どう感じている? 親世代の離婚・再婚への考え方

30~40代の再婚者が増えていて、世の中も再婚にほとんど抵抗はなくなっている現状がある中で、親世代はどう感じているのでしょうか。

現在の30~40代の親は、だいたい60~70代なので、今ほど離婚や再婚が多い世代ではないでしょう。とはいえ、熟年離婚もありますし、今の社会の流れをしっかり読み取っていれば、未婚や離婚、再婚については非常に寛容といえます。むしろ、「いくつになっても恋愛や結婚はできる!」と考えている方もいるのではないでしょうか。そのため、もし自分の子どもが離婚や再婚をすることになっても、あまり抵抗はしないと思います。

ただ、自分の子どもが初婚で、子どもの結婚相手が再婚の場合には、ちょっと違ってくることもあります。そこで今回の記事では両親への挨拶の段取りや手順、話の切り出し方などについて見ていきたいと思います。

<目次>  

自分が初婚で結婚相手が再婚のときの、両親への挨拶の流れ

自分が初婚で、結婚相手が再婚の場合、今の60~70代がいくら寛容とはいえ、挨拶にいくときには事前の準備が必要です。親が何も知らない状態で突然相手から再婚だと告げられても、急には受けれないかもしれません。そうならないために、挨拶前に何をしたらいいでしょうか。

1.相手のことをある程度話しておく
交際している人がどんな人なのかを親に話しておきます。相手がバツイチで、今回が2度目の結婚になることを隠さずに話しておきましょう。このとき大切なのは2つです。
まず、親の反応を見ること。はじめは驚きや戸惑いが大きいかもしれませんが、その後で嬉しそうな表情を見せる親もたくさんいます。なかなか受け入れられない親もいますが、それは最初のうちだけということが多いです。次に、親からの質問にはきちんと答えられるようにしておくことです。曖昧にすると親の方が心配をしてしまいますし、相手に不信感を持つかもしれません。マイナス点があっても、それをちゃんと伝えることが大切です。親の不安が解消されれば、ほとんどの場合問題は起きません。

2.挨拶の日を決める
「会ってほしい人がいる」、または「結婚したい人がいる」と親に伝えた後は、挨拶の日時を決めていきます。自分たちの都合ではなく、できるだけ親の都合を優先しましょう。例えば、食事時は避けたいものですが、親から食事のお誘いがあれば受けるようにしましょう。
 

挨拶当日の流れと再婚者が注意すべきこと

事前の段取りができて挨拶当日になったら、以下のような流れになります。以下は、再婚者側のほうが気を付けることが中心になります。

1.身支度を整える
初めて相手の親御さんに会うので、第一印象がとても大切です。清潔感があり、好感が持てる服装を心がけましょう。男性なら背広を着て、会社に行くようなビジネスウエアでOKです。女性の場合は、ビジネスウエアというよりは清楚な感じのワンピースにして、派手な色や露出が多い洋服は避けます。髪型は、男女ともに落ち着いた印象を持ってもらえるようにして、男性はヒゲは剃っておいた方がいいでしょう。さらに、匂いにも注意が必要です。前日飲み過ぎて口臭がしたり、汗や足の匂いがしたりすれば第一印象を損ねるので、必ずチェックしておきます。

2.玄関でのあいさつ
再婚相手の親への挨拶は根回しが必要

再婚相手の親への挨拶は根回しが必要

「まずは玄関でご挨拶」となるので、ここではきちんと感を出します。挨拶をして名前をフルネームで名のり、「どうぞ」と言われたら靴をそろえてあがります。コートを着ている時期なら、家の前で脱いでおきます。

3.部屋に通される
畳の部屋の場合、通されたら座布団をはずして正座をします。椅子の場合はすすめられたところに立ち、まだ椅子には座りません。手土産を袋から出し、正面を向けて渡します。お土産は、親御さんがが好きな物を持参します。あまり豪華な物ではなくてもいいので、口に合うような食べ物がいいと思います。親御さんが座布団(あるいは椅子)に座り、「どうぞ」とすすめてから、自分も座布団に座ります。

4.親御さんの質問に答える
いきなり結婚を切り出さず、世間話をしたり、自分への質問を受けたりことになるでしょう。前述の通り、再婚であることを伝えているとしても質問にはきちんと答えます。親御さんは言葉遣いをしっかりチェックしているので、キレイな言葉を使いましょう。緊張していても笑顔を忘れず、誠実に対応していきます。

5.頃合いを見て結婚のご挨拶
初婚側・再婚側、男性宅・女性宅に関わらず、男性が切り出すのが基本です。結婚に関しては、まだまだ男性主導と考える親御さんが多いので、男性を立てた方がスムーズに進む可能性が高いと思います。

タイミングとしては世間話が落ち着いた頃合いを見て、「本日は結婚のお許しをいただきたく参りました」などとわかりやすく端的に結婚のご挨拶を切り出すのがポイントです。このとき、座布団は外し、椅子の場合は立ち上がって話します。

再婚時の結婚のご挨拶の文例としては、その場の雰囲気にもよりますが、バツイチの方から「一度結婚を経験しているので、2度と失敗をしないようにしたい」ということを伝えるのもいいでしょう。ここで笑顔や笑いが起きるようであれば、反対もなく結婚まで進めると思います。

また、再婚の場合はナシ婚やジミ婚にする方も多いですが、初婚側の親御さんの気持ちを考え、相談してみるのがいいでしょう。30~40代の子を持つ親御さんの場合、「2人で決めなさい」という話になると思いますが、気遣いは忘れないようにしたいものです。

一方、挨拶中に親の戸惑いを感じるようなら、「明るい未来のために頑張りますので、温かい目で見守ってください」という〆の言葉がいいでしょう。親の戸惑いは猛反対! ということではないので、何度も会っているうちに和やかな雰囲気になってくると思います。

6.お許しが出たら食事をする
その場で結婚の許しが出ると、和気あいあいとした空気になって、食事の話になることが多いです。でも、いったんは辞退しましょう。それでもすすめられたら、いただくようにします。お酒を勧められた場合も同様で、一度は断りつつ、苦手でなければ口をつけてOKですが、決して飲み過ぎてはいけません。

7.〆の言葉
あくまで結婚の挨拶なので、食事をいただいても2時間半くらいで失礼するのが礼儀です。親御さんも緊張していますし、気疲れをしています。「仕事があるので、そろそろ失礼します」というような切り出し方でいいでしょう。

また、最後にもう一度、結婚を真剣に考えていることを伝えるようにします。いずれにしても家を出るときにも丁寧に挨拶をして、「いい人だな」という印象を持ってもらうことが大切です。

8.お礼
挨拶から帰ってきたら、お礼の電話を入れましょう。女性の場合は、お礼の手紙やカードや花束を送るのもいいでしょう。女性としての品格が上がります。

 

前の結婚や離婚理由を両親にどこまで話すのか?

全体の流れを把握したところで、気になるポイントについてもお伝えします。

自分の子どもが初婚で、結婚相手が再婚・バツイチとなると、親としては「なぜ離婚をしたのか」を知りたいはずです。

結婚の挨拶の前に、結婚相手がバツイチということは伝えてあったとしても、直接本人から聞きたいと思っています。

質問される前に自分から再婚であることは伝えるべきですが、くわしい事情については積極的に話すというよりは、親からの質問を待ち、「質問をされたことに簡潔に答える」くらいでいいでしょう。結婚の挨拶の場で、深刻な話を洗いざらいされても、逆に困惑してしまうからです。
 

離婚理由は自分にも落ち度があったことを認める

離婚の理由については、元夫や元妻が100%悪いということもあるかもしれません。それでも、「自分にも悪い点があった、至らないことがあった」と謙虚な姿勢を見せることが大切です。ここでも必要最低限の話にとどめ、「過去よりもこれからが大切なので、至らない点を改善していく」という前向きな考えを伝えましょう。
 

再婚時に子どもがいる場合は相手の親に伝えるべき?

前妻や前夫との間に子どもがいる場合には、挨拶の前に「子持ち」であることも話しておきます。子どもを引き取ったのか、親権はどちらにあるのかなども話したほうがいいでしょう。

再婚者の子どもを引き取るということは、親にとっては孫になります。「お子さんにもぜひ会いたい」となれば、連れていってもいいのですが、結婚の挨拶をする前にいろいろと聞きたいことがあるはずなので、最初は2人で挨拶に行った方がいいと思います。

子持ちと聞くと抵抗があると思って、バツイチだということだけ話してしまうと、あとでもめることになるので注意しましょう。特に、親に資産がある場合、自分の子どもの血をひかない連れ子が財産を継ぐことになるので、大騒ぎになるケースも少なくありません。

また、親の一番の心配は、自分の子どもが連れ子を本当に愛せるのかという点です。そのため覚悟や決意をしっかりと伝える必要が出てきます。
 
結婚相手の子どもを愛する覚悟をもつ

結婚相手の子どもを愛する覚悟をもつ

 

バツイチとの結婚に反対されたらどうする?

まずは、私の結婚カウンセラーとしての経験上、結婚相手が再婚だとしても、それほど強い反対はされないと思います。特に、自分の子どもが30~40代となると早く結婚をして欲しい、孫の顔を見たいと思って焦っている親御さんも少なくありません。

一昔前は、結婚に反対する親御さんもけっこういました。結婚相手が再婚だとか、学歴が問題だとか、一人っ子だという理由もありました。さらに、家庭に入らないバリキャリはダメだとか、何となく気に入らないから結婚に反対するケースもあったほどです。その結果、破談になったという話もありますが、その代償として親子の間にすきま風が吹くようになったり、10年経っても子どもが結婚しないと悩んだり。そういった相談を受けることもあり、「あの時反対しなかったら今頃、孫がいたかもしれない。今はとても後悔しています」とおっしゃる方が多いです。

周囲からそういった話を聞くこともあるのでしょうし、今や離婚が市民権を得ていることもあり、再婚はほとんど問題視されなくなっています。

とはいえ、反対する親御さんがまったくいないというわけではありません。もし反対されても、根気よく説得することが大切です。相手のいいところを話したり、自分の気持ちは本気だと伝えるのです。時間はかかるかもしれませんが、子どもの気持ちが不動で意思がかたいと分かれば、親御さんも許してくれます。

また、一度反対することで子どもの気持ちを確認しようとする親御さんもいます。親が反対したからといって簡単に結婚を諦めてしまうような覚悟なら、結婚しない方がいいと思うでしょう。そのため、すぐにあきらめたようなそぶりをすれば、ますます強く反対するようになります。

繰り返しになりますが、本当にその相手と結婚をしたいと思うならば、親が反対しても粘り強く説得することです。「自分の子どもはこれほど本気なのか」と感じられれば、安心してくれるということを忘れずにいましょう。

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