モバイルバッテリーの賢い選び方・2017年最新版

出先でがしがしとスマートフォンを使っていると、バッテリーがどんどん減っていく。使い方が激しかったり、何年か使っているスマートフォンだと、1日保たずにバッテリー残量がなくなってしまうことだろう。

そんな時に活躍するのがモバイルバッテリー。屋外でもスマートフォンを充電できる便利なガジェットだ。今では数えきれないほどのメーカーから発売されているし、価格も安くなっている。しかし、適当に買うと、使い物にならなかったり、デバイスを壊してしまう可能性がある。今回は、モバイルバッテリーの賢い選び方を紹介しよう。
外出先でスマートフォンが使えないと困る!undefinedという人はモバイルバッテリーを用意しておこう

外出先でスマートフォンが使えないと困る! という人はモバイルバッテリーを用意しておこう

モバイルバッテリーを選ぶときにチェックすべきポイント

モバイルバッテリー選びで最初に考えるのが、容量。バッテリーの容量はmAhで表される数値で表されており、4000mAhとか10000mAhと表記されている。スマートフォンの容量は一般的に2000~3000mAh程度。「iPhone SE」などは約1600mAhだし、「Elite x3 S」(4150mA)や「ZenFone Zoom S」(5000mAh)といった大容量モデルも発売されている。

注意したいのは、そのまま割り算しても充電回数にならない点。製品にもよるが、クオリティの高いものでも充電時に2~3割のロスが発生する。つまり、モバイルバッテリーの容量を7掛けしてから、スマートフォンの容量で割ればいいということになる。例えば、5000mAhのバッテリーでiPhone 7(1960mAh)を充電するなら、1.7回充電できるということになる。

ただし、これはモバイルバッテリーメーカーを信用できる場合。無名のメーカーが適当な回路を使った製品だと、電力が熱に変わって謳っている数値ほど充電できないことがよくあるのだ。充電中にバッテリーが持てないほど熱くなるなら、疑った方がいいだろう。下手な製品を買うと、バッテリーがすぐに使えなくなるだけでなく、スマートフォンやタブレットを壊しかねない。モバイルバッテリーは適当なところで買わず、口コミが投稿されているような製品をオススメする。
メーカーのウェブサイトでスペックをよく確認しよう

メーカーのウェブサイトでスペックをよく確認しよう

バッテリー容量はモバイルバッテリー本体にも記載されている

バッテリー容量はモバイルバッテリー本体にも記載されている

次に、利用するポート数を選ぶ。1台しか使うことはないと断言できるなら、1ポートでOK。複数台を所有していたり、友達にも使わせてあげたい、という場合は2~3ポートを備える製品を選ぼう。
利用するスマートフォンやタブレットの台数を考えてポート数を選ぶ

利用するスマートフォンやタブレットの台数を考えてポート数を選ぶ

通常は、以上のふたつだけ見て、後はデザインとか重さ、価格で決めてしまいがち。しかし、モバイルバッテリーを買って後悔しないためには、あといくつかチェックしなければならない項目がある。

まずは出力。出力は2Aのようにアンペアで表示されることが多い。この数値が1Aだと急速充電できず、充電に時間がかかってしまう。特にバッテリー容量の大きいタブレットを充電するなら、5V/2.1A以上に対応しているモバイルバッテリーを選びたい。複数のポートを備える製品だと、ポートごとに出力が異なったり、2ポート合計の出力が決まっていることがあるのでチェックしておこう。

最近は、Quick Chargeという急速充電規格をサポートしているモバイルバッテリーも出てきた。例えば、「XPERIA XZ」などはQuick Charge 3.0に対応している。手持ちのスマートフォンが対応しているなら、検討しよう。同じく入力も2A以上に対応している方が、家でモバイルバッテリーの充電を行う際に短時間で済む。
出力は充電時間を左右するので、要チェック。画面は「PowerCore+ 10050 QC3.0」(Anker)のスペック画面

出力は充電時間を左右するので、要チェック。画面は「PowerCore+ 10050 QC3.0」(Anker)のスペック画面

複数端子は合計の出力が決まっている

複数端子は合計の出力が決まっている

端子ごとに出力が異なる製品もある

端子ごとに出力が異なる製品もある

Quick Chargeに対応するスマートフォンを持っているなら、モバイルバッテリーも対応製品を選びたい。写真はPoweraddのQC3.0対応製品

Quick Chargeに対応するスマートフォンを持っているなら、モバイルバッテリーも対応製品を選びたい。写真はPoweraddのQC3.0対応製品

利用回数も把握しておきたい。リチウム電池は利用するごとに劣化していくので、放電容量が6割を切るまでに充電できる回数の目安がある。簡単に言うと、寿命と考えていい。この回数が、製品ごとに大きく異なるのだ。通常は500回程度だが、例えばパナソニック製品などは2700回使えることもある。もちろん、回数が大いに越したことはない。

後は、利用するケーブルにも注意したい。2Aでの急速充電をするなら、ケーブルは正規品や定番ブランドの製品を利用しよう。安価なケーブルだとクオリティが足りず、充電時にロスが大きくなってしまうのだ。
USBケーブルは少々高くても高品質なものを利用しよう

USBケーブルは少々高くても高品質なものを利用しよう

薄型は端末とまとめ持ちができるので機動力が高い

普段使いするなら、薄型のモバイルバッテリーがお勧め。外出時にバッテリー残量がなくなった場合、モバイルバッテリーをつないだまま利用することもあるだろう。その時、薄型であれば、スマートフォンに重ね持ちして操作できるのだ。

外出先ではめったに充電切れを起こさず、最悪の時に少しだけ使えるようになればそれでOKというのであれば、安価な低容量モデルでもいい。その分コストを抑えられるし、何よりコンパクトで軽いというメリットがある。このタイプだと、サンワプライの「BTL-RDC11W」がお勧め。W62×D9×H101mmとコンパクトで重量は74gと軽い。さらに、重ね持ちに便利な15cmのmicroUSBケーブルが付いているので、Androidユーザーは嬉しいところ。バッテリー容量は2500mAhで出力・入力共に5V/1A。充電にやや時間がかかるのは覚悟しておこう。
サンワプライの「BTL-RDC11W」。実売価格は1875円

サンワプライの「BTL-RDC11W」。実売価格は1875円

ライトユースとはいえ、充電時間を短くしたいなら5V/2A以上は欲しいところ。お勧めはPoweraddというメーカーの「Poweradd Pilot 2GS」という製品。


2ポートを備え、片方が1A、もう片方が2.4Aの出力を持っており、急速充電ができる。容量は10000mAhと、iPhone 7なら3~4回の充電が可能だ。サイズはW13.8×D7.4×H1.4cm、重さは259gとなり、スマートフォンに重ねて持つのも問題なし。筆者の普段使い用バッテリーとして活躍してくれている。
Poweraddの「Poweradd Pilot 2GS」。実売価格は1399円

Poweraddの「Poweradd Pilot 2GS」。実売価格は1399円

 

モバイルバッテリーとAC充電器を兼ね備えた製品が便利

家に帰った後、スマートフォン以外にモバイルバッテリーも充電しなければならないのは面倒! という人もいるだろう。そんな時にお勧めなのが、パナソニックのモバイルバッテリー搭載AC充電器。名前の通り、コンセントに直接つないでUSBケーブルでスマートフォンやタブレットを充電する充電器なのだが、コンセントから外すとモバイルバッテリーになるというガジェットだ。

接続すると優先的にスマートフォンを充電し、完了するとモバイルバッテリーを充電する。出かけるときは、コンセントからモバイルバッテリーごと外して持ち出せばいい。内蔵バッテリーは7500mAhとiPhone 7なら充電3回ちょっとくらい。充電回数は約2700回と長いので、安心して使いまくれる。
パナソニックの「QE-AL301-W」。実売価格は5295円

パナソニックの「QE-AL301-W」。実売価格は5295円

モバイルバッテリーを充電しながら、スマートフォンやタブレットも充電できる

モバイルバッテリーを充電しながら、スマートフォンやタブレットも充電できる

 

丸1日の外出や複数端末の充電なら大容量タイプが必要

モバイルバッテリーが手放せない、と言う人であれば大容量タイプを選ぼう。筆者が使っているのは、cheeroの「Power Plus 3 Premium」で、容量は20100mAh。iPhone 7を余裕で7回充電できる。モバイルバッテリーの充電を忘れることも多いのだが、それでも十分な量が残っているので、時々しか充電しない。特に旅行に行ったときの頼もしさは抜群。

3ポート備えているので、友人達に使われてしまうことも多々ある。合計出力は4.4A、各ポートは最大3Aと出力は十分。入力も2Aなのだが、空の状態から充電すると11時間かかる。これは容量が多いので仕方のないところ。

サイズはW10.1××11.7×2.3cm、重さ376gとそこそこ大きい。ポケットに入れて持ち歩くのはつらいところだ。とはえ、この大きさで2万mAh以上というのは軽いと言っていいだろう。ちなみに、ここまでの大容量があると、MacBookなどノートPCの充電にも利用できる。さすがに補助的な役割にはなるが、ノートPCの稼働時間を大きく延ばせるのは嬉しいところだ。
cheeroの「Power Plus 3 Premium」。実売価格は3980円

cheeroの「Power Plus 3 Premium」。実売価格は3980円

 

Quick Charge 3.0対応スマートフォンを持っているなら

Quick Charge 3.0に対応しているスマートフォンを使っているなら、モバイルバッテリーも対応製品を選びたい。お勧めは、Ankerの「PowerCore+ 10050 QC3.0」。容量は10050mAhで、USB端子はひとつ。サイズはW96×D61×H23mm、重さは236gとコンパクトだ。Quick Charge 3.0に対応しており、対応機種には格段に高速な充電が可能。
Ankerの「PowerCore+ 10050 QC3.0」。実売価格は3599円

Ankerの「PowerCore+ 10050 QC3.0」。実売価格は3599円

 

12万mAhオーバー! 屋外でがんがん使うならポータブル電源

キャンプに持っていって参加者全員で使いたいとか、屋外でACコンセントから給電したいという場合は、モバイルバッテリーでは力不足。そんな時は、ポータブル電源という選択肢がある。

モバイルバッテリーの大人気メーカーAnkerからは、12万600mAhの超大容量バッテリーを搭載したポータブル電源「PowerHouse」が発売されている。ノートPCの充電はもちろん、テレビや冷蔵庫だって動作させることができる。

サイズはW20×D14.5×H16.5cm、重量は4.2Kgともちろんヘビー級。実売価格は4万9800円と、想像よりは安いのではないだろうか。特殊なアイテムだが、このような製品もあると言うのは知っておいて損はないだろう。
Ankerの「PowerHouse」。実売価格は4万9800円

Ankerの「PowerHouse」。実売価格は4万9800円

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