誰でも混乱してしまう、事故現場での対応

事故に遭ったとき、保険会社の事故受付センターは24時間365日、受付対応してくれます。レッカーけん引・搬送などのロードサービスも、必要に応じて24時間365日対応してくれるのが当たり前になっています。しかし、代理店型の自動車保険、ダイレクト自動車のどちらであっても、保険会社の担当者が事故現場に来てくれるわけではありません。

代理店型の自動車保険に加入している場合は、保険代理店の担当者に連絡してアドバイスを受けることができるかもしれません。熱心な担当者は事故現場まで行くこともあると聞きますが、距離や時間帯によっては短時間で到着するのは困難です。そもそもこれらは保険会社が正式に提供しているサービスではなく、担当者が来てくれたとしても、その対応は一定のものではないでしょう。

つまり、事故に遭ったとき、加入者は事故現場で事故受付センターや保険代理店などからのアドバイスを電話で受けながら、様々な対応をすることになります。慣れない状況下で事故の相手や警察との応対も必要になるでしょう。かなり不安な気持ちになるかもしれません。

増えてきた事故現場かけつけサービス

このところ、ダイレクト自動車保険を中心に導入する保険会社が増えてきたのが、提携するセキュリティ会社(セコムまたはALSOK)の緊急対処員が24時間365日対応で事故現場にかけつけ、加入者のサポートをしてくれるというサービスです。現時点(2018年4月)で、ダイレクト自動車保険では3社がこういったサービスを無料提供しています。代理店型の自動車保険では1社が無料提供、もう1社は有料で、特約の補償・サービスの一部として提供しています。合計5社のうち、3社は2017年以降に導入を開始したばかりです。

「セコム事故現場かけつけサービス」を全ての契約に無料で提供しているソニー損保を例にとって内容を確認してみましょう。加入者が同社の事故受付サービスセンターに連絡し依頼すると、同社がセコムに現場への出動を要請し、セコムの緊急対処員が事故現場に急行します。

事故現場かけつけサービス(イメージ:ソニー損保ホームページより)

事故現場かけつけサービス(イメージ:ソニー損保ホームページより)


緊急対処員がサポートしてくれる内容は次の通りです。

  1. 警察への連絡(契約者側が手配を完了していない場合)
  2. 救急車やレッカーサービスなどの手配(契約者側が手配を完了していない場合)
  3. 二次事故防止のための対処
  4. 契約者側から困っている点をヒアリング
  5. 事故状況の確認
  6. 事故の相手方へのヒアリング
  7. 事故現場や事故車両の撮影

3は、具体的には三角表示板や発炎筒の設置作業、障害物除去作業のサポート。5は例えば追突、出合い頭、信号無視などの事故発生状況の確認や、目撃者の有無と目撃者連絡先の確認など。6は、相手方運転手の氏名・連絡先の確認などを行う、としています。

また、セコムの緊急対処員が記録した情報は、セコムからソニー損保へ送信される仕組みになっています。全体的には、その場で必要な対応を確認し、必要に応じ連絡やサポートをし、その後の事故解決に役立てるための情報収集を行ってくれると理解しておくとよさそうです。

※負傷者の救護・警察への連絡は、緊急対処員の到着を待たずに行ってください。

保険会社によるサービス内容の違いは?