漢字検定

漢検で高校受験を有利に!内申書に書けるのは何級から?

漢検で高校受験を有利に!中学生にとって、高校進学の内申書にどんな内容が書かれるかは大きな問題ですね。学業以外に部活や委員会資がプラス評価されますが、検定もプラス評価とする高校が多いのです。今回は、内申点を加算するための漢字検定の活用法と勉強法をお伝えします。

藤本 正史

執筆者:藤本 正史

漢字検定ガイド

漢検で高校受験を有利に!

漢検で高校受験を有利に!内申書に書けるのは何級から?

漢字検定で内申書を有利にする
 

中学生にとって、高校進学の内申書にどんな内容が書かれるか非常に気になりますね。学業以外に取り組んだ部活や資格取得などで内申書がプラス評価されますが、漢字検定は3分の2の高校で受験の選考に活用されており、評価基準のひとつになっています。内申点を1点でも加算するためにも、高校受験を視野に入れて中学1~2年のうちに漢字検定を取得してみませんか。
 

漢検が高校受験時の内申書に書けるのは3級から!4級から挑戦しよう


漢字検定は10級から1級まで、出題対象となる漢字の数によって10段階に分かれています。
 
対象漢字数 レベル
1級 6000字 大学・一般程度
準1級 3000字 大学・一般程度
2級 2136字 高校卒業程度
準2級 1940字 高校在学程度
3級 1607字 中学校卒業程度
4級 1322字 中学校在学程度
5級 1006字 小学校6年生修了程度
6級 825字 小学校5年生修了程度
7級 640字 小学校4年生修了程度
8級 440字 小学校3年生修了程度
9級 240字 小学校2年生修了程度
10級 80字 小学校1年生修了程度

中学生が取得する漢検の級の目安は4級~3級ですが、高校受験の内申書で加点となるのは3級以上が多いです(実際には各学校の採用基準に依ります)。

3級は中学校卒業レベルの試験内容なので、中学1~2年のうちにはいきなり3級に挑戦するよりも、まずは場馴れする意味でも4級からスタートするほうがよいでしょう。4級に合格し実力と自信を付けてから3級を受検するというように、段階的に受検していくことをオススメします。

準2級~2級は高校で習う漢字なので中学時代に合格するにはハードルが高いかもしれませんが、準2級は3級の1607字に333字を足した1940字が対象なので、3級取得後もそのまま上位を目指し333字を覚えるよう継続して勉強すれば、必ず取得できます。

一般入試でも準2級~2級の取得を評価している高校もありますので、頑張ってチャレンジしてみてはいかがしょう。
 

3分の2の高校が漢検を評価・活用している


こちらのリンク先は、漢検協会が独自に調査して公表している全国の高等学校及び高等専門学校おける「漢検」資格の活用状況です。
http://www.kanken.or.jp/kanken/investigation/highschool.html

全国5652校のうち4036校、およそ3分の2の学校が「漢検を評価・活用している」と回答しています。また4036校のうち3092校が入学試験において漢検の取得を評価しているという調査結果が出ています。

高校によっては漢検の取得を点数加算(点数化)し、入学試験や出願書類の内容に対してプラスの得点を付けています。また、入試だけでなく入学後も取得推奨資格や単位認定として漢検を活用している高校も多いようです。

こちらのリンク先から漢検を評価・活用している高校の検索をすることが出来ます(公表に同意された学校のみ)。 
http://www.kanken.or.jp/kanken/investigation_search/highschool/index.php

評価対象が「4級以上」や「級指定無し」の学校もありますが、偏差値の高い学校ほど「準2級」あるいは「2級」の取得を評価・活用している傾向があることがわかります。志望校が漢検の何級から評価しているのか、ぜひ調べてみてください。
 

中学生の漢検対策、いつから、どんな勉強を始める?


学年別に、目安となる受検級と受検勉強の開始時期をまとめてみました。
学年 受検級の目安 受検勉強開始の目安
高校3年 2級 受検日の3~4ヶ月前から
高校2年 準2級~2級 受検日の3~4ヶ月前から
高校1年 準2級~2級 受検日の3~5 ヶ月前から
中学3年 3~準2級 受検日の2~3ヶ月前から
中学2年 4~3級 受検日の2~3ヶ月前から
中学1年 4~3級 受検日の2~4ヶ月前から

4級~3級は受検時の学年や時期、勉強量にもよりますが、概ね受検日の2~4ヶ月前から集中してしっかり勉強すれば確実に合格出来ます。準2級~2級はやはり難度が高いので、準備期間を長く取って受検日の3~4ヶ月前から勉強を始めるのがよいでしょう。

漢検合格に向けた勉強法としては市販のテキスト教材を用いるのをオススメします。「財団法人日本漢字能力検定協会」が発行しているこちらの問題集を紹介します。
漢検 漢字学習ステップ」(10級~2級)

名前のとおり、この問題集を最初から最後まで通しで学習していくことで、ステップ式に実力を付けられます。学習教材としてはこの一冊があれば十分ですが、大事なのは諦めずに最後までやり抜くこと。一冊の教材を繰り返し繰り返し復習することが、合格への一番の近道です。
 

普段から出来る漢検対策の勉強法とは?


学校の授業や部活、塾などで忙しく問題集をこなすのもままならない中学生、どのようにして漢字を覚えていくのがよいのでしょうか?

これはアイデア次第ですが、漢検は他の英検や数検などの資格とは違い、いつでもどんな場面でも始めることができます。

毎日見るテレビやネットの記事、新聞、雑誌など、漢字はあらゆるメディアに豊富に存在します。

そこに書かれている漢字は基本的には常用漢字(高校卒業までに習う2136字)ですので、それをただ流し読みするだけではなく、時には目を凝らして漢字の形を意識して見てみましょう。そしてその漢字を使った熟語や他の読み方などを頭の中でイメージするのです。

それをほんの数分毎日続けることで、知らず知らずのうちに漢字力が身に付いてきます。

上位の級の漢検を取得すれば、高校受験時にバッチリアピール出来ます。ぜひ、今の授業で教わっている分だけにとらわれず、上の学年や高校で習う漢字も積極的に覚え、漢検合格に向けてチャレンジしていきましょう。

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