海のまばゆい煌めきと潮騒を友としたバーボン樽熟成モルト

ボウモア第一貯蔵庫の扉

ボウモア第一貯蔵庫の扉

さて今回記事では、ボウモアの新製品を紹介しよう。その名は「ボウモア ヴォルト」。6月6日(火)、あと少し待てば発売となる数量限定品である。
前回記事『ボウモア蒸溜所/大いなる遺産、スコッチ最古の貯蔵庫』において、ボウモア蒸溜所のNo.1 Vaults(第一貯蔵庫)は海抜0メートルであると紹介した。波打ち際の岩盤を削り取って建造されたもので、庫内の床は海面下に位置している。ヴォルト(Vault)には地下貯蔵庫の意味もあり、ボウモア第一貯蔵庫は半地下のようなつくりになっている。
しかもスコッチのモルトウイスキー蒸溜所の貯蔵庫としては最古の歴史を誇り、海面下の立地といい、唯一無二の大いなる遺産だ。
新発売の「ボウモア ヴォルト」はボウモアモルト特有の心地よいシーソルトの感覚やフルーティーさを伝えることをコンセプトに、バーボン樽熟成原酒のみを選び香味設計されたシングルモルトである。その香味の主体となり、キーモルトとなっているのがNo.1 Vaultsで熟成したバーボン樽熟成原酒なのだ。
バーボン樽熟成原酒であるからバニラ様の甘い温かみのある香味を当然のように抱いているが、より複雑味のある重層感が潜み、No.1 Vaultsの特殊な貯蔵環境を感知することができる。
No.1 Vaultsは前述したように波打ち際にあるため、天候次第では波しぶきが外壁を洗い、嵐となれば荒波が容赦なく外壁を打つ。ここで熟成するモルト原酒は海のまばゆい煌めき、そよぐ潮風のささやき、波の歌声を友とし、気まぐれに変わる海の気性と折り合いながら深い熟成感を抱いていく。

シーソルトの感覚にフルーティーさとクリーミーさが寄り添う

第一貯蔵庫での樽熟成

第一貯蔵庫での樽熟成

「ボウモア ヴォルト」はボウモアモルト特有のスモーキーでフルーティー、ハチミツのような甘美なエレガントさとともに、心地よいシーソルトの感覚が寄り添う、新たなベストバランス・アイラといえよう。
ノージングすると豊かな香りに満ち、ひと口含めばクリーンでキラキラと煌めく海の光のような感覚とともにフルーティーさが口中に広がる。51%の高いアルコール度数を感じさせない、しなやかな味わいだ。
しかしながら重層感あふれる香味がさざ波のように押し寄せ、力強さがあることを知る。余韻がいい。深く長い。シーソルトのそよ風に乗ったクリーミーさがとてもチャーミングだ。シーソルトとクリーミーさが心地よく、すぐさま再びグラスを傾けることになる。
まずはストレートで。オン・ザ・ロックもいい。高いアルコール度数でロックされていた複雑な香味要素が氷の溶けゆくなかでさまざまな表情を見せる。時間経過による味わいの変化を楽しめる。ソーダ水で割ったハイボールもどうぞ。フルーティーさを感じられるだけでなく、スモーキーさが味わいを引き締めていることがわかる。
女王の島が生んだ、アイラモルトの女王の微笑みのようなシングルモルトである。(前回記事『ボウモア蒸溜所/大いなる遺産、スコッチ最古の貯蔵庫』へ)

ボウモア ヴォルト

ボウモア ヴォルト

BOWMORE VAULT EDITION
[ボウモア ヴォルト]
700ml/51%/¥12,000(希望小売価格・税別)
色   鮮やかな黄金色
香り  潮の香・スモーキー・ハチミツ・フルーティー
味わい ココア・ブラッドオレンジ・ブラックベリー
フィニッシュ シーソルトの口中香とともにクリーミーな余韻が長くつづく
2017年6月6日(火)数量限定新発売

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