被せるという画期的な発想で構成。フレームと厚革が作り出す吊り下げ構造によって、背もたれのフィット感と抜群の座り心地を実現しています。カッシーナ独自の厳しい基準をクリアーした最高級の鞣し革は、使い込むほどに身体に馴染み、味わいを深めていきます。

※ニューヨーク近代美術館所蔵作品

■カッシーナの代表作3:ヌーヴォラ ロッサ ブックシェルフ
カッシーナ・ヌーヴォラ ロッサ ブックシェルフ・棚

ヌーヴォラ ロッサ ブックシェルフ

12点もの作品がニューヨーク近代美術館のコレクション入りしている、イタリアの巨匠・ヴィコ・マジストレッティがデザイン。70年代を代表する本棚です。折畳むと非常にコンパクトに収まり、機構と美しい佇まいとが両立しています。

書架として本を並べるだけではなく、パーテーションとしても、また本体をオブジェとして鑑賞しても美しい逸品。組み立て時に、一番上と下の棚をビスで固定するため、強度的にも大変優れています。並べて使用すると、壁面がグラフィカルに彩られます。

■カッシーナの代表作4:フローインセル システムソファ
カッシーナ・フローインセル システムソファ・パオラ新作ソファ

フローインセル システムソファ

2018年のミラノサローネで発表された「フローインセル システムソファ」は、流氷や海に浮かぶ島をイメージしてデザインされました。2015年に、カッシーナのアート・ディレクターに就任した、ミラノを拠点に活動する女性建築家/デザイナーのパトリシア・ウルキオラによるもの。アシンメトリーな形状と斜めに走るステッチが特徴で、インテリアの主役になれるソファです。

背やシート前面に角度がついているため座る人は自然と寄りかかりながら足を前に伸ばすスタイルとなり、まさに空間の中を心地よく漂う「リラクゼーションの島」と言えます。

■カッシーナの代表作5:
マラルンガ
カッシーナのベストセラーアイテム・マラルンガ

マラルンガ

1973年に発売されて以来のベストセラーアイテム。ヴィコ・マジストレッティによるソファの最高傑作の1つで、2018年のミラノサローネでも、新作とともに展示されていました。価格帯も2シーターワイドで100万円台と、カッシーナの中ではお買い得感あり。

発表当時のソファは内部構造に木軸が使われていましたが、スティールインサート骨組みモールドウレタンを本格的に初めて採用し、ソファの常識を打ち破った革新的な作品。またシートごとに背もたれがハイバック・ローバックに変更できる機能と、美しい多面的なデザインが最大の特徴です。

※ニューヨーク近代美術館所蔵作品


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