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バナナの持ち運び・保存方法! 美味しく綺麗に長持ちさせるコツ

バナナの保存・持ち運び方法をご紹介します。「おいしく見た目よく長持ちする」と言われるさまざまな保存法を、比較検証してみました。バナナを吊るす、ラップで包む、冷凍する、保冷バッグに入れる……。さて、一番長持ちしたのは、どの方法だったでしょうか?

大石 寿子

執筆者:大石 寿子

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バナナの持ち運び・保存方法! 

バナナが長持ちする保存法

バナナが長持ちする保存法

室内に置いておけば、3~4日が限度の夏に、「バナナを美味しいまま1~2週間もたせる!」を目標にして保存方法を色々試してみました。

結論としては、今回は、バナナを1本ずつ梱包用クッションシートで包んで冷蔵庫の野菜室に入れておいたものが、最も見た目良く、美味しさもそのままに長持ちしました。

次点が、数本まとめて、お弁当の保冷バックに入れて冷蔵庫の野菜室に入れておいたものでした。1本ずつシートで包む手間を考えると、保冷バックに入れるだけでいい、こちらの方がやり易いかもしれませんね。ただし、熟さないうち(青いうち)に冷蔵すると、冷蔵庫内では熟成しないので、ある程度室内で熟させてから冷蔵するのがよさそうです。

他に、室温で長持ちさせる方法、ラップやアルミホイルで巻いての冷蔵保存法、冷凍保存のちょっとしたコツなどを紹介します。

■バナナを常温で保存するなら?
ヘタをラップで包んでor包まないで吊るす

■バナナを冷蔵庫で保存するなら?
お弁当の保冷バックに入れる
1本ずつ梱包シートに包む
ラップorアルミホイルに包む

■バナナを冷凍保存するなら?
丸ごとor切ってから冷凍する

 

バナナの種類・選び方

バナナの保存法:選び方

フィリピン産高地栽培/低地栽培、エクアドル産

現在、日本で出回っているバナナの大半は3種。

■フィリピン産高知栽培(写真右)
同じフィリピン産でも、高地栽培の方が太くて張りがある。甘くて美味だが、価格は高め(198円)。

■フィリピン産低地栽培
細めで安価(100円位)。

■エクアドル産(写真左)
中間位の値段(138円)なのが南米で栽培されたもので、バナナ専門家によれば「少し酸味がある」とのこと。言われてみればそうかもといった感じの味。色々食べ比べてみる価値あり。
 

バナナを常温で保存するなら?

実験A:ヘタをラップで包んだものと包まないものを吊るしておく
バナナの保存法:常温で保存すると?

ヘタにラップをしたバナナ、そのままのバナナ

4本のバナナを常温(実験時、室温25度以上)で4日間保存。

2本はヘタにラップをしっかり巻き付けて包み、吊るす。2本は包まずに、針金製のハンガーに吊り下げる。

吊るした方が傷みづらい。吊るさない場合は、山型に置くのがおすすめ。

■実験Aの結果:ヘタをラップで包んで吊るす方が良い

バナナのヘタをラップで包んだものと包まないものを、4日間吊り下げた結果、4本ともほどよくシュガースポットができた。

見た目では大きな違いはないものの、ヘタを包んだバナナの方が、皮に張りがあって、食べると甘味が強くもったりとしてるように感じた。
 

バナナを冷蔵庫で保存するなら?

実験B:お弁当の保冷バックに入れて冷蔵庫で保存
バナナの保存法:保冷バックに入れて冷蔵庫で保存

保冷バックに入れたバナナ

バナナを1本ずつバラして、お弁当の保冷バックに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存する。房のままよりも、バラした方がもちが良い。
バナナの保存法:保冷バック3日後

3日後

3日後、ほとんど見た目に変化なし。試しに、1本だけ、ヘタをラップで包んでみる。
バナナの保存法:保冷バック1週間後

1週間後

1週間後。皮が若干茶色っぽくなっているものの、まだきれい。ヘタをラップで包んだバナナの方が、変色がやや少なく見える。
バナナの保存法:保冷バック10日後

10日後

10日後。全体的に茶色みがかってきている。
バナナの保存法:保冷バック2週間後

2週間後

2週間後。皮がかなり黒っぽく変色。これにて、実験B終了。

■実験Bの結果:ラップで包む、包まないで皮の色は違うが、むけば全てきれい
バナナの保存法:保冷バック2週間後

皮の色は少し違う

左端がヘタをラップで包んだバナナ。わずかに変色が少なく見える。
バナナの保存法:保冷バック2週間後

皮をむくとどちらもきれい

皮をむくとどれも、中は白いまま。

実験C:1本ずつ梱包シートに包んで冷蔵庫で保存
バナナの保存法:梱包シートで包む

梱包シートで包んだバナナ

1本ずつに分けて、梱包用クッションシートに包む。1本を冷蔵庫の上段で、あとの1本は野菜室で保存してみる。バナナが顔を出さないように包むこと。

■実験Cの結果:野菜室でも、冷蔵庫上段でも中身はきれいなまま
バナナの保存法:梱包シートで包む

1週間後

1週間後。右のバナナが冷蔵庫上段で保存したもので、皮の半分が黒く変色。左が野菜室保存。
バナナの保存法:梱包シートで包む

2本とも、白くてきれいなまま

皮をむいてみると、中身は2本とも変色なし。
バナナの保存法:梱包シートで包む

皮が黒いバナナも、芯まで白いまま

皮が黒い方を割ってみると、芯まで白いままで、味もすこぶる良い。
バナナの保存法:梱包シートで包む

2週間後

2週間後。バナナを1本ずつ梱包用クッションシートで包んで冷蔵庫の野菜室に入れておけば、見た目良く、おいしく食べられた。

実験D:バナナをラップとホイルに包んで冷蔵庫で保存
バナナの保存法:ラップやアルミホイルに包む

ラップとアルミホイルに包む

ラップでヘタを巻いてから更にラップで包んだものと、アルミホイルで包んだものを野菜室で冷蔵してみる。

■実験Dの結論:どちらも効果あり
梱包シートに包んでの保存には及ばないものの、どちらも効果があった。
 

バナナを冷凍保存するなら?

実験E:丸ごと冷凍、切ってから冷凍
バナナの保存法:冷凍保存

1本は丸ごと、1本は輪切りで冷凍

バナナ2本を冷凍。

1本は、皮をむいたまま丸ごと、ジップつき袋等に入れて冷凍する。凍ったら一度取り出し、保存しやすいように凍ったまま輪切りにして、再び冷凍庫に入れておく。

もう1本は、常温のうちに輪切りにしてから冷凍する。

■実験Eの結論:丸ごと冷凍した方が綺麗
バナナの保存法:冷凍保存

一度冷凍してから切った方がきれい

常温で切って冷凍した(右)方が簡単だが、丸ごと冷凍してから切って、再び冷凍保存したバナナ(左)の方が白くて綺麗。

■(おまけ)冷凍バナナの使い方例:バナナパンケーキ
冷凍バナナの使い方、バナナパンケーキ

バナナパンケーキ

冷凍バナナをそのまま使えて便利。パンケーキやホットケーキの生地をフライパンに流し、冷凍バナナを押しこんで普通に焼く。
 

梱包用シートか保冷バックがおすすめ。気温に合わせて使い分けて

バナナの保存法

季節や手間を考えて、バナナを保存しましょう

バナナは25℃を超えると傷みやすくなり、13℃以下では熟成が止まります。

夏は常温に置いてある程度熟成させてから、保冷バッグに入れるか1本ずつ梱包用クッションシートで包んで、冷蔵庫の野菜室で保存、冬は常温で熟成させるのがおすすめです。

なお、室温や冷蔵庫の種類等により、検証結果が異なる場合もあります。特に暑い季節は食べごろの見極めに気をつけて、傷まないうちに早めにお召し上がりくださいね。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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