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新型ヴェゼル、ライバル達と比較して分かる魅力を分析

ヴェゼルが2018年2月にマイナーチェンジを受けた。2014年から2016年まで「SUV販売台数ナンバー1」に輝いた人気車だが、登場から4年以上が経ち、そろそろ次期モデルの存在も気になり始める頃。最新のヴェゼルをライバルと比較しながら魅力を考えてみた。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

2018年3月時点でホンダ唯一のSUV「ヴェゼル」

ホンダ・ヴェゼル

2018年2月にマイナーチェンジを受けたホンダ・ヴェゼル。よりスポーティになった外観が目を惹く。フロントバンパーやグリルのデザインが変更され、インラインタイプのLEDヘッドライトが採用された


2018年中にもCR-Vの復活が囁かれているが、SUVブームの中、日本では2018年3月時点でヴェゼルのみを用意しているホンダ。

そのヴェゼルが2月15日にマイナーチェンジを受けた。外観のリフレッシュや「ホンダ・センシング」の全車標準装備などが主なトピックスで、さらに「SPORT HYBRID i-DCD」もチューニングを施すことによりスムーズな走行フィールを得たという。

ホンダ・ヴェゼル

2018年2月のマイナーチェンジで、「ホンダ・センシング」をガソリンモデル、ハイブリッドモデルの全タイプに標準装備


登場から少し年月が経ち、新車効果が一巡したトヨタC-HR。SUBARUフォレスターや日産ジュークなどはモデル末期を迎えている。マツダはCX-5をマイナーチェンジしてテコ入れを図っているが、効果が出てくるのは3月、4月からの販売だろう。また、三菱自動車の新エース、エクリプス クロスも登場したが、販売台数の数値として出てくるのはもう少しだけかかるかもしれない。

さらに、価格やサイズ、3列シートSUVということから絶対的な台数には限りがあるものの、絶好調だというマツダCX-8や新型エクリプス クロスなどをのぞき、2018年登場の(?)新型CR-Vや次期ジュークなどが出てくるまでは、国産SUVは少し端境期に入っている感がある。

モデル末期に差しかかっているヴェゼル

ホンダ・ヴェゼル

前席の形状が変更され、さらにステッチも変更することで、ホールド性と質感が向上


そんな中、マイナーチェンジを受けたヴェゼルも2013年12月発売なので4年以上が経過している。年々、新車の買い換えサイクルが長くなり、日本車のフルモデルチェンジのタイミングがひと昔前の4~5年から長くなっている傾向がある。とはいえ、ヴェゼルもモデル末期に差しかかっているといえるだろう。

そんなヴェゼルだが、先のマイナーチェンジで鮮度をもう一度高めた。ボディサイズの割に広いセンタータンクレイアウトによる後席の広さ、後席座面を跳ね上げて固定できるなど、フィット譲りの使い勝手の高さは依然魅力的だ。

ライバルと微妙に異なるヴェゼルのサイズ感

ホンダ・ヴェゼル

iPhスマホをUSBで接続し、音楽再生や通話、マップアプリケーションの操作などがナビ画面や音声で行える「Apple CarPlay」、「Android Auto」に新たに対した


なお、ヴェゼルの価格帯は、207万5000円~281万0000円で、ボディサイズは全長4330×全幅1770×全高1605mm。

なお、Cセグメント級SUVの代表格であるトヨタC-HRは全長4360×全幅1795×全高1550~1565mm、インプレッサのSUV版であるSUBARU XVは全長4465×全幅1800×全高1550mm。

また、Bセグメント級のマツダCX-3は、全長4275×全幅1765×全高1550mmとなっている。日産ジュークに至ってはCX-3よりもさらにひと回り小さい。

つまり、ホンダ・ヴェゼルはBセグメント以上、Cセグメント未満というサイズ感になる。価格帯もBセグとCセグの中間的なところだが、ヴェゼルはFFなら十分に「車両価格+諸経費込み」で300万円以下も狙えるのだ。

Bセグメント級とみれば、サイズが大きめで価格もリーズナブル(適性)といえるのがヴェゼルの美点かもしれない。
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