住宅設備・建材の選び方

失敗しない壁紙(クロス)の選び方!色・柄など注意点

壁紙を選ぶ際の注意点についてお伝えします。壁紙の種類や色、柄についてのポイントや、リフォームの時にどんな壁紙を選んだらよいのかなどをまとめました。壁紙選びの参考にしてみてださい。

長谷川 貴子

執筆者:長谷川 貴子

リフォーム向き住設・建材ガイド

壁紙選びのコツ、ポイント

壁紙undefinedイメージ

インテリアイメージ

壁紙を選ぶ際の注意点などをお伝えしていきます。壁紙の種類や色、柄についてのポイントや、リフォームの時にどんな壁紙を選んだらいいのかなどをまとめています。

織物クロスと石目クロス

壁紙は大きく分けると、「織物調」と「石目調」に分類することができます。
壁紙undefinedクロスundefined織物調

織物調壁紙例 ルノン RH-4110
 

石目調undefined壁紙undefinedクロス

石目調壁紙例 ルノン RH-4106

織物調の中でも、布目の大きさや織り方の違いなど色々な種類があり、石目調にも、色々な岩肌のものがあります。選び方としては、同じ空間の中では織物調と石目調を混在させないことがポイントになってきます。例えば、壁は織物調クロスで天井は石目調クロスを選ぶなどの混在です。混在させることにより、なんとなく、ちぐはぐで統一感のないインテリアイメージになってしまうことがあります。

また、柄ものの壁紙にも、地の部分が織物調のものと石目調のものがありますので、地の部分に合わせて天井クロスを選ぶとよいでしょう。

壁紙の色について

基本的には、床・壁・天井の順に色を淡くしていくと、部屋が広く見え、天井の高く見える空間に仕上がります。

色の選び方として、季節を問わない色の壁紙を選ぶことも検討が必要です。夏に選んだブルーの壁紙で施工した空間が、冬には寒々しく感じてしまったなどの失敗例もあります。グリーン系の壁紙は、四季を通じて快適に過ごしやすいので人気があります。
壁紙undefinedグリーン

グリーン色の壁紙例 リリカラ LL-8591

また、心理的な意味で、原色に近い色はパワーを与えてくれますが、落ち着きたい部屋には不向きな場合もあります。寝室などの安らぎを必要とする空間には、中間色の壁紙がおすすめです。

そして、色の見え方ですが、明度と彩度は面積が大きくなるほど高くなるため、サンプルで見たときよりも実際に張ってみたときのほうが、より明るく鮮やかに見えることがあります。そして、サンプル帳に張ってある壁紙は、真っ白な台紙に張ってあることが多く、その対比で実際より強い色に見えることもあります。対策としては、実際に張ったときのイメージに少しでも近づけるため、できるだけ大きなサンプルで確認することが必要です。

サンプルは、ショールームでもらう方法や、各メーカーのホームページからインターネットで取り寄せる方法などがあります。メーカーによって異なりますので、問い合わせをしてみてください。

壁紙の柄について

たくさんの色使いをしてある壁紙は、大きい範囲に張るとうるさく見えてしまうことがあります。そういった場合、壁の一面だけに柄ものの壁紙を張り、残りの三面には無地の壁紙を張るという選択もあります。

柄ものの壁紙を選んだ場合、柄合わせが可能なものとそうでないものがあります。柄合わせができる壁紙の場合は、壁紙の継ぎ目があっても、柄はつながって施工することができますので、あまりつなぎ目が気になるということはない場合が多いです。柄合わせのできない壁紙は柄が小さいことが多いので、つなぎ目が気にならないことも。つなぎ目の仕上がりについて事前に確認しておくと良いでしょう。

また、カーテンとのバランスも考えて壁紙を選ぶことが必要です。柄もののカーテンを引き立たせるために、壁紙を無地のものにしたり、カーテンの色が引き立つ色の壁紙にしたりといった選び方をするとよいでしょう。

部屋の特性に合った選び方を

無難な壁紙ではなく、少し冒険した壁紙を選びたい場合、トイレや洗面室など、滞在時間が短い部屋に使用することをおすすめします。リビングや寝室など、長く居ることが多い部屋だと、長く暮らすうちに飽きてしまうかもしれないと心配になりますが、トイレや洗面室などの空間には、長く滞在しない分、少々思い切った壁紙を選ぶ方が多いです。

壁紙の機能について

消臭や表面強化などの機能がついている壁紙もあります。消臭壁紙は、玄関などの臭いが気になる空間やペットの臭いが気になる場合に選ぶとよいでしょう。表面強化壁紙は、表面にコーティングなどがされていて強くなっているので、水拭きができるなど、掃除がしやすい商品が多くあります。

リフォームの場合

リフォームの場合は、新築とは別の注意点があります。既存の壁紙をはがす際に、壁紙の下地である石膏ボードの薄紙が剥がれたりして、新しい壁紙を張る面が平滑でない場合が多くあります。もちろんパテ処理などでできるだけきれいにすることは必要ですが、新築時の新しい石膏ボードのようにはならず、下地の凸凹が新しい壁紙の上からうっすら見えてしまうことがあります。
特に天井は照明器具が近くにあるので、より下地の凸凹が見えやすい傾向があります。

対策としては、ある程度の厚みがある壁紙を選ぶこと、壁紙自体に凸凹があるものを選び、下地をひろってしまっても目立たないようにすることがあげられます。

廃番品に注意

壁紙は2年前後のサイクルで改廃されることが多く、古いサンプル帳で選んでしまうと、せっかく悩んで決めた壁紙なのに、すでに廃番になっていたということがよくあります。必ず新しいサンプル帳で選ぶことをおすすめします。

大きいサイズのサンプルは必ず取り寄せること

色についての項目でも書きましたが、壁紙は必ず大きいサイズのサンプルを取り寄せて決定することが重要です。サンプル帳に載っている数センチの大きさのサンプルで決めてしまうと、柄の一部しか入っていなくて、全体のイメージにしてみると全く別物だったりすることもあります。また、サンプルを自然光、実際に張る部屋の照明の色(昼白色や電球色)で確認することも大切です。自然光で見たときと電球色で見たときの壁紙の見え方は全く異なるので、注意が必要です。

壁紙の選び方について主なものをご紹介しましたが、記事を参考に、楽しみながら壁紙を選んでみてくださいね。




匿名で優良会社にリフォーム相談!

ホームプロでリフォーム会社を探す

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます