2017年7月、フランスから電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)に関する大きなニュースが届きました。2040年までにガソリン、ディーゼルなど化石燃料を使う車を全廃し、以降はEV、PHEVなどクリーンエネルギー車の生産・販売に特化するというのです。今回は、そうした海外の最新事情と日本での普及状況や展望についてご紹介します。

近未来のヨーロッパではEV、PHEVが主役に

フランスのEV充電施設

フランスでは2012年からEVのカーシェアリングサービス「オートリブ」も開始している

2017年7月初旬、フランスから電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)に関する大きなニュースが飛び込んできました。政府がガソリンやディーゼル燃料で走る自動車の販売を2040年までに全廃し、以降は、EV、PHEVなどクリーンエネルギーを使った自動車のみの販売に切り替えていくという計画を発表したのです。

フランスといえば、イギリスが脱退した後のEUで、ドイツとともに主要な役割を果たすうえ、2017年6月にアメリカが脱退を宣言した「パリ協定」(温室効果ガスの排出について2020年以降の各国の取り組みを決めた国際的ルール)の主催国。それだけに、このニュースは世界の自動車産業界に大きなインパクトをもたらしました。

また、同じヨーロッパのノルウェーでは、2017年1月時点でEV、PHEVなどの新車販売台数が37%超を記録。さらに同じ1月には、スペイン製のEVが、全長約9,000kmのダカールラリーを初完走する快挙を成し遂げました。こうしたことから、近未来のヨーロッパでは、EV、PHEVの普及が今以上に加速することが考えられます。
世界各国のEV、PHEVの動向

 


世界一のEV大国・中国。インドもEVへ大転換

一方、アジアでもEV、PHEVなどのクリーンエネルギー車の普及は急速に進んでいます。

まずは中国。政府のバックアップなどもあり、2015年度時点で、EV、PHEV、FCV(燃料電池車)などの販売台数が前年比233%増の約18万8700台になり、11万6000台のアメリカを抜いて世界一となりました。加えて2015年時点のEV.volumes.comの調査によると、EV、PHEVの生産メーカーの国別シェアでも33%で世界一になっているのです(ちなみに次点はEUの29%、3位は日本で18%)。国内総生産(GDP)では、現在アメリカに次いで世界2位ですが、クリーンエネルギー車の世界では各国をリードする存在です。
2015年EV・PHV生産メーカー国別シェア(出典:EV.volumes.com)

2015年EV・PHV生産メーカー国別シェア(出典:EV.volumes.com)


インド

インドでは残りわずか13年のうちに国内で販売する車をすべてEVに転換

中国に並んで経済発展の著しいインドも負けていません。国内で販売する自動車を、なんと2030年までにすべて電気自動車に限定する計画を発表したのです。残りはたったの13年。補助金の財源確保、国内の充電インフラ整備など課題も少なくないはずですが、ともあれ政府は本腰を入れており、次代の世界のEV普及を強力に推進する国のひとつになりそうです。


では日本のEV、PHEV事情は?実は結構進んでいます!