着物のクリーニング・値段の相場や頻度の目安とは

着物を着たあと、クリーニングに出すべきかどうか悩む方も多いのでは

着物を着たあと、クリーニングに出すべきかどうか悩む方も多いのでは

着物を着たあと、クリーニングに出すべきかどうか、悩んだことはありませんか? 「数時間しか着ていなくても、クリーニングに出すべき? どのくらいの頻度で洗うのが正しいの?」「値段も高そうだけど、相場はいくらくらいなんだろう?」、そんな悩みや疑問は、よくあるものだと思います。
日本が誇る至高の衣類のひとつである、着物。ほとんどの着物はシルクで作られており、金箔などで装飾された模様や、一つ一つ丁寧に表現された絞り模様などが入っています。だからこそ、一般的な衣類よりもクリーニング代はお高めで、かつ、ひんぱんに洗うものでもありません。
 
今回は洗濯のプロの目線から、洗濯のクリーニングにまつわる悩みや疑問にお答えします。
 
【INDEX】  

着物のクリーニングは必要? 1回着ただけでも洗うべき?

着物の付属物のなかでも、長襦袢・肌襦袢・足袋は、肌に近く、汚れが付着しやすい

着物の付属物のなかでも、長襦袢・肌襦袢・足袋は、肌に近く、汚れが付着しやすい

■まずは「汚れの具合」と「着用シーン」で判断を
着物のクリーニングが必要かどうかの見極めについて、まずは「汚れの付着具合」と「どのようなシーンで着物を着用したか」という情報をもとに判断するのはありだと思います。
 
たとえば、写真撮影のために着用した場合であれば、ほとんど汚れていることはないでしょう。その場合は、着用後に陰干ししたり、シミの有無やシワの出来具合を見るセルフチェックを行ったりして、とくに問題がなければ、洗わないといった判断もありでしょう。

逆に、食べ物の飲み食いが発生した場合は、必ずクリーニングに出すよう、おすすめします。というのも、食べ物のシミは目立つので汚れとして認識できますが、飲み物のシミは数カ月~数年で、時間の経過とともに浮き出てくることがあり、だからこそ注意が必要なのです。

■肌に近い付属品は汚れやすいので注意
着物のほかにも、付属品として、長襦袢、肌襦袢、帯、帯締め、足袋などがありますが、なかでも長襦袢、肌襦袢、足袋は肌に近く、汗などの内部からの汚れが付着しやすいです。長襦袢は、肌襦袢と着物の間に着用しているものですが、やはり汗で汚れていることが多いため、のちのちシミになる可能性も。一度でも着用したら、クリーニングに出してほしい着物の付属品のひとつです。
 

着物のクリーニングは、どこに頼めばいい?

どこに頼んでもメリット・デメリットはあるものの、アフターケアなどの値段以外の要素を重視すると失敗しにくい

どこに頼んでもメリット・デメリットはあるものの、アフターケアなどの値段以外の要素を重視すると失敗しにくい

■どこに頼んでもメリット・デメリットはある
いざ着物をクリーニングに出すと決めたとして、どこにお願いするのがいいのか、悩むところかと思います。一般的に、着物をクリーニングに出す先といえば「一般的なクリーニング店」「着物専門のクリーニング店」「悉皆屋(しっかいや)」「シミ抜き店」「呉服店」といったところが挙げられます。
 
正直なところ、どこに頼んだとしてもメリット、デメリットはあります。呉服店は、自店で洗わずに外注して洗うケースがほとんど。一般のクリーニング店でも、外注で取り扱っているケースもあり、それぞれのお店でのサービスの種類もさまざまです。

■まずは帯や長襦袢で様子見するのがおすすめ
おすすめなのは、どのお店に出すにしても、まずは帯や長襦袢といったアイテムから持っていき、様子を見る方法です。店構えはいまいちでも、ふたを開けてみればすごい技術を持った職人さんがいることも。あるいは、見た目は一般的なクリーニング店なのに、シミ抜き技術が高く、シミ抜き専門店と遜色ない場合などもあります。
あえて言うのであれば、お店を選ぶポイントとして「アフターサービス」など、値段以外の部分を重視して選ぶと、間違いが少ないかなと思います。
 

着物のクリーニングの値段の相場・日数の目安とは?

着物のクリーニングの値段の相場は、丸洗いで1~2万程度。日数の目安は、1カ月前後です

着物のクリーニングの値段の相場は、丸洗いで1~2万程度。日数の目安は、1カ月前後です

次に気になるのは、着物のクリーニングの値段ですね。料金は、お店によってさまざまです。
 
振袖や留袖などの種類によって、洗いからシミ抜きまで込みの料金を提示するところもあれば、丸洗い料金やシミ抜き料金といった形で、細かく価格設定を行うところもあります。着物の丸洗い料金が安いからと安易に飛びつくと、オプションをプラスしたことで、結果高くつくこともありえます。

■着物のクリーニングの値段の相場
あくまで相場ですが、一般的な着物クリーニングの料金についてご説明します。
 
ドライ溶剤を使った丸洗い手法で、ある程度のシミ抜きなども加味した価格で「1~2万円」を目安にすると良いでしょう。
 
また、洗い張りという方法もあります。着物をほどいて、いったん反物にしてから洗います。そのまま着物のかたちで洗う丸洗いよりは、料金が高めになります。
トータルで3万円前後はかかると思っておきましょう。ほどいて、いったん反物にして洗うまでで1~2万程度、着物の状態に戻すために1~2万という内訳です。
 
そのほか、シミ抜きは千円~数万円と、作業内容によって価格が異なります。

賛否両論あるかもしれませんが、普段の洗いは丸洗いで、次の世代、娘や孫へと継承していくタイミングで、仕立て直しも込めて洗い張りをするのも、ひとつの手段ではないかなと思います。
 
■着物のクリーニングにかかる日数の目安
着物のクリーニングだと、預ける期間は、だいたい平均して1カ月前後です。早いところだと「2~3週間」で対応してくれる場合もあります。
 
預ける際に、次に着る日程がわかっていれば、その旨を話して対応していただくのもありだと思います。ただし、無理に早い日程を要求すると、洗いの際に着物にダメージを与える可能性も。なるべく急ぎ対応の要望はせずに、余裕を持って預けるようにしましょう。

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いかがでしたでしょうか。着物を着用した後のクリーニングにまつわる「頻度」「預け先」「値段や日数」についてお話しました。長い年月を経過しても、見る人の心を魅了する着物。きれいに保って長く着続け、さらには次の世代に受け継ぐこともできるよう、大切にしていきましょう。

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