キャリアプラン

キャリアプランニングを始めよう!

雇用形態が多様になり、年齢や目的ごとのキャリアチェンジや転職も一般的になった現代は、選択肢が増える一方、より主体的で目的意識を持ったキャリア形成が求められています。「あなた」にとってもっともふさわしい働き方を考えることは、「あなた」の人生を考えること。そのためには、キャリアプランニングの知識が不可欠です。まずはキャリアプランニングの「イロハ」から。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

なりたい「あなた」になる!キャリアプランニングを始めよう

「私に合った職業って何?」
「いい会社ってどんな会社?」
「就職・転職に有利な資格やスキルって?」

雇用形態が多様になり、年齢や目的ごとのキャリアチェンジや転職も一般的になった現代は、選択肢が増える一方、より主体的で目的意識を持ったキャリア形成が求められています。

「あなた」にとってもっともふさわしい働き方を考えることは、「あなた」の人生を考えること。そのためには、キャリアプランニングの知識が不可欠です。
そこで、まずはキャリアプランニングの「イロハ」から。

■自分を知る(自己分析)
やりたいこと、好きなこと、興味があること、今までの経験や能力、何のために働くのか、働くときの優先順位(価値観)などについて整理をしてみよう。適性検査も役に立つかも。

■環境を知る(環境分析)
・自分自身をとりまく環境:お金や時間、家族などの制約条件やサポート体制など
・世の中の動き:職業の実態、雇用情勢、職場の環境変化

自己分析は、あくまで自分を中心に行いますから、実現の可能性などについてはあまり考えません。しかし、実際問題として、「やりたいけれどもできない」といった状況はあるわけです。

たとえば、自己分析の段階で非常に興味を持った仕事があるとします。
ところが、環境分析の結果、その仕事には大学院レベルの学歴が必要で、難しい資格試験にパスしなければいけないことがわかったらどうでしょう?
今の経済状況では到底進学は難しいとなれば、その仕事をあきらめるか、似た職業の中でもう少しなりやすいものはないか探さなければいけません。

反対に環境分析だけで目標を決めると、たとえば求人数が多い職種にキャリアチェンジしようとか、再就職に有利といわれる資格を取るという目標を立てても、それが自分がやりたいことではなかったり、経験とはまったく無関係だったり、価値観と合わないものだったりすれば、あまり意味を持たないのです。

行動計画の立て方

さて、自己分析と環境分析の結果を踏まえて、具体的な目標(キャリアビジョン)を探ります。できれば遠い先というよりも、1年後、3年後、5年後など、具体的な「未来」を想定して、「なりたい」自分を思い描けると良いでしょう。

職業や社内でのポジションなど、具体的であればあるほど実現に向けた行動もとりやすくなります。こうした目標が浮かび上がってきたら、いよいよそれを実現するための準備期間に入ります。

ここでまずしておきたいのが行動計画を立てることです。行動計画を立てるためには、今足りないもの、しなければいけなことは何か、という課題を洗い出す必要があります。

■課題を洗い出そう
課題とは何でしょうか? 簡単に言うと、
目標(理想の自分)- 現状(今の自分)= 課題となります。

課題として考えられるものは能力を磨くための勉強、資格取得、より詳しい情報収集、インターンシップやボランティアでのトライアル、目指したいものがまだ絞れていないので自己分析を深める、といったことです。
課題がはっきりしたところで、行動計画を立ててみます。

■行動計画を立てよう 
行動計画は、今ある課題を解決し、目標に到達するための道しるべとなるものです。どれだけ具体的なものができるかが目標達成のカギです。

たとえば「もっと勉強する」というような漠然としたものではなく、できるだけ、具体的にします。

何月何日までに何をどれだけやるのか。費用が必要なことであれば、その工面も行動計画の中に入ってくるはずです。費用や期間はどのくらいを考えて計画を立てればいいか、どこでどのように学ぶか、情報収集をしつつの行動計画を立てることで、ご自分がやっていることを真剣に受け止めることができますし、常に意識することができます。

とりあえず、「ココ」から始めてみては?

「目指している職業に向いているか不安」「この先、どんな知識やスキルを身に着ければいいの?」。すでに十分時間をかけて考えたけれど、なかなか答えが見つからない。このままでは、時間ばかり経ってしまう。そんな時には、こんなところから始めてみてはいかがでしょうか。

■「あの人みたいな仕事がしたい」
今いる会社で、「あのポストにつきたい」「あの人みたいな仕事がしたい」という憧れはありませんか?もしもあるなら、そのポストについている人が、どのような経歴を積んできたのか、持っている資格やスキルは何かを調べてみるのも良いでしょう。

また、「年収〇〇円稼ぎたい」とか「企業に求められる人材になりたい」というような漠然としたイメージしかないなら、就・転職サイトで希望年収などの条件検索で合致する業種や職種を調べたり、多くの企業求人に共通するスキルや経験、知識や資格などをリストアップしてみては。

■資格を取る
資格取得のための学習は、ある分野や職種についての知識やスキルを体系的に知る一つの手段です。そのプロセスを通じて、自分にそれが向いているか確認できる、勉強する習慣が身につく。結果(資格取得)を出すことで自信がつく、といったメリットが期待できます。

ただし、難易度が高過ぎて取得までに何年もかかったり、働きながら学ぶには時間が足りない、受検費用や対策講座費用が高額で時間的、経済的な負担が大き過ぎては逆効果。長くてもせいぜい3ヶ月程度の勉強で結果が出せそうな、8割~5割程度の合格率の資格を狙うのが良いでしょう。

■適職診断を受ける
適職診断(適性検査)の結果をもとに、目指す職業の分野や領域を絞り込んだり、知らなかったけれど、自分にとって大変魅力的な職業を知るきっかけになることがあります。

活用方法の詳細はこちらの記事でご紹介しています。
これで完璧!適職診断活用術



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