実らぬ片思いから、終わった不倫まで……男たちはどうやって立ち直る?

既婚者でも恋に落ちることはある。実らないとしても。

既婚者でも恋に落ちることはある。実らないとしても。


前回、既婚女性たちが失恋からどうやって立ち直っていくかを書いた。では既婚男性はどうなのだろうか。


片思いの場合、淡く思い続ける方がラク

「ほのかに思いを抱いていた同僚が結婚したとき、内心、ひどく落ち込みました。僕は結婚が早かったのですが、もし結婚していなければ彼女にアプローチしていたはず。今も同僚だから仲良くはしています。ただ、自分の淡い思いは消えていません。ときどき、お互いに結婚していて互角になったのだから、今後は不倫もあり得るかもなんてけしらかんことを考えている自分がいます(笑)。もちろん、そんなことはあり得ないんですけど、そう考えないと恋心をなだめられないもので」

サトルさん(34歳)はそう話してくれた。あきらめてはいるが、心のどこかで自分と彼女が進展する妄想をするのはロマンティストな男性らしい。恋心を断ち切るという方法ではなく、むしろ淡く継続させていくほうが気持ちがラクだとサトルさんは言った。


離婚を迫られて不倫関係を解消したがいまだ後悔

あのまま続けていたら、今は家庭にもバレて地獄が訪れていたかもしれない

あのまま続けていたら、今は家庭にもバレて地獄が訪れていたかもしれない。


一方、不倫関係を解消したときはどうなのだろうか。

「取引先の社員で、当時30歳になる独身の女性と2年ほどつきあっていました。私は離婚するつもりはないと言っていたし、彼女もそれでいいと言っていたのに、やはりつきあっていくうちに『離婚して』と迫られることもあった。子どもや妻にウソをつくのも疲れて、これ以上つきあうのは無理だと正直に彼女に告げました。最後はちょっと修羅場もあった。『死んでやる』という彼女をなだめて謝り倒して……。『あなたなんかを好きになった私がバカだった。今までの時間を返して』と言われたときはつらかったです。別れてから、私は心にぽっかり穴があいたように腑抜けになって。でも彼女のほうは非常に元気だったようです。3ヶ月もたたないうちに、彼女が別の男性とつきあっているという噂を聞きました。私はまだ立ち直れていなかったのに」

ヒカルさん(42歳)は苦笑いを浮かべながらそう言った。別れてから半年。今でも彼女のことを思いだし、去年の今ごろはふたりで海にドライブしたなあ、紅葉を見に行ったなあといちいち考えてしまうのだそうだ。

「もうちょっと私ががんばれば、まだつきあっていけたのではないかと後悔したりね。あのときはもう限界だと思ったけど。もちろん、やり直そうと言うつもりはありません。だけど、自分の限界を決めるのは早すぎたかなと思うこともあります」

あのとき限界だと思ったのなら、それが限界だったのだ。だがつらかったことは忘れ、楽しかった思い出だけが残っている。だから後悔もするのだろう。あのまま続けていたら、今は家庭にもバレて地獄が訪れていたかもしれない。


男の恋はフォルダ保存? 過去の恋を忘れられない

男の恋はフォルダ保存、女の恋は上書き保存と言われているが、個人差はあってもこれは事実かもしれない。

「私も不倫でしたが恋に落ちて忘れられずに苦しんだことがあります」

ユキオさん(48歳)は10年前、高校時代の同級生とクラス会で再会し、恋に落ちた。互いに既婚だったが、関係は8年続いたという。ところが彼女の夫が海外勤務となり、彼女も一緒に行くことに。

「言葉にして別れを決めたわけではないけど、実質的には会えないわけだから別れたようなものです。週に1度は会っていたから寂しくてね。今も彼女のいなくなった穴は埋められないでいます。妻は私が元気がないことに気づいているようですが、『男の更年期じゃない? 病院行ったら?』って。恋を失ったせつなさは、妻にわかってもらいようがありませんからね。オレは失恋したんだよ、と妻に言ってみたい衝動にかられたりもします」

寂しさのあまり、独身時代につきあっていた女性に連絡をとろうとしたこともあるらしい。

「彼女と別れたから昔の彼女に連絡をとるなんて、やっぱり卑怯だと思ったからやめたけど、自分でもあまりの落ち込みように驚きました。寂しいと過去の別の女性との恋愛が、急に蘇ってきたりするんですね……」

確かにフォルダ保存をしているようだ。ただ、今は少しだけ立ち直ったとユキオさんは微笑んだ。

ユキオさんのもとにはときどき、夫ともに海外に行った彼女からメールが来る。知らない土地でけっこう楽しそうに生活している様子がわかるという。

「彼女はそうやって前進しているけど、私はあのときのまま。これじゃいけない、何か新しいことを始めようか。最近、そう思うようになってきました」

心の穴を埋める何かが見つかるといいのだが……。
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