膀胱炎とは……主な症状は痛み・頻尿・血尿

膀胱炎

多くの人が経験する膀胱炎。我慢できないほどでなくても、頻尿や痛みの症状はツラいものです。

膀胱に炎症が起きる膀胱炎。主な症状として、排尿時の痛み・頻尿・血尿が挙げられます。

■排尿後の痛み・下腹部の痛み
排尿したとき、最後にきゅっとしぼるような痛みが出るのが特徴的です。ひどくなると下腹部の痛みが出ることもあります。

■頻尿・尿が近くなる
膀胱炎は、尿を溜めておく臓器である膀胱に炎症が起きる病気です。炎症があることで膀胱が刺激され、尿の回数も多くなります。

■血尿
同様に、炎症が起きることで膀胱粘膜の血管が拡張したり切れたりし、血尿が出ることもあります。尿の後にトイレットペーパーで拭いたときに、赤いものがついたりすることもあります。

膀胱炎の原因・経過・合併症

膀胱炎は、膀胱の中に菌が入り、身体が上手に菌を排除できないことが原因で起こります。原因となる菌は、大腸菌であることが多いです。菌が膀胱の中で増えて炎症を起こすことで、上記のような症状が起きます。

軽い膀胱炎の場合は自然に治ることもありますが、無治療の場合はまれに重症化し、膀胱炎の菌が腎臓に上がって「腎盂腎炎」という別の病気になることもあります。その場合は38度を超えるような熱が出ます。

一般に膀胱炎は女性に多い病気です。男性の膀胱炎症状の場合、急性前立腺炎や尿道炎など別の病気が起きている場合があります。若い人、高齢の人にかかわらず、泌尿器科の病院受診をおすすめします。

自然治癒することもある膀胱炎・医療機関を受診する目安は?

膀胱炎になってもすぐに病院受診をするかどうかは、悩むものかもしれません。

症状がひどくなく、時間があってゆっくりできるときは、普段より水分を多めに摂って、よく休むことで自然治癒することもあります。痛みや尿の回数が多いことで、日常生活に支障が出てしまっているような場合は病院受診をおすすめします。特に38度を超えるような発熱がある場合は上にも述べた腎盂腎炎などの合併症の可能性もありますので、必ず受診してください。近くに泌尿器科があればベストですが、ない場合は内科を受診すれば適切に診療してくれるでしょう。

腎盂腎炎になると、まれに免疫力で自然治癒する場合もありますが、その場合でも長引けば腎臓がダメージを受けます。早めに適切な治療を受けた方がよいでしょう。腎盂腎炎の治療は通院での点滴治療や飲み薬によるものが中心ですが、水分や食事が摂れない場合は入院することもあります。特にご高齢の方は注意が必要です。日中の専門医受診がベストですが、夜間休日でもお身体がつらい場合は医療機関受診を検討なさってください。

膀胱炎の疑いがある場合、病院で受ける検査・診察

膀胱炎が疑われる場合、病院では尿検査を行うことになります。採尿して尿検査を行い、尿の中の潜血反応や、菌と戦って死んだ白血球である膿の有無、原因となった菌などを調べます。

血尿の症状がひどい場合や、症状がなかなか取れないときは、超音波検査や残尿を調べることもあります。残尿とは、尿の後に膀胱に残った尿の量のことですが、腹部に器械を短時間あてるだけで簡単に計ることができます。

膀胱炎の治療法・対策法

膀胱炎になってしまった場合、通常菌を殺すために抗生剤を3~5日間程度飲みます。膀胱炎は大腸菌が原因で起きることが多いので、大腸菌に効く薬がメインとなります。また、免疫力が下がったときになりがちなので、薬が治してくれると思わずに、栄養のある食事をして、よく休むようにしましょう。水分は症状があるときは少し多めに摂りましょう。できればちゃんと治ったかどうか、1~2週間後に尿検査をもう一度受け、確認するとベストです。尿培養で菌の検査を行っている場合は、再診のときに結果が出ています。

膀胱炎の予防法・再発防止法

絶対に膀胱炎にならない予防法があればよいのですが、もし完全な予防法があるのなら、私も知りたいところ……。それくらい、膀胱炎に絶対という予防法は残念ながらありません。

水分をたくさん摂れば膀胱炎にならないと思われている方もいるようですが、これも正しい予防法とは言えません。逆に、膀胱炎をきっかけに水分の摂りすぎになってしまう方もいます。また、2015年の「感染症治療ガイドライン―尿路感染症・男性性器感染症―」(PDF)によれば、膀胱炎再発予防に50歳以上の女性において65%クランベリージュースの有効性が報告されています。しかし症状がないときもずっとクランベリージュースばかり飲み続けるのも現実的ではないでしょう。

まずは自分の日常生活をよく見つめ直し、忙しすぎではないか考え、なるべくしっかりと適度な休息を取るように心がけるようにしてください。
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