「ラスト ワン マイル」(last one  mile)という言葉をご存じでしょうか。現在、日本全国に光ファイバーが敷設されているのにも関わらず、どこでもブロードバンドがいますぐ可能という訳ではありません。これは、すぐ近くまで来ている光ファイバーに接続するための手段が限られているからです。その手段とは、現在話題になっているADSLやブロードバンドとはとても言えないのですが従来からあるアナログダイヤルアップ接続やISDNなどです。このほかに、CATVインターネットサービスや独自の回線を持つADSL提供業者がありますが、サポート範囲が限られているのが現状で、全国規模で見るとやはりラストワンマイルを握っているのは、NTT東日本またはNTT西日本と言っていいでしょう。

光ファイバー網ラストワンマイル→家庭

そんな中、最近注目を集めているのが電力線ネットワークです。電力線ネットワークのイメージは、「部屋のコンセントからインターネットへ..」ということで、つまり家庭内のコンセントに機器をつなげば、どの部屋からでも高速インターネットに接続できるということです。電力線とはいわゆる電線ですが、電線は日本国内にそれこそ網の目のように張り巡らされています。これは電話線の比ではないでしょう。このケーブルには、当然電力が通っているのですが、特定の帯域に限れば電気信号を送受信することが可能です。これをラストワンマイルに使えば、高速インターネットの新しいインフラが整備できるわけです。

光ファイバー網→ 電力線→家庭

電力業界では、九州電力が昨年の秋から福岡市の一部の地方で、3Mbit/秒の実証試験を始めています。また、東京電力でも川崎市の研究所内で実証実験を行っています。さらに、北海道電力では、今年の2月より札幌市内の同社社宅にて1.5Mbit/秒の実証実験に入っています。ともに、現在となってはそんなに高速な速度とは言えませんが、現在利用されている10~450KHz帯のほかに2~30MHz帯の利用が規制緩和によって認められればさらに高速な通信が可能になるとしています。