お金の悩みを解決!マネープランクリニック/貯蓄ができない、赤字家計に悩むファミリー世帯

44歳、毎月の返済は27万6000円。ストレスで病気にも

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、多重債務に悩む40代の会社員。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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妻と話し合っても答えが見つからず、私はストレスで入院

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、多重債務に悩む40代の会社員。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談は無料になります)

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■相談者
泥沼から出られないさん(仮名)
男性/会社員/44歳
持ち家・一戸建て

■家族構成
妻(パート/30代後半)、子ども2人

■相談内容
過去にいろいろな支出があり、カードローンの残債が2社で計600万円あり、その支払いが毎月7万円あります。妻のパートは7万円が限界でこれ以上仕事時間も増やせない状態です。家計は現在、ほぼ毎月赤字状態で、ボーナスでの補てんを繰り返しています。

自分は会社では管理職でストレスが多く、このまま続けることに困難を感じています。先日もストレス性の十二指腸潰瘍で穿孔し、出血もあって入院しました。また、この5~6年は「うつ」に近い状態で休みがちです。転職を考えるものの、どうやっても現状以上の収入が必要で踏み切れません。

義両親にも数年前にマンション売却のために500万円ほど借りており、その返済もずっと待ってもらっています。これ以上迷惑もかけられません。自分の父親は10年以上前に他界しており、母は自営業で細々と日々の生活をしている状態です。現在60代後半で以前に病気で倒れており、そのうち介護が必要になるかもしれません。私には妹がいますが、そちらも相手のお母さんの面倒を見るのでどうなるかわかりません。また、現在の持ち家は私が77歳まで住宅ローンの支払いがあります。退職金はこのまま順調に定年を迎えたとして800万円ほどです。

一番問題のカードローンをなんとかする必要があり、一本化を考えてあちこちに申請してますが、どこも審査が通りません。どこをどう見直せばいいのかも分からず、このままやっていけるとも思えない状況です。
妻とも何度も話し合っていますが、答えは出ません。多分、お互いに真剣味が足りないのだと思いますが、冷静な判断が出来てないと思います。アドバイスをいただければと思います。よろしくお願いします。

■家計収支データ
「泥沼から抜けられない」さんの家計収支データ

「泥沼から出られない」さんの家計収支データ



■家計収支データ補足
(1)カードローンについて
A社 残高300万 金利7.5%
B社 残高300万 金利7.9%
(ともに完済まであと10年程度)

(2)自動車ローンについて
夫用/月4万2000円、妻用/2万5000円
ともに「残価設定型」

(3)住宅ローンについて
■住宅ローン
借入期間:2014年11月~ 35年返済
借入額:3650万
毎月の返済:10万5000円
金利:変動/1.075%

■外構ローン/多目的ローン
借入期間:2015年5月~ 7年返済
借入額: 260万円
毎月の返済:3万5000円
金利:3.075%
固定資産税:16万円/年
※別途、太陽光発電の収入も数万あり、固定資産税は年間数万

(4)加入保険の保険料内訳
・夫/収入保障保険(保険期間60歳まで、年金月額20万円)=保険料8万7000円(年払い)
・夫/医療保険(終身保障終身払い、入院5000円)=保険料2万6430円(年払い)
・妻/医療保険(終身保障終身払い、入院5000円)=保険料2万5395円(年払い)

(5)通信費について
スマホ(夫婦とも)1万2000円ずつ
インターネット 6000円
ポケットwifi 6000円

(6)夫のストレスの要因
●借金が頭にあって、常にこのことを考えている。誰にも相談できず、どうしていいかをいつも調べたりしている。

●仕事のストレスもかなり大きい。管理職のため、仕事だけでなく人間関係の調整もしないといけないのが苦痛となっている。

●夫婦関係もストレスを感じている。考え方が合わず、お互いにストレスを抱え、ときどき喧嘩になり、それが解決にもならない。

(7)ご夫婦について
以下相談者コメント。

○自分から見た自分
「本来なら、一番助けてもらえる可能性の高い、妻の実家に僕が頭を下げて、お金を借り、今の家を借家に出して、どちらかの実家に同居して、経費を削減すべきだと思います。色々な事情があり実行できていないのも事実ですが、覚悟が足りない言い訳だけの気もします。また、これだけ大変な状態になるまで、どことなく、何とかなると言う軽い考えで、ここまでにしてしまったと言う気もします。そして、自分の小遣いの範囲ではありますが、自分の心の支えみたいに、セミナーに行ったり小説学校に行ったりしています。この分は支払いに回せるのではないかとも思います」

○自分から見た妻
「特別な贅沢はしていません。ただ、子育てのストレスから食費が膨らんだり、外食が増えていることもあります。また、2~3カ月に1回、遠方の友人のところへ遊びに行っていて、この費用が毎回5万円ほどかかっています。そして、知らないうちにクレジットカードのキャッシングをしていたり、リボ払いをためていて、半年ほど前に30万円を自分のカードローンから払いました。おそらくは、いざとなったら親に頼る気なのでしょう。そして、何とかなると思っているか、考えたくないのだと思います」

(8)生活費について
相談者コメント
「自分達家族は贅沢をしていると思います。たとえば、 外食をしている場合ではないと思います。大体週に1回以上は外食です。この家に住むことも贅沢かと思います。ネットも使いすぎかもしれません。買い物も多すぎるかと思います。車もガソリン代節約の意味もありましたが、やはり、贅沢かもしれません。携帯を格安スマホにすることを考えましたが、解約するとスマホのローン残の支払いが発生します。住宅は売却しても売却赤字になります。ローン残の支払いが発生します。クルマも購入して間も無く、売却しても赤字になります。ローン残の支払いが発生します。ネットも2年縛りがあり、解約すると違約金がかかります」

■FP深野康彦からの3つのアドバイス
アドバイス1 実家に頭を下げ、支援を頼む
アドバイス2 本当に無駄な支出を見極める
アドバイス3 専門家の力を借りるのも選択肢のひとつ
 
アドバイスの詳細はこちら>>
 
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