ラーメン/ラーメンランキング

開店1年目のおいしいラーメン屋BEST10!2018結果発表

新規オープンしたラーメン店で一番おいしいのはどこ?自称“日本一ラーメンを食べた男” 大崎裕史監修のもと「All About読者が選んだ、オープン1年目でおいしかったラーメン店」BEST10をランキング形式で発表します。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

大崎裕史監修「オープン1年目でおいしかったラーメン店」ランキング

前回「All About読者が選ぶベストラーメン2018」を発表しましたが、今回は読者が選ぶ「新店ベスト10」です。2017年にオープンした新店限定でベスト10を決めてしまおうという企画です。
読者が選ぶベストラーメン2018!オープン1年目のおいしかった新店ベスト10発表

読者が選ぶベストラーメン2018!オープン1年目のおいしかった新店ベスト10発表

この企画では、お店のオープンした期間を2017年1月から12月に限定していますが、一般にラーメン本は毎年10月か11月に発売されるので、その年の11月と12月にオープンした新店はそういう雑誌に載らないんです。本当ならそういう店も拾い上げたい所なんですが、じゃあ、次の年の11月と12月にオープンした店はどうするのか?期間を14ヶ月分にしてやるのか?とか、いろいろ悩んだ末に第一回目の時点で期間を「1月から12月」ということに決めました。

ところが、2016年の11月12月は実に豊作の月だったのです。11月にオープンした新店は「京紫灯花繚乱」「麺工 豊潤亭」「中華そば 無垢」「支那そば 燈灯亭」「神保町黒須」「ソラノイロ トンコツ&キノコ」「らぁめん冠尾」「らーめん 蓮」。12月にオープンした新店は「麺LABOひろ」「MENSHO」「麺 みつヰ」「KaneKitchen Noodles」「自家製麺 啜乱会」。

特に12月オープンでは、二大ラーメン本の新人大賞を「麺LABOひろ」と「MENSHO」が受賞しており、2017年12月に発売された「ミシュランガイド」には「麺 みつヰ」が掲載されており、本当にすごい月になっていました。私も迷ったのですがルールはルール、これらの店は「ベストラーメン(総合ベスト10)」へのエントリーということになりました。今回、それぞれ投票は入っていましたが、残念ながら10位以内には入れませんでした。惜しかった。

そんなこんなで監修している私の心は複雑ですが、2017年にオープンした新店のランキング「All About読者が選ぶ!オープン1年目でおいしかったラーメン店ベスト10」の発表をしていきます!


第10位:らぁめん山と樹(東京・高円寺)2017年1月24日オープン

清湯醤油スープに太めの自家製平打ち手揉み麺を合わせていて麺がおいしい。店主は「シンプルながらもどこか懐かしい味わい」を目指して作っているという。
読者が選ぶベストラーメン2018!新店第10位:らぁめん山と樹(東京・高円寺)

第10位:らぁめん山と樹(東京・高円寺)2017年1月24日オープン

「平打ち麺が食べ応えあって美味しい」(男性・30代・東京都)


第9位:Sagamihara 欅(神奈川・小田急相模原)2017年9月19日オープン

「東京醤油ラーメン 味○(あじまる)」が完全リニュアルして「無化調・自家製麺・燻製チャーシュー」をウリにした店に。熱い想いを込めたコメントが多かったので他よりたくさん紹介します。
読者が選ぶベストラーメン2018!新店第9位:Sagamihara 欅(神奈川・小田急相模原)

第9位:Sagamihara 欅(神奈川・小田急相模原)2017年9月19日オープン

「実は、前店からのファンです。醤油の旨味がたまりません。味の展開は何種類もあり、制覇したい気持ちと、何度も食べたくなる醤油ラーメンにつられる気持ちと、いつもせめぎあい、何回もお邪魔しています」(女性・20代・神奈川県)

「無化調ゆえに、スッと身体に染み込むようなスープが絶品。食事としての一杯にも、締めの一杯にも、2日酔い後の一杯にも抜群。醤油、塩、味噌それぞれに良さがあるから、3回は通うべし」(男性・20代・神奈川県)

「ホクホクした自家製麺に無化調スープのバランス感がある美味しいラーメン。地元食材も取り入れている点も好印象。特に味噌ラーメンは絶品です」(男性・30代・神奈川県)

「スープがやさしい味で、全部飲みたくなりました。全部飲んでも体に良さそうな美味しさでした。麺、具、ひとつひとつが、きれいで美味しいです。盛り付けもきれいで、おもてなしされている特別感を受けました。オリンピック開催に向けて、日本を代表する店ができちゃったのではと思ってしまうぐらい、ラーメンも、接客も、店構えも、全てが良かったです。これからは、自分へのご褒美に来ようと思います」(女性・40代・神奈川県)


第8位:鶏こく中華 すず喜(東京・三鷹)2017年11月19日オープン

こちらは開店日に多数のラーメン店主から花が届けられたほどの業界有名人。新店ですが新人ではなく、いくつものお店を立ち上げてきた凄腕店主。修業先である大阪の味をブラッシュアップしてオープン。スープは濃厚な鶏白湯。麺はストレートの中細でライ麦入りの特注麺。肩ロースチャーシュー、鶏チャーシューの2種類が嬉しい。
読者が選ぶベストラーメン2018!新店第8位:鶏こく中華 すず喜(東京・三鷹)

第8位:鶏こく中華 すず喜(東京・三鷹)2017年11月19日オープン

「懐かしさと新しさ。店主さん、おもしろい」(男性・50代・東京都)


第7位:ラーメン 健やか(東京・三鷹)2017年4月5日オープン

第8位に続いて三鷹のお店。中央線沿線の活躍が目立ちます。自家製麺で無化調をうたったこだわりの店。スープは綺麗な清湯醤油。シンプルだが盛り付けが美しく、麺も揃っている。麺は低加水の細麺。チャーシューは流行りの低温調理。全体的に今のトレンドをおさえた感じのラーメン。
読者が選ぶベストラーメン2018!新店第7位:ラーメン 健やか(東京・三鷹)

第7位:ラーメン 健やか(東京・三鷹)2017年4月5日オープン

「スープが旨い、麺が旨い、チャーシューが旨い、全部旨い」(男性・30代・神奈川県)

「無化調で素材をこだわり素材の旨味をキチッと出しているホープ!」(男性・60代・東京都)


第6位:麺屋 坂本01(東京・王子神谷)2017年4月18日オープン

「ミシュランガイド」に早くも載った店。交通の便は良くないが行列ができる人気店。暖簾や看板が無くわかりにくい作りにしてある。中華そばは500円と安価提供。山椒の使い方が個性を出している。麺を揃えて盛り付けるのが実に綺麗。
読者が選ぶベストラーメン2018!新店第6位:麺屋 坂本01(東京・王子神谷)

第6位:麺屋 坂本01(東京・王子神谷)2017年4月18日オープン

「麺線の美しさだけでも多くの方が魅了されると思います。見た目の予測を裏切る鮮烈な味わいもまた魅力的です」(男性・40代・東京都)


第5位:ラーメン郷(神奈川・高座渋谷)2017年2月1日オープン

札幌の超人気店「すみれ」の出身者は多数居るが暖簾分けを認められたのは4軒しかない。そのうちの一軒がこちら。神奈川では初。「ラーメン郷(ごう)」の店主は郷(さと)さん。「すみれ」で15年修業して独立。店名は「すみれ」社長が付けてくれた。

読者が選ぶベストラーメン2018!新店第5位:ラーメン郷(神奈川・高座渋谷)

第5位:ラーメン郷(神奈川・高座渋谷)2017年2月1日オープン

「すみれの暖簾分けの店であり、その味をしっかり継承しており素晴らしい」(男性・50代・神奈川県)


第4位:中華蕎麦 時雨(神奈川・伊勢佐木長者町)2017年4月7日オープン

人気店「多賀野」の出身。オープン当時のチラシには「ラーメンバカの兄弟が10年かけて作り上げた渾身の一杯(国産・無化調)」と書いてあった。「年配の方から小さなお子様まで楽しんでいただけるよう」とのコンセプト。麺は国産小麦「春よ恋」を中心に使った自家製ストレート麺。メニューによりトッピングを替えており、中華蕎麦には鶏肉八幡巻きで野菜を柔らかい鶏肉で巻いてある。塩そばは、鶏豚牛に蓮根などを混ぜたソーセージ風の物。
読者が選ぶベストラーメン2018!新店第4位:中華蕎麦 時雨(神奈川・伊勢佐木長者町)

第4位:中華蕎麦 時雨(神奈川・伊勢佐木長者町)2017年4月7日オープン

「『多賀野(荏原中延)』の店内に『時雨オープン』の報が貼られていたのが印象的。実際、味も自家製麺も店づくりも素晴らしい」(男性・40代・神奈川県)


第3位:陽はまたのぼる(東京・綾瀬)2017年4月9日オープン

店名はドラゴンアッシュの「陽はまたのぼりくりかえす」から。人気店で修業してオープン時には整理券を出すほどの話題店。淡麗な煮干しそばと濃厚な煮干し味がある。写真は淡麗の方だがこれでもすごく煮干しが効いている。
読者が選ぶベストラーメン2018!新店第3位:陽はまたのぼる(東京・綾瀬

第3位:陽はまたのぼる(東京・綾瀬)2017年4月9日オープン

「見た目チャラ系店主の、チャラさが全く無い真剣な一杯が多くのニボラー達を唸らせています」(男性・40代・東京都)

「爽やかに駆け抜ける鮮烈な香りが印象的な絶品煮干しラーメン。煮干しが持つネガティブな要素が一切削ぎ落とされた非常にクリアな味わいで、煮干しが苦手に人にもぜひ食べて欲しい一杯!」(男性・40代・京都府)


第2位:Tombo(東京・吉祥寺)2017年9月2日オープン

今は無き方南町の名店「地雷源」の味に惚れ込み、スタッフとなって修業を始め、8年経って独立。店名の由来は長渕剛の「とんぼ」と「トンボは勝ち虫と呼ばれている縁起の良いもの」というところから取ったという。豚骨、丸鶏の動物系と魚介を組合せた清湯醤油は甘く優しいスープで「地雷源」を伝承する流れ。バランス良くまとめあげたホッとするおいしさ。
読者が選ぶベストラーメン2018!新店第2位:Tombo(東京・吉祥寺

第2位:Tombo(東京・吉祥寺)2017年9月2日オープン

「今は無き『地雷源』を彷彿とさせる感涙モノのラーメン。つけ麺もややジャンクなチューニングで旨い」(男性・30代・東京都)

「こちらも美味しい」(男性・50代・東京都)


さて、栄光の第1位は……

第1位:かしわぎ(東京・東中野)2017年6月2日オープン

店名の由来は東中野駅がそのむかし「柏木停留所」だったことから。豚ベースの清湯スープにあさりなどの魚介を用いたスープ。麺は京都の麺屋棣鄂製。チャーシューは豚肩ロース肉と豚バラ肉の2種類。後半、胡椒をかけると味が深まる。
読者が選ぶベストラーメン2018!新店第1位:かしわぎ(東京・東中野)

第1位:かしわぎ(東京・東中野)2017年6月2日オープン

「看板メニューはくっきりとした輪郭に豊かな階調性と奥行き感を併せ持つ豚清湯のソリッドな塩ラーメン。京都の麺屋棣鄂製のストレート麺との相性も抜群!接客も丁寧で素晴らしい!」(男性・40代・京都府)

「美味しいラーメンは値段が高くなる傾向にあるなか、敢えて低価格のラーメンで勝負するところが素晴らしい」(男性・40代・神奈川県)

「ラーメン食ってるぞという実感が身体の内側からひしひしと湧きあがる一杯に感動」(男性・30代・神奈川県)


東京エリアは中央線沿線強し!

新店ベスト10、いかがだったでしょうか?もう一度、振り返ってみましょう。

1位:かしわぎ(東京・東中野)2017年6月2日オープン
2位:Tombo(東京・吉祥寺)2017年9月2日オープン
3位:陽はまたのぼる(東京・綾瀬)2017年4月9日オープン
4位:中華蕎麦 時雨(神奈川・伊勢佐木長者町)2017年4月7日オープン
5位:ラーメン郷(神奈川・高座渋谷)2017年2月1日オープン
6位:麺屋 坂本01(東京・王子神谷)2017年4月18日オープン
7位:ラーメン 健やか(東京・三鷹)2017年4月5日オープン
8位:鶏こく中華 すず喜(東京・三鷹)2017年11月19日オープン
9位:Sagamihara 欅(神奈川・小田急相模原)2017年9月19日オープン
10位:らぁめん山と樹(東京・高円寺)2017年1月24日オープン

東京7軒、神奈川3軒。今回は他県の投票があまり多くなかったようです。東京の中でも5軒が中央線(総武線)沿線というのがすごいですね。山手線沿線が一軒もない。激戦区が移り変わっていく兆候なのかもしれません。おそらくAll About読者でもまだまだ食べていないお店が多数ランクインされているのではないかと思います。ゆっくり回ってみてください。みなさんが選んだベスト10、おいしく楽しめると思います。


ラーメン業界の流れがわかる!読者が選んだ出来事ランキング

今回はさらに「2017年のラーメン業界で話題になったこと」も投票いただきましたのでまとめてみます。

第1位:とみ田(千葉・松戸)
ベストラーメンランキングには入りませんでしたが、活躍はめざましいものがありました。投票ではリニュアルによる長期休業、映画「ラーメンヘッズ」(とみ田が中心に撮影)の公開、松戸のラーメンイベント、ラーメン本「TRY」の殿堂入りなど話題に事欠きませんでした。
「とみ田」店主に密着したドキュメンタリー映画「ラーメンヘッズ」

「とみ田」店主に密着したドキュメンタリー映画「ラーメンヘッズ」


第2位:飯田商店(神奈川・湯河原)
All About3年連続1位もさることながらTV「情熱大陸」で特集されたり、初めてラーメン本「TRY」で大賞を受賞。開店前に100人以上が並んだとか、いろいろ話題も豊富でした。
「飯田商店」のつけ麺

「飯田商店」のつけ麺


第3位:くろき(東京・秋葉原)
「紫くろき」の閉店が残念だ~という人と「潮くろき」の開店とその味がすごい~という人。これらを全部「くろき」でまとめるとさすがの人気店です。今後も頻繁に味を変えていくようなので今の味は早めに食べに行った方が良いです。
金曜限定「潮くろき」の塩そば

金曜限定「潮くろき」の塩そば


第4位:八雲(東京・池尻大橋)
復活のベストラーメン第9位だった「八雲」は話題では上位に。「ミシュランガイド」掲載と2017年1月に移転してオシャレな店に変わったことなどが注目されたようです。
「八雲」の支那そば(黒だし)

「八雲」の支那そば(黒だし)


第5位:「ラーメン本(ガイド本)」
講談社の「(通称)TRY本」とKADOKAWAの「ラーメンWalker」の順位や受賞の件、あるいは「ミシュランガイド」に載った(消えた)ラーメン店の話題も多かったです。

それ以外で投票があって「そういえば話題になったなあ」というものを挙げてみました。
  • 「蘭州拉麺の相次ぐオープン」
  • 「老舗の閉店」
  • 「汁なし担々麺ブーム」
  • 「煮干しラーメンブーム」
  • 「山形のケンチャンラーメン都内の催事出店」
などなど。

今年はどんなことが話題になるでしょう?私は2018年もラーメンを盛り上げていきますので、みなさんも「ラーメン」をよろしくお願いします!

<あわせてお読みください>
All About読者が選ぶ「ベストラーメン2018」結果発表

<これまでのベストラーメン>
All About読者が選ぶ「ベストラーメン2017」結果発表(第2回)
結果発表!2017開店1年目のおいしいラーメン屋BEST10(第2回)
All About読者が選ぶ「ベストラーメン2016」結果発表(第1回)
結果発表!2016開店1年目のおいしいラーメン屋BEST10(第1回)
ラーメン好きに聞いた「2016ラーメン事件簿」BEST10(第1回)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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