下半身ダイエット

骨盤の歪みを抑える座り方とは?浅く座る癖はNGな理由

骨盤の歪みには、普段の座り方や立ち姿勢の癖などが関係しています。肩こりや腰痛がある場合は間違った座り方をしている可能性も。今回はなぜ浅く座る癖がNGなのか、正しい座り方や硬くなった筋肉のケアの方法など、日常で使える方法を紹介します。

飯沢 芳明

執筆者:飯沢 芳明

下半身ダイエットガイド

骨盤の歪みとは? 座り方や日常のケア方法

骨盤の歪みを抑える座り方とは?浅く座る癖はNGな理由

歪みって何?

歪みとは一体何でしょうか? あなたも一度は「骨盤の歪み」「骨盤が歪んだ」という表現を使ったことがあるのではないでしょうか?

この表現は、あたかも骨が変形したような印象を受けますが、実際に骨が変形するようなことは少なく、関節に付いている筋肉のアンバランスが原因で、あたかも変形しているように見えているだけなのです。歪みとは、「筋肉がアンバランスな状態」と考えてみてください。

筋肉がアンバランスな状態が歪みだとすると、解消法はとてもシンプルです。硬い部分を伸ばし、弱い部分を鍛えて整えれば歪みが整うはず。そのためには、整体やマッサージ、ストレッチ、骨盤矯正などの方法があるでしょう。

でも歪んだものを整えるという以前に、「そもそも歪まないようにする」にはどうすればよいのでしょうか? 今回は、そんな歪みの根本原因と解決法について、プロの視点でご提案してみたいと思います。
 
<目次>
 

骨盤の歪みの原因は、座り方・立ち姿勢など「日常の癖」

歪みのほとんどは、私たちが無意識で行っている「日常の癖」からきています。日常の癖とは、歩き方や立ち姿勢、座り姿勢などを指します。

特に、座り姿勢は歪みを引き起こす大きな原因です。なぜなら、長時間同じ姿勢を取り続けることが多いので、筋肉のアンバランスを加速させやすいからです。

座る時間についてはこのような統計があります。シドニー大学の研究員が世界20か国の成人を対象に「平均座位時間」を調査した結果によると、日本人の平均座位時間が最も長い420分(7時間)だったそうです(出典:「座りすぎ」が健康寿命を縮める/読売新聞)。もし、座り方が正しくなければ、1日7時間以上も骨盤に負担をかけ続けることになるのです。

つまり、正しい座り姿勢を習慣づけることが、骨盤の歪みを最小限に抑える方法だといえるのです!
 

骨盤の歪みを解消!正しい座り方をする3つのポイント

まずは正しい座り方を身につけていきましょう!ポイントは「椅子に深く腰掛ける」「体重は均等にかける」「足裏を床に着ける」の3つです。ひとつずつ解説していきましょう。
正しい座り方をつくる3つのポイント

正しい座り方をつくる3つのポイント

■椅子に深く腰掛ける
椅子には深く腰掛け、背筋を伸ばしたうえで背もたれに寄り掛かりましょう。椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばしている方をたまに見かけますが、その方法は一時的には良い姿勢に見えても、長時間取り続けることで背中の筋肉が緊張し、肩こりや腰痛の原因にもなります。椅子にはもともと背もたれが付いていますから、深く腰掛けることを意識してみましょう。

■体重は均等にかける
椅子に座ったら、両方のお尻に均等に体重をかけるようにします。片側にだけ体重がのっていると、カラダ全体のバランスをとるために骨盤だけでなく、背骨や頭の位置まで影響が及ぶので注意が必要です。

■足裏を床に着ける
足裏全体を床に着けて座りましょう。足が床から浮くような状況は、体重がすべてお尻にかかり、歪みをさらに酷くします。椅子の高さを調整し、足裏が床にべったりと着くように意識しましょう。
 

骨盤の歪みを解消!オフィスでの座り方2つのポイント

基本の座り方を学習したところで、次にオフィスでの座り方を学習しましょう! 1日で最も長い時間を過ごす場所という方も多いので、歪みを抑えるためにしっかり学んでいきたいですね。

ポイントは2つ「パソコンの位置」と「キーボードの位置」です。
(応用編)オフィスでの座り方

(応用編)オフィスでの座り方

■パソコンの位置
パソコン画面は、必ず真正面に置くようにしましょう。デスクの配置によりパソコンを斜め横に置き、カラダを捻るようにして作業している方がいらっしゃいますが、この座り方はデメリットしかありません。体重を片側のお尻にだけ乗せることによる歪み、カラダを捻ることによる背骨の歪みなどを生じさせるので、今すぐ改善したいものです。

■キーボードの位置
キーボードの位置は、肘を直角に曲げたときにちょうどいい位置に置きましょう。意外と体に近い場所に置くことになるはずです。キーボードの位置が遠すぎると、背中が丸まり猫背の原因になります。さらに猫背はヒップラインを下げる間接的な原因にもなるので、キーボードの位置には注意が必要です。
 

骨盤の歪みを促進する?よくある座り方の間違い

それダメ!よくある間違いとケアの方法

避けたほうがいい、よくある間違いと歪みケアの方法

多くの方が間違えやすい座り方があります。それは椅子に浅く腰掛け、背筋をピンと伸ばした座り方です。筆者であるガイドは、ちょこんと座りと呼んでいます。

あなたもオフィスや電車でこのような座り方をしている人を見かけたことがあるのではないでしょうか?

この「ちょこんと座り」、一見すると背筋が伸びていて良い姿勢のように見えます。しかし、背筋が常に緊張しているため、首こり・肩こりなどの原因になったり、腰が反りやすく腰痛の原因になったりと、様々な弊害をもたらす可能性があります。ですので、必ず背もたれに寄り掛かり、背中の緊張を防ぐようにしましょう!

世の中には短期的にみると良さそうな事でも、長期的な視点に立つとオススメできない情報がたくさんあります。このちょこんと座りは、その典型だと感じています。

まずは、深く腰掛けて背もたれに背中をつける、正しい座り方を実践してみてください。
 

座り疲れたら、ゴルフボールで足裏ケアをし、筋肉を緩めて

正しい座り方を実践することはもちろんですが、長時間座りっぱなしですでに硬くなった筋肉を緩めることも重要です。そんな時に活用したいのがゴルフボールです。

ゴルフボールやテニスボールなど硬めのボールを用意し、足裏全体を少し強めに1分間マッサージしてください。足裏は筋膜を介して、もも裏・腰・背中・頭などカラダの背面すべてと繋がっています。足裏をマッサージするだけで、背面全体の緊張が緩んでいくことを実感できるでしょう。
ボールで足裏をほぐす

ボールで足裏をほぐす 
 

骨盤の歪みを治すには、毎日コツコツ正しい座り方を癖づけること

歪みはある日突然起こるものではありません。日頃の何気ない行動が、少しずつ蓄積していくことで歪みが生じます。歪みは日常の癖ともお伝えしましたが、その癖をすぐに解消することは難しいでしょう。

ですから、毎日コツコツ軌道修正することで、いつの間にか理想の姿勢になれるのです。地道な作業はモチベーションも保ちにくいですが、常に最終ゴールを意識し、根気よく続けていきたいですね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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