ワードでページを削除するのは大変?

ワードで不要なページを削除する方法

ワードで不要なページを削除する方法

オールアバウトのガイドには、仕事を支援したり、相談相手になってくれたりする担当編集者がいます。ある日、私を担当をされている編集者のKさんから、こんなメールが届きました。

「井上さん、ワードでページを削除する方法について記事をお願いします!」

メールを読んだとき、私の頭の中は「???」という状態になりました。というのも、「ページを選択して削除すればいいだけなので、わざわざ説明することはないのでは?」と思ったからです。

そこでKさんにその旨の返事を書いたら、「ワードでは、ページの削除で苦労されているユーザーさんが少なくないようなのです」との返事。「本当かな?」と思って調べたら、「なるほど!」といくつかの新しい発見をすることにつながりました。今回は、そのあたりも含めて、ワードにおける「ページ削除」の方法を整理したいと思います。

<目次>

一太郎は「ページ単位」で選択できる

まず、重要な事実を1つ確認しておきたいと思います。それは、

 ワードにはページ単位の選択機能はない

ということです。ワードでは、マウスのダブルクリックやトリプルクリックで、単語や段落を選択できます。また、[Ctrl]+[A]キーでは文書全体を選択できます。ところが、現在のページだけを選択する機能はありません。また、「2ページから5ページまでを選択する」といったページを指定して選択する機能もありません。

このため、「特定のページだけ削除したい」と思っても、「削除するページを選択できない!」となってしまうわけです。

ちなみに、一太郎には現在のページを選択する機能があります。次の一太郎の画面を見てください。右クリックメニューで[部分的な選択]→[このページを選択]と操作すれば、現在のページ全体が選択できます。続けて[Delete]キーを押せば、ページ全体を簡単に削除をできるのです。

▼一太郎では、現在のページを簡単に選択する機能が用意されています。
一太郎では、現在のページを簡単に選択する機能が用意されています

 


 
このため、一太郎のこの操作を知っている人がワードを使ったら、「あれ、ページが選択できない」となってしまう可能性が高いと思います。

ワードでページを選択・削除する基本操作

では、ワードでページを削除するにはどうしたらいいでしょうか?

最も基本的な操作は、ページの先頭行から末尾行までを選択し、[Delete]キーを押して削除する方法です。左側の余白部分にマウスポインタを置くと向きが右上になりますから、その状態で先頭行でマウスの左ボタンを押し、そのまま下方向に最下行までドラッグしてページ全体を削除して、最後に[Delete]キーを押してください。

何の芸もありませんが、やはりこれが最も基本的な操作となります。

▼先頭行の左余白部分にマウスポインタを合わせて、マウスの左ボタンを押します。
先頭行の左余白部分にマウスポインタを合わせて、マウスの左ボタンを押す

 

▼そのまま下方向に最下行までドラッグして、ページ全体を選択します。この状態で[Delete]キーを押すとページ全体を削除できます。
そのまま下方向に最下行までドラッグして、ページ全体を選択する。この状態で[Delete]キーを押すとページ全体を削除できる

 


 

複数ページをまとめて削除する方法

複数ページにわたってまとめて削除する場合は、ワードで複数ページを表示して選択したあと、削除する方法がおすすめです。手順は次のようになります。

▼[表示]タブで[複数ページ]をクリックして複数ページ表示にします。
[表示]タブで[複数ページ]をクリックして複数ページ表示にします

 


 
▼右下のズームバーにある[-]/[+]のボタンをクリックして、ページを選択しやすい倍率に調整します。
右下のズームバーにある[-]/[+]のボタンをクリックして、ページを選択しやすい倍率に調整します

 


 
▼選択するページの先頭行の左側にマウスポインタを置きます。
選択するページの先頭行の左側にマウスポインタを置きます

 


 
▼マウスの左ボタンを押し、そのまま最終ページの右下までドラッグして複数ページを選択します。この状態で[Delete]キーを押すと、選択した複数ページが削除されます。
最終ページの右下までドラッグしてページを選択します。この状態で[Delete]キーを押すと、選択した複数ページが削除されます

 


 

文書末の空白ページを削除する~目に見えない記号が入力されている場合

ワードでページを削除できない! という悩みで最も多いのは、文書末にある白紙のページを削除したい、というケースです。たとえば、次の画面を見てください。何も入力されていないのに、文書末に白紙のページがあります。

▼何も入力されていないのに、文書末に白紙のページが残っています。
何も入力されていないのに、文書末に白紙のページが残っています

 


 
原因のほとんどは、文書末に、通常の文字ではない「目に見えない記号」が入力されていることです。たとえば段落記号、ページ区切り、セクション区切りといった特殊な記号がそこに入力されていると、白紙のページができてしまうのです。

この問題を解決するには、特殊な記号を削除することです。まずは、[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]ボタンをクリックします。これで、今まで見えなかった特殊な記号が見えるようになります。あとは、その記号を[BackSpace]キーや[Delete]キーで削除してください。

▼[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]ボタンをクリックすると、見えなかった特殊な記号が見えるようになります。
[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]ボタンをクリックすると、見えなかった特殊な記号が見えるようになります

 


 
▼特殊記号を選択して……
特殊記号を選択して……

 


 
▼[Delete]キーを押すと最後の白紙ページが削除されます。
[Delete]キーを押すと最後の白紙ページが削除されます

 


 

文書末の空白ページを削除する2~文書末に表がある場合

文書末に残った白紙ページを削除するには、文書末に入力されている特殊記号を削除すればいいと書きました。

ところが、1つだけ、この方法ではうまくいかないケースがあります。それは、文書末に表がある場合です。次の文書を見てください。文書末に表があり、次ページの先頭に段落記号が1つだけ入力されています。

▼文書末に表があり、次ページに段落記号が1つだけ入力されています。
文書末に表があり、次ページに段落記号が1つだけ入力されています

 


 
これなら、最後の段落記号を削除すれば問題は解決しそうですが、残念ながら、この段落記号は削除できません。なぜなのかについては、「それがワードの仕様だから」としか言いようがありません。

最も簡単な対応策は、表のあるページに含まれる不要な行を1行削除する方法です。すると、1行だけ全体が詰められて、最後の段落記号が前のページに収まります。

しかし、いつも不要な1行があるとは限りません。その場合は、次の方法で最後の白紙ページを削除できます。

▼最後のページの段落記号を選択したら、右クリックしてメニューを開き、[フォント]を選択します。
最後のページの段落記号を選択したら、右クリックしてメニューを開き、[フォント]を選択します

 


 
▼[フォント]タブで[隠し文字]をチェックして[OK]をクリックします。
[フォント]タブで[隠し文字]をチェックして[OK]をクリックします

 


 
▼[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]ボタンをクリックします。
[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]ボタンをクリックします

 


 
▼最後の白紙ページが削除されます。また、印刷でも最後の白紙ページは印刷されなくなります。
最後の白紙ページが削除されます。また、印刷でも最後の白紙ページは印刷されなくなります

 


 
いかかでしたか。「ワードで不要なページを削除する」というテーマには、一太郎との違いや目に見えない特殊記号、文書末にある表のケースなど、興味深いトピックがいくつか含まれていることが分かったと思います。

でもこれで、「ワードでページを削除できない!」ということはなくなると思います。もし今後、同じ問題に直面したときは、今回の記事をぜひ思い出してください。



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。