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新世代に贈る言葉~これからゲイの世界に羽ばたく方へ~

新社会人

新しい生活を始めるみなさんに幸せのヒントをお届けします

【INDEX】
LGBTが幸せに「暮らしやすい街」
一生モノと思える友達をつくるために
「コミュニティへの貢献」こそが幸せの鍵
海外へ出て、ゲイが堂々と暮らせる幸せを体験してみよう
社会が良くなれば恋人ができるというわけではありません
性のありように優劣なし
まとめ:幸せへの奥義は「損得を超えた愛」

桜舞い散る季節。別れもあれば、出会いもあります。ちょっとおセンチになる季節です。春から進学・就職で上京し、新生活を始めるフレッシュな方々に向けた記事をお届けします。

振り返ると、2012年に「ウェルカム、ニューカマー!~新人さん、いらっしゃい」、2013年に「私立All About同性愛専門学校へようこそ!」、2014年に「拝啓、二十歳の君へ~新人のみなさんに贈ります」というタイトルでお届けしました。

そこから4年が経ち、LGBTを取り巻く状況は大きく変わりました。 例えば、渋谷区・世田谷区で同性パートナーシップ証明制度がスタートし、今や全国に広がりを見せつつあり、企業もこぞってLGBT施策を進めるアライ企業へと方向転換しました。早稲田大学にはLGBTを支援するセンターもできました。

情報をアップデートし、いまの時代に合った記事をお届けしたく、ひさしぶりにこのテーマで書いてみたいと思います。

LGBTが幸せに「暮らしやすい街」

LGBTフレンドリーな街

見知らぬ土地で新生活を送るのは何かと不安です。LGBTフレンドリーな街はどこにあるのでしょうか?


地方から上京してきて一人暮らしを始めるにあたり、どのエリアに住むのがおすすめですか?と聞かれたとき、今までは「1位 新宿区、2位 中野区、3位 杉並区」などと紹介していました。

これは新宿(二丁目)に出やすいというのが主な理由で、いわば二丁目という街と文化が誕生して以来の不動のランキングだったのですが、ついにこれが更新される時が来ました。ちょっと革命的な出来事です。

2015年11月、渋谷区と世田谷区で、同性カップルも婚姻と同等だと認めようじゃないかということで、全国に先駆けて同性パートナーシップ証明制度がスタートしました(それぞれ少し制度が異なり、渋谷区の方は公正証書の取得が必要になります。詳しくは『同性パートナーシップ証明、はじまりました』をご参照ください)。

これにより、一気に「LGBTに優しい街は渋谷区か世田谷区」というムードになりました。正確な統計データはありませんが、周囲でも両区に住むようになった方たちが増えたように思います。

渋谷区は、性的少数者の人権を尊重する「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」の制定によって、この制度を始めました。世田谷区もこの4月から、LGBTと外国人への差別を禁じる「多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例」を施行します。

この両区だけでなく、豊島区、文京区、中野区、杉並区、大田区、多摩市などでも、男女共同参画推進条例や行動指針の中にSOGI(性的指向・性自認)に関することが盛り込まれています。国立市では2018年4月から、アウティング(本人の同意や許可なしに、第三者に性的指向・性自認を暴露してしまうこと)の禁止を盛り込んだ初の条例が施行されます。

こうした取組みをしている自治体に住んでいれば、もしも差別的な目にあったとしても、条例違反として真摯に対処してくれるはず、という安心感があります(もちろん、それ以外の街でも、言ってみる価値はあります)。

そして実は、都内で最もきめ細かで支援的なLGBT施策を行っているのは、おそらく文京区です。つい先日発売された『Oriijin(オリイジン)Spring 2018』の特集「総まとめ 全国自治体の最新LGBT施策」をご覧いただきたいのですが(ゴトウが原稿を担当しました)、文京区は教職員向けの詳細なガイドラインを策定し、全庁に周知しています。

大阪の施策も目覚ましいものがあります。2018年9月までに大阪市で同性パートナーシップ証明制度が導入されることが決定しており、全国で唯一、ゲイカップルが養育里親に認定された実績もあり、淀川区では先進的なLGBT支援事業が実施されてきました。

では、名古屋、福岡、札幌、那覇は? お住まいの地域でどのようなLGBT施策を推進しているのか、どの程度フレンドリーなのか調べてみてください。『Oriijin(オリイジン) Spring 2018』でも特集されています。

【第2特集】総まとめ 全国自治体のLGBT施策

自治体のLGBT施策として真っ先に上げられるのが「同性パートナーシップ証明制度」だが、支援策はそれだけではない。
性自認・性的指向に関するきめ細かな対応指針を策定した文京区(東京都)、アウティング禁止を条例に盛り込んだ国立市など、ほかにも先進的な支援策に取り組む自 治体がある。
LGBTが直面しがちな困難や生きづらさに目を向け、 支援し、権利を守るのが自治体の役割でもある。
当特集では、LGBTをめぐる、そうした自治体の現在進行形を詳細に紹介する。
出典:ダイヤモンドセレクト 2018年 05 月号 「Oriijin(オリイジン) Spring 2018」


 

一生モノと思える友達をつくるために

東京レインボープライド

今年も5月5日(土)、6日(日)に代々木公園で東京レインボープライドが開催されます。


上京後、もちろん学業や仕事が最優先なのは言うまでもありませんが、友達づくり、居場所づくりのための活動もしてみましょう。

一人が気楽でいいや、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、できるだけ「自分の居場所を見つける」ことを意識したほうがよいと思います。もちろんパートナーも大事ですが、何でも話せて心を許せていざという時に助けてくれたりもするような友達は、かけがえのない存在になります。年をとればとるほど、そのありがたみは計り知れないものになります。多くの方が「友達が財産」だと語るゆえんです。

おそらく、みなさんの世代だと、「友達を見つけるのも彼氏を作るのもゲイアプリで」という方が多いと思います。都市部に来ると、地方よりも断然たくさんの人が表示されますから、ワクワクしたり、目移りしたりすることもあるでしょう。

しかし、「いいね」から始まってなかなかリアルへと進まないアプリで、何でも話せるような友達を見つけるというのは、ちょっと難しいのではないでしょうか。ゴトウも若い頃はいろんな方法を試しましたが、今でも続いている友達は、結局ゲイバーやサークルなどのリアルで知り合った人たちでした。そこで、友達づくり・居場所づくりにふさわしいサークルなどを紹介していきます。

■同じ目線で悩み相談もできる「LGBTの学生サークル」
学生の方には、セクシュアルマイノリティの学生どうしで交流したり、悩みも相談できる場として、LGBTの学生サークルがおすすめです。LGBT学生サークル・団体は東京や大阪だけでなく、全国にあります。ウチの大学にはないや……とがっかりしてしまった方も、早稲田のGLOWなどのインカレサークルに入ることができますよ。

■ゲイバーが苦手ならイベントの「ボランティア・スタッフ」
社会人として就職や転勤で上京した方も多いことでしょう。いきなり二丁目の知らないお店のドアを叩くのはハードルが高いでしょうし、そもそもゲイバーの雰囲気が苦手な方もいらっしゃると思います。

そんな方にオススメしたいのが、毎年ゴールデンウィークに開催される東京レインボープライドのボランティア・スタッフや、二丁目のコミュニティセンター「akta」のボランティア・スタッフになることです。同世代の社会人も大勢参加していますし、いっしょに何かに取り組み、同じ釜の飯を食うことで仲良くなるきっかけが生まれます。

■趣味の合う仲間と交流できる「ゲイのサークル」
ほかにも、ゲイの吹奏楽団や合唱団、テニスやバレー、バドミントン、水泳のサークルなど、いろんなゲイのサークルが活動しています。GIXというポータルサイトのサークルというカテゴリーでリストを見られますので、自分に合ったものを見つけて参加してみてくださいね。


「コミュニティへの貢献」こそが幸せの鍵

「ここは自分の居場所だ」と思えるコミュニティが見つかったら、イベントのお手伝いなど、何かのかたちで「コミュニティへの貢献」をしてみてましょう。裏方が得意な方は裏方を、出演が得意な方は出演を。もちろん、無理のない範囲で大丈夫です。

アドラー心理学でも、幸せの3つの条件は、自己受容・他者信頼・貢献感であると述べられています(『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』より)。「コミュニティ(共同体)への貢献」こそが人生の目的であり、幸せの条件である、というのです。

英語ではソーシャライズと言いますが、友達づきあいも「つきあっていこう」という意志を持ってやっていくことが大切です。「この人、嫌い」と関係を切ってばかりいると、いつの間にかひとりぼっちに……ということにもなりかねません。時に腹の立つ出来事があったとしても、華麗に受け流し、長い目でのつきあいを大切にするように心がけてみてください。

これは二丁目に限らず全国的に共通ですが、ゲイバーのお客さんどうしで仲良くなって、集まっておでかけしたり、何かあったら相談したりという小さなコミュニティがたくさんあります。タメ会や趣味の集まりなどもあります。そういう小さなコミュニティに複数、かけもち(タコ足)で所属している方も多いのです。

そして、二丁目は世界一バラエティに富んだゲイナイトが開催されている街です。イベントを主催したり出演したりする人も「コミュニティへの貢献」を感じながらやっている方が多いと思います。参加した際には「ありがとう」「楽しかった」と言ってみると喜ばれると思います!

■出典

 

海外へ出て、ゲイが堂々と暮らせる幸せを体験してみよう

オーストラリアの同性婚

昨年、同性婚の是非をめぐる投票が行われたオーストラリア。街中にはまだ「YESに投票を!」と呼びかけるポスターなどが残っていました。これはフリンダーストリート駅というメルボルンのシンボル的な駅の真ん前にあるコンクリートブロック(椅子?)に描かれていたものです。


若いうちに海外に行くことを強くおすすめします。旅行だけでもよいのですが、できれば、「ワーキング・ホリデー」などを利用して住んでみるといいでしょう。

ゴトウは1997年にシドニーで世界一華やかと言われるパレードを観て、人生観が変わるような体験をしました。その後も、ゲイクルーズに乗ったり、先日も、同性婚できるようになったオーストラリアで友人が結婚することになり、ゲイウェディングに参加しました。海外に行くたびに、新たな発見や新鮮な体験があり、自分の中の何かがアップデートされ、生きる意欲が湧いてくるような感覚が得られます。

台湾やニューヨーク、トロント、シドニー、ベルリン、マドリード、サンパウロなどのプライドパレードに参加すると、日本とは規模的にも質的にも全然違うことが実感できますし、きっと一生モノの体験になると思います。街中でふつうに手をつないでいるゲイカップルの姿にも、ジーンとくることでしょう。幸せってこういうことなんだ、みたいな。

そういう旅行でももちろんいいのですが、できれば、1年以上、ある程度のロングタームで海外に住んでみるとよいと思います。その理由の1つ目は、語学力が身につき、世界が広がること。2つ目はガラパゴス状態の日本の呪縛から逃れ、自分の頭で考え、意見を言い、本当に自分がやりたいことをやれるようになる――そういうマインドや行動力が備わるからです。

ゴトウは残念ながら海外に住む機会に恵まれなかったのですが、若いみなさんは「ワーキング・ホリデー」を利用し、比較的安価で1~2年間、海外で語学を学んだり働いたりできます。日本ワーキング・ホリデー協会の公式サイトに、対象となる国が挙げられていますが、その中で、英語が身について、LGBTフレンドリーで、アジア人でもあまり差別されない国となると、カナダかオーストラリアがよいのではないかと思います。

■カナダ
もともと移民をたくさん受け入れてきた、多様性を重んじる国で、2005年に同性婚を承認し(世界で4番目)、海外の方にも結婚証明書を発行してくれました(私の友人カップルもカナダで結婚式を挙げました)。今のトルドー首相は自らパレードを歩いたり、政府が過去に行ったLGBT差別を謝罪したり、素晴らしい方。最も寛容で多様性の最先端を行く国と言えます。

■オーストラリア
同性婚承認こそつい最近ですが、実は1991年にすでにパートナーシップ・ビザを発行すること(=オーストラリア人が外国人の同性パートナーを迎え入れること)を認めていた、先進的な国です。先日訪れたメルボルンも、アットホームで居心地がよく、ゲイシーンも充実していて、街は美しく、自然も豊富で、リゾートも楽しめる、とてもいい街でした。


社会が良くなれば恋人ができるというわけではありません

平等化、フラット化が進みつつある今、20代のみなさんは、「たまたまパートナーが同性というだけで男女のカップルと別に変わらないよ」という感覚になってきていると思います。確かにそれは真実で、パートナーシップの本質は異性だろうと同性だろうと変わらないはずです(「二人」の関係に悩む人たちに贈る本もご覧ください)。

一方、ゲイの場合、タイプからはじまってモテの傾向、出会い方、セックス、恋愛のありように至るまで、ストレートとは異なるところが多いのも事実です。自分らしいジェンダーを表現するとモテから遠ざかるというジレンマもあったりします。そこに戸惑いを覚えたり、ついていけなさを感じたりもするかもしれませんが、「この僕がモテないのはおかしい!」と叫んでみても、決して幸せにはなれません。納得して適応するか、覚悟して我が道を行くか、です。

どんなに世の中が進歩しても、恋愛の「ままならなさ」は変わらない、ある意味、恋愛は「最後の自由の砦」であるということを以前、述べました。差別がなくなり、同性婚も認められ、とても生きやすくなって、両親が「いつでも彼氏を連れてきてね」と言うような時代になっても、だからといって、自動的に恋人ができるわけではないのです。

『どうすれば愛しあえるの: 幸せな性愛のヒント』(著:宮台真司、二村ヒトシ/ベストセラーズ刊)という本でも、「社会が良くなっても性的に幸せになれるわけではない」「社会の営みを達成しても、性愛の営みで幸せになれるとは限らない。モテなきゃどうしようもない」と述べられています。

では、性愛で幸せになるためにはどうしたらよいのか? ということが、この本では社会学的知見を駆使して洪水のように書かれています。個人的には「交換(平衡)よりも贈与(過剰)を、損得よりも愛を」というフレーズがグッときました。興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。


■出典

 

性のありように優劣なし

ステレオタイプだと言われるかもしれませんが、ゲイは同年代のストレート男性に比べてはるかに頻繁に、カジュアルにセックスしている方が少なくなく、世界的に見てもそういう傾向が強いのが事実です。それはゲイのほうが性欲が強いからではなく、男×男だとセックスが成立しやすいという事情によるものだと思います。

出会ってすぐにセックスしようとすること、不特定多数の人とセックスすること、SMやスカトロなどのハードプレイをすること、ゲイビデオに出演すること、ウリセン(男性のセックスワーク)をすることなどへのハードルが低いことも挙げられます。

こういった話になると、「そんなことだからゲイが差別されるんだ」「世間にそんなことバラさないで!」と言ったりする方もいらっしゃいます。日本では、世間のセックスフォビア(性嫌悪)の影響もあり、ゲイの方の中にも自身の性行動に罪悪感を抱いてしまったり、二丁目であっても白眼視されることを恐れて性行動について口にしづらいという事情があります。

しかし、ゴトウ自身は「性的に奔放である自分を肯定する言葉を持つこと」は、とても大切だと考えます。以前、風俗嬢ライターの南智子さん(昨年、他界されました。ご冥福をお祈りします)が二丁目のイベントで「ゲイの方には翼が生えている」とおっしゃって、泣きそうになったことがあります。デニス・アルトマンという社会学者は「性解放なくしてゲイ解放なし」と述べています。

もちろん、セクハラやレイプなどの性暴力は言語道断ですが、奔放な性のありよう自体はそうした性暴力と無縁で、誰にも迷惑をかけません(むしろ、ポルノや性風俗で癒しを得られ、救われる方がどれだけたくさんいることか)。ただ、蔑視にさらされやすく、周縁化(社会の片隅に追いやること)されがちなことであるというだけなのです。

ゲイであることでこれまで世間からの侮辱や差別を受けてきた僕たちは、その苦しみがわかるはず。だからこそ、侮蔑や拒絶ではなく、尊重と共生のスタンスを大切にしていきたいものです。それが、めぐりめぐってゲイ全体の幸福度アップにつながると思うのです。


まとめ:幸せへの奥義は「損得を超えた愛」

ゴトウはドラァグクイーンとして二丁目のイベントに出演し、ゲイ雑誌の編集に携わり、パレードやHIV予防啓発にも関わり、海外でいろいろ見聞きし、また、性愛やパートナーシップの実践を通じて、ずっと「ゲイにとっての幸せってどういうことだろう」と考えてきました。

まずはゲイであることを受け容れ、自己肯定すること(きちんと自己肯定できないと、恋愛もうまくいきません)。そのうえで、素敵な彼氏ができて(まだ結婚はできないけど)ずっと幸せに暮らしていけること、楽しいイベントに参加すること、何か自分に合ったサークルや表現活動を見つけること、いろいろあります。このサイトでお届けしている記事のすべてが「ゲイにとっての幸せ」につながっています。

今の時代、ゲイゲイしく生きてもいいし、ノンケっぽく生きてもいいし、誰にも似てない独自の生き方をしてもOKです。せっかく、既存の異性愛規範に縛られない、自由な(ある意味「治外法権」な?)ポジションを与えられたのですから、自分なりの幸福を追求しましょう。

本来、100人いたら100通りの人生があるように、100人のゲイがいたら100通りです(ゲイも多様です)。人にはそれぞれ、生まれ育った環境やバックボーンの違いがあり、その人の置かれている状況、やむにやまれぬ事情、切実な実存というものがあります。

その違いを「理解できない」とバッサリ切り捨てたり、簡単にジャッジしないほうが賢明です。白黒はっきりしない事柄に触れ、清濁併せ呑みながらやっていくことで、世界が広がり、愛を知ることができます。それが多様性ってことじゃないか、と思います。

LGBTが生きやすい社会を目指していろいろなことが動いている状況やパレードの成功、二丁目コミュニティやゲイナイトの盛り上がりには長い歴史があります。一念発起してはじめた方、卓抜した才能でそれを開花させた方、熱心に支えてくれた方など、いろんな方たちの尽力のおかげで今があるということを、心に留めておいていただければ幸いです。

クラブイベントなど、一見、お金儲けに見えるようなことの中にも、ちゃんとコミュニティへの「思い」や「愛」が込められています。ぜひそのバトンを受け取って、前に進めてほしいと思います。

なかなか将来に希望を見出せない時代、「ダークサイド」に落ちてしまいそうになることもあります。ネガティブ思考を断ち切って、曇りのない目で世界を見て、本当にゲイにとって良いことは何か考えていきましょう。

決して独りで抱え込まないで。仲間とのつながり(コミュニティへの貢献)を大切に。たくさんの人を笑顔にし、たくさん「ありがとう」を言ってもらえる人生が、最も幸福な人生だと思います。それが「損得を超え、愛へ」ということなのです。

いずれにしてもLGBTを取り巻く状況はずいぶん変わり、ゴトウが学生だった頃から比べると隔世の感があります。すでに大学でも職場でも堂々とカミングアウトし、セクシュアリティにこだわらず、いろんな友達ができ、二丁目以外の街でものびのび自分らしく過ごせている方も多いと思います。

それでも、長年この世界で生きてきた人間として、「ゲイとして幸せに生きるためのヒント」をお届けしました。何か一つでも響くことがあれば、無上の喜びです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。