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高い安全性に自動運転、新型エクストレイルが魅力的

日産の売れ筋SUVであるエクストレイルがマイナーチェンジ。高性能自動ブレーキを得て、さらに自動運転も搭載。相当魅力的なSUVになった。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

自動ブレーキで最高評価を得ているクルマとは?

今や「自動ブレーキ」はクルマを購入する際の大きな選択理由になってきた。確かにケガのない軽微な追突事故であり、任意保険でカバーが出来ても、起こしてしまった時の心理的なダメージたるや大きい。一方、優れた性能を持つ自動ブレーキがあれば、追突に代表される前方の事故を80%以上防げるというのだから心強い。
自動ブレーキは、クルマ購入時の重要な指針になりつつある(画像はイメージです)

自動ブレーキは、クルマ購入時の重要な指標になりつつある(画像はイメージです)


とは言え、現時点では80%以上防げる高性能自動ブレーキと、30km/hになったら自動ブレーキそのものの機能がカットされる簡易タイプも混在している。歩行者に対する自動ブレーキなど、そもそも認識しないタイプまであるのだから恐ろしい。All Aboutのようなメディアから積極的に情報を得ている皆さんは、そのあたりは理解していると思う。

現在、JNCAPという国交省の外郭団体で自動ブレーキの評価を行っている。「停止した車両にノーブレーキで接近し何キロまで止まれるか?」とか「車両の陰から出てきた歩行者に対し何キロまで止まれるか?」等々の試験を行う。その中で、現在最も高い点数を取っているのが、日産セレナだ。驚くことに全ての試験項目で高い性能を示し、何と満点!
JNCAPによる自動ブレーキの評価で、満点を獲得した日産セレナ

JNCAPによる自動ブレーキの評価で、満点を獲得した日産セレナ


45km/hで走行中、クルマの陰から出てきた歩行者を認知して急ブレーキを掛けて止まる動画など見たら「素晴らしい!」と拍手したくなるほど。ちなみに“ほぼ”同等の評価を得ているのは、マツダ・アクセラ。続いてスバルのアイサイト3を装備しているモデルといった状況。日産と、マツダ、スバルが群を抜いている、と言って良かろう。

ただし、日産とマツダなら全車種が素晴らしいということではない(スバルは現在販売されている車種全てが高評価)。日産だとセレナ以降、マツダならアクセラ以降に採用されたり、グレードアップされたモデル限定だ。


新型エクストレイルは高性能自動ブレーキと自動運転を搭載

長い前置きになった。今回、日産の売れ筋SUVであるエクストレイルがマイナーチェンジし、高性能自動ブレーキを得ている。
安全性が増し、さらに充実のエクストレイル

安全性が増し、さらに充実のエクストレイル


内容的には満点を取ったセレナと同じ。その上、前後に壁やガラスなど障害物のある場所でアクセルとブレーキを踏み間違えた時の暴走防ぐため、前後バンパーにソナー(音波で距離を測るセンサー)を装備。コンビニに飛び込んだり、ビル式の駐車場のカベを破って落下するような事故の大半を未然に防ぐことが可能。
駐車をサポートする「インテリジェント パーキングアシスト」などの先進機能も搭載されている

駐車をサポートする「インテリジェント パーキングアシスト」などの先進機能も搭載されている


さらにセレナと同じ「プロパイロット」も選べる。渋滞時で先行車の居る10km/h以下のノロノロ走行なら、速度はもちろん、連続してハンドル操作もしてくれるから楽チンだ(手はいつでもハンドルを操作できる出来る場所に)。10km/h以上になっても、ハンドルに触れているだけで車線の中央をキープするというアシスト機能を持つ。
セレナと同じプロパイロットも搭載されている

セレナと同じプロパイロットも搭載されている


エンジンは従来通り2000ccガソリンと、若干進化した2000ccエンジンのハイブリッドの2タイプ。ハイブリッドを選べばディーゼル車に匹敵する燃費で済む。年間1万5千km以上走る人なら、少し高価でもハイブリッドを選んで置いた方が車両価格+ガソリン代という総合出費でお得。相当魅力的なSUVになったと思う。


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