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妻の不倫疑惑を夫が釈明……女たちの違和感

女優・藤吉久美子さんの不倫疑惑が報じられた。週刊誌に報じられたその日に、まず会見を開いたのは夫である太川陽介さん。そして同じ日の夜、藤吉さんは号泣会見となった。仕事のために本人より夫の会見が先だったようだが、その夫の会見にかすかな違和感を覚えた女性たちもいたようだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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妻の不倫疑惑を夫が釈明

妻の不倫で、夫が釈明会見。夫を絶賛する声もあるが、世の女性たちは……?

妻の不倫で、夫が釈明会見。夫を絶賛する声もあるが、世の女性たちは……?


女優・藤吉久美子さんの不倫疑惑が報道され、夫の太川陽介さんがすぐに「妻を信じる」と釈明会見をした。その後、藤吉さんは号泣会見。そのことになぜか女たちは違和感が生じているようだ。


信じる理由を「カミさんだから」

芸能人の不倫釈明会見は、一般人から見るとどこか違和感があるものだ。だが今回の会見、一般的には「太川さんが男を上げた」というニュアンスでとらえられている。ところが一般女性たちからは、「あの夫婦、それぞれ本音なのかなあ」という声が聞こえてくる。

「夫は、妻を信じる理由として『カミさんだから』と言ったんですよね。妻だから信じるというところにちょっと違和感がある。どうして別れないのと聞かれて『結婚したから』と同じような、ほんの些細な違和感。形を重視しているのかなと感じた。女からみたら、『僕が妻を愛しているから』と言ってもらいたいところですよね」

トモコさん(44歳)は、そう言う。どんなに状況として真っ黒でも、自分は妻を信じる。なぜなら愛しているから、大事な存在だから。そう言うなら心に響く。だが、「カミさんだから」と言われると、形を崩したくないがためにそう言うしかないのかなと感じてしまうようだ。もちろん、太川さんがそういう気持ちで言ったかどうかは定かではない。受け止める側がどう感じるかという話だ。

それにしても、妻の不倫を報道サイドから聞かされるとは芸能人とは因果な商売だと思う。


妻の不倫を、第三者から聞かされたときの夫の気持ちは……

妻の不倫を第三者から聞かされる例は、芸能人だけではない。

妻の不倫を第三者から聞かされる例は、芸能人だけではない。



妻の不倫を第三者から聞かされた男性がいる。

「知らぬは亭主ばかりなりでした。うちの妻は同じ町内の男性と不倫していたんです。近所ではかなりの噂になっていたらしいけど、私は知らなかった。町内でお祭りがあったとき、近所の女性から、『あなただけ何も知らないようだから教えるけど、あなたの奥さんと〇〇さんのご主人、怪しいって評判よ』と。そういえば妻は町内会の役員になってから、やたらと夜出かけるようになった。一瞬、頭が真っ白になって、その後、うわーっと叫び出したくなりました」

ケンタさん(47歳)はそのときのことを思い出して顔をしかめた。よほどつらい思いをしたのだろう。帰宅してすぐ、妻を問い詰めたが、妻は動じなかった。

「そういう噂がたっているのは知ってる。ただ、町内会っていろいろやることや決めなくてはいけないことが多いのよ。〇〇さんとは役員同士、価値観も合うので、もっといい町内にするためにふたりで改革をしようとがんばってるの」

妻はまじめな顔でそう釈明した。それをウソだろうとケンタさんは言えなかったという。

「ただ、しばらくして、町内の別の女性が妻と〇〇さんが隣町のホテルに入っていく写真を見せてくれたんです。顔ははっきり写ってなかったけど、体つきでなんとなくこれは妻だとピンときました。その女性には『いや、妻じゃないと思いますよ』とは言ったけど。ただ、町内でそんな写真が出回ることについては腹立たしかった。妻をさらに問い詰めましたが、『私はそんなことはしない。でもわかった。もう役員はやめるわ』と。それならそれでいいと思いました」

妻の不倫で、夫が釈明会見。夫を絶賛する声もあるが、世の女性たちは……?

報道での妻は、会見で号泣し、批判の声も。実際の例では……?


妻は町内会の役員はやめたが、今度は仕事に出た。夕方までのパートなのに、ときどき残業だの打ち合わせだの親睦会だのと遅くなることがある。ひょっとしたら、〇〇さんとの関係が続いているのかもしれない。

「私は今のところ静観しています。自分が妻と男のセックスの現場でも見ない限りは、問い詰めてもどうにもならない。だからといって積極的に証拠を見つけ出そうとも思いません。今のところ、妻は家庭を捨てるつもりはないようだから、あまり追いつめないほうがいいとも感じて。こういう噂が出た以上、私は妻を信じてはいないんです。ただ、心の隅のどこかで、妻にも人生を選ぶ自由はあるだろうなとぼんやり思っています。ここで波風たてても、会いたければ会うだろうし、別れるときは別れるだろうし……」

愛情があるとかないとかいう問題ではないんです、とケンタさんは言った。冷たいと思う向きもあるだろうが、それよりは妻もひとりの女性であることを彼はしっかり認識しているように聞こえた。

「いずれ妻自身が答えを出すのではないでしょうか。家庭が乱れていくようなら私からまた話をしますが、今のところはときどき帰宅が遅いという程度だし、私や子どもたちへの接し方も何か変わったわけではないので。ただ、妻の気持ちが今どこにあるのかを探りたい気持ちはありますけどね」

ケンタさんは少し寂しそうに微笑んだ。妻には妻の自由がある。それを認めたら、妻は自分の元を去ってしまうかもしれない。その恐怖にさいなまれて、夫は、「僕は信じる。妻だから」と言いたくなるのではないだろうか。

ケンタさんはそうは言わない。妻は自分の所有物ではないからだ。そこがわかっている男性は、どこか哀しい。ただ、いい男であると思う。
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