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茶髪が似合わない人は?職業・好み別「ちょうどいい茶髪」って?

茶髪は黒髪よりも華やかなイメージがあるせいか、茶髪の方がモテるのではないか? と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、似合わない茶髪にすると逆効果です。似合うヘアカラーの選び方、茶髪のメリット、デメリットをご紹介します。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

<目次>
 

茶髪が似合わない人の特徴は? 日本人は黒髪のままの方が似合う?

茶髪が似合わない人は?職業・好み別「ちょうどいい茶髪」って?

茶髪に染めたことはありますか?

意外に思われるかもしれませんが、日本人の染めていない髪色は、真っ黒ではありません。日本人の髪色の明るさの基準となるものとして、日本ヘアカラー協会(JHCA)が考案した「JHCAレベルスケール」があります。黒は1レベル、白は20レベルで、髪色の明るさを20段階に分類しています。
「JHCAレベルスケール」に照らし合わせると、染めていない黒髪は4~6レベル。8レベルよりも明るい髪色は、明らかに茶髪とわかります

「JHCAレベルスケール」に照らし合わせると、染めていない黒髪は4~6レベル。8レベルよりも明るい髪色は、明らかに茶髪とわかります

日本人の染めてない髪色は4~6レベルです。黒染めをして、3レベルよりも暗い髪色になると、不自然に感じられます。8レベルよりも明るくすると、一目で染めたとわかります。ブリーチをしないで明るくできる限界は、14レベル程度。ブリーチをして15レベルよりも明るくすると、金髪~白髪になります。
職種によって好ましいとされる明るさは異なり、大手航空会社のキャビンアテンダントは6レベルまでとされているよう

職種によって好ましいとされる明るさは異なり、大手航空会社のキャビンアテンダントは6レベルまでとされているよう

黒髪はまじめ、茶髪は華やかといったイメージがあるため、「JHCAレベルスケール」は、企業におけるヘアカラーの明るさの基準としても活用されています。

たとえば、大手航空会社のキャビンアテンダントは6レベルまで(黒髪)、都市銀行の行員は7レベルまで、アパレル系の販売員は10レベルまで(茶髪)というように、職種によって好ましいとされる髪色の明るさは異なります。

黒髪と茶髪の違いを明るさだけで考えると、きちんとした印象が求められる職種の人は、黒髪のままのほうがよいかもしれません。
 

茶髪の種類・代表的なヘアカラー

ヘアカラーは、いろいろなレベル(明るさ)があるのはもちろん、さまざまな色みの染料が用意されています

ヘアカラーは、いろいろなレベル(明るさ)があるのはもちろん、さまざまな色みの染料が用意されています

ところで、染めていない黒髪が茶色に見えるのはなぜでしょうか? それは、 髪に含まれるメラニン色素が赤みや黄みを帯びているからです。そのため、ヘアカラーは、レベル(明るさ)を調整するだけでなく、さまざまな色みの染料が用意されています。

あまり派手にしたくないときは、6~7レベルの明るさがおすすめですが、色みの発色ははっきりしません。染料をしっかり発色させて、ヘアカラーならではの色みを楽しみたいときは、8レベルよりも明るくするとよいでしょう。
美容院で髪の毛をカラーリングをするときは、美容師さんとイメージをしっかりすり合わせて

美容院で髪の毛をカラーリングをするときは、美容師さんとイメージをしっかりすり合わせて

ヘアカラーの色みは次のような種類に分類されます。

■ナチュラル系
  • ブラウン系:赤みを含むナチュラルなブラウン。ウォームな印象になる
  • ベージュ系:ブラウン系よりも赤みが少ないので、ややクールな印象になる

■寒色系
  • アッシュ系:くすみのあるブルー系。赤みを打ち消すので、すっきりとした髪色になる
  • マット系:グリーン系。アッシュ系よりも赤みを打ち消す効果が高い
  • グレー系:アッシュに似たカラー

■暖色系
  • レッド系:甘く優しい印象のカラー
  • ピンク系:レッド系よりも穏やかに発色する
  • パープル系(バイオレット系):黄みをおさえて、濃く華やかに発色する
  • オレンジ系:あたたかみのあるカラー

美容院では、2つ以上のティントを組み合わせることが多く、アッシュグレー、ピンクアッシュ、グレージュ、ブルージュなど、さまざまなヘアカラーが提案されています。さらに、ハイライト、グラデーション、インナーカラーなど、複数のヘアカラーを組み合わせるテクニックもさまざまです。

また、同じ配合のヘアカラーを用いても、髪の毛の太さや硬さなど髪質によって、仕上がりは変わってきます。さらに、美容院の中では好みの色だったのに、外に出ると印象が違うというケースもあります。照明の光と太陽光、光の当たり具合などによって、髪色の見え方は違ってくるからです。

このように、ヘアカラーは染め上がりの色をイメージしづらいうえに、色みの感じ方には個人差があります。美容院でカラーリングをするときは、美容師さんとイメージをすり合わせるようにしましょう。
 

茶髪と黒髪、どちらの方がモテる?

茶髪と黒髪、どちらの方がモテるのか? それは、その人を取り巻く人間関係によって異なってきます

茶髪と黒髪、どちらの方がモテるのか? それは、その人を取り巻く人間関係によって異なってきます

茶髪は華やかですが、人によっては派手すぎると敬遠されるかもしれません。黒髪はきちんとした印象を与えますが、人によっては堅苦しいと感じるかもしれません。

さまざまな企業がヘアカラーの明るさの基準を設けているように、茶髪と黒髪、どちらの方がモテるのかは、その人を取り巻く人間関係によって異なってくるでしょう。

ヘアカラーの明るさと同じように、ヘアカラーの色みも印象を左右します。癒しムード漂うナチュラル系、知的な雰囲気にマッチする寒色系、女性らしさを引き立てる暖色系というように、ファッションやメイクの色と同じように、髪色もお顔映りを左右します。

イエローベースはウォーム系、ブルーベースはクール系というように、パーソナルカラーは、お顔映りの良いヘアカラーを選ぶ手助けとなります。

「パーソナルカラーとは?」「イエローベースとは?」「ブルーベースとは?」とお思いになった方はぜひ、下記の記事をご覧ください。

20秒で診断!パーソナルカラー(似合う色)診断 女性編
20秒で診断!パーソナルカラー(似合う色)診断 男性編

※あくまでも簡易診断/自己診断です。
 

茶髪で良い印象をキープする秘訣とは

ヘアカラーは退色するもの。定期的にメンテナンスすることが、好印象をキープすることにつながります

ヘアカラーは退色するもの。定期的にメンテナンスすることが、好印象をキープすることにつながります

髪色の明るさに厳しい職場では、6~7レベルが明るさの上限です。一見すると、茶髪なのか黒髪なのかはっきりしませんが、ヘアカラーの色みが控えめで、上品な印象に仕上がります。ヘアカラーならではのニュアンスのある髪色を楽しみたいときは、8レベルよりも明るい茶髪にするとよいでしょう。

ただ、ヘアカラーは退色するため、徐々に髪色が明るくなり、メラニンの赤みや黄みが出てきます。イエローベースの人に比べると、ブルーベースの人のほうが、退色するにつれてお顔映りが悪くなることが多いようです。いずれにしても、定期的にメンテナンスすることが、好印象をキープすることにつながります。

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